3月18日からアメリカ・フロリダ州マイアミで男女共催でスタートする一大イベントが「ソニー・オープン」(プレミアマンダトリー/ハード)。
ディフェンディング・チャンピオンのセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は過去に6度の優勝実績を持つが、そのコレクションをまた1つ増やそうと意気込んでいる。
4つのグランドスラムの内、全豪、ウィンブルドン、全米と3つの大会で3度以上勝っているのがセレナだ。
このフロリダでの大会は彼女にとっては快適な環境で行われるだけでなく、この地に拠点を構える多くのトップ選手たちにとって、若い頃から慣れ親しんだ地元の大会という感覚もある。最近のセレナは多くの時間をフランスのパリでのトレーニングに割いてきているが、大会の会場近くのパームビーチ郡に住む彼女にとっては、心のふるさとと呼べる地での大会のようだ。
「この大会をいつも待っているの。ここに戻ってきたという気持ちになれるから」とセレナは話す。「ここはホームよ。ええ、ホームと感じるわ」。
木曜日に彼女の試合はスタートする予定だが、対戦相手はヤロスラーワ・シュウェドワ(カザフスタン)とフランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)の勝者となる。
「この大会のファンのみんなと会えるのが楽しみだし、ここで彼らのためにプレーできるのがすごくうれしい」とセレナは南フロリダの観客へ向けてコメントを出している。
1月のブリスベンでビクトリア・アザレンカ(ベラルーシ)を倒して以来、今季は4大会目となるのがこの大会だが、ここまでの彼女は順風満帆ではなかった。全豪では4回戦でアナ・イバノビッチ(セルビア)に敗れ、ドバイでは準決勝でアリゼ・コルネ(フランス)に敗退している。セレナは背中の故障は良くなったと強調していたが、コルネ戦では明らかにサービスに影響があった。
「背中はよくなったわ」とセレナは笑顔を見せる。「ずっとよくなったし、本当にいい調子よ。ものすごくたくさんの治療を受けてきたし、今は何の問題もないわ」。
セレナは32歳。これまでに通算で58個のツアータイトルを獲得してきた。彼女の世代では最高の戦績だ。
彼女がプレーをする限り、彼女が優勝候補だと見なされることが多いが、それが彼女にとって有利に働いたことはないものの、重荷でもないのだという。
「コートに立つときにはとてもなく大きなプレッシャーを感じるわ」とセレナは言う。「私にとっては負けることの方が、勝つことよりも大きなニュースになってしまう。私が負けたときのほうが、新聞の一面を大きく飾るんですもの」。
だがセレナは「それをプレッシャーだとは思わない。ビリー ジーン・キングはいつも私にこう言っていたわ。"プレッシャーを受けるのは特権なのよ"とね」。(C)AP
Photo:Serena Williams smiles as she speaks during an interview, Tuesday, March 18, 2014 in Key Biscayne, Fla. Williams is looking for a seventh Key Biscayne title in the Sony Open tennis tournament, which begins this week. (AP Photo/Wilfredo Lee)