3月6日にアメリカ・インディアンウェルズで開幕したのが「BNPパリバ・オープン」(ATP1000/ハード)の男子シングルス。
ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)、アンディ・マレー(イギリス)、そしてスタニスラス・バブリンカ(スイス)が次々に登場し、それぞれ勝って3回戦に駒を進めた。
フェデラーは今大会では過去に4回優勝した経験を持つが、今回は第7シードとしての出場。初戦となった2回戦の相手は予選から勝ち上がってきているポール アンリ・マチュー(フランス)。フェデラーは前週のドバイで78回目のツアー優勝を果たしての今大会となっている。
「あれは重要な勝利だったよ」とフェデラー。「ドバイからたくさんのことが違ってきた。少しだけ強引にいかないといけない部分もあったけど、まずは満足しているよ」とフェデラーは話しているが、フェデラーはマチューを6-2 7-6(6)で破っている。
第1シードで出場のナダルは、ラデク・ステパネク(チェコ)を2-6 6-4 7-5で下しての3回戦進出だ。「彼とは初戦で当たっていいような相手じゃないよ」とナダル。「初戦は自分のリズムを見つけたいという試合なんだけど、彼はどのポイントも違うリズムでプレーしてくる。ネットに素早く出てくこともあるしね。少しゲームをやったぐらいでは、自分がどうやってプレーすればいいのかわからないという相手なんだ」。
ナダルの今大会での戦績は10大会の出場で41勝6敗。過去8年は毎大会でベスト4以上に進んでいる。しかし、彼は背中の故障の影響で、サービスに不安があるのだという。
「サービスでは僕のできることはほとんどなかった。サービスに影響が出てくると相手はより攻撃的になってくるし、最後まで自信満々で臨んでくるようになる。今日は8本のダブルフォールトがあったけど、それで僕は相手にチャンスを与え、自由に打たせてしまうポイントをつくってしまった」とナダルは試合を振り返っている。
「背中のことが少し怖かったんだ。まだ100%の自信を持ってサービスが打てていない。でも、たぶん、試合が進んでくれば、自分の状態がわかってきて、また普通にサービスが打てるようになると思う」ともナダルは続けている。
第5シードのマレーは、ルーカシュ・ロソル(チェコ)を4-6 6-3 6-2で倒し、第3シードのバブリンカはイボ・カルロビッチ(クロアチア)を6-3 7-5で下している。
ほかにはケビン・アンダーソン(南アフリカ)やトミー・ハース(ドイツ)などがそれぞれ勝って3回戦に進んでいる。
アンダーソンは今大会では2度の優勝経験を持つレイトン・ヒューイット(オーストラリア)を7-6(5) 6-4で破り、ヒューイットのATPツアー通算で600試合目の勝利を阻んでいる。
ハースは4月には36歳の誕生日を迎えるが、ジェレミー・シャルディ(フランス)を6-3 6-4で破っての3回戦進出だ。
マレーは2009年には決勝進出を果たしているが、この大会ではいつも苦戦を強いられている。
「予想外のことが起きたときにどうするのか、驚いたり、少しパニックになったり、不安になったりといろいろあるけれど、そういうことについてときには考えておくことも大事だと思う」とマレー。「今日はそういう感じの試合ではなかったけれど、セットを取られてさらにブレークダウンの状態。第1セットの最後は3度続けてサービスゲームを破られて、第2セットの最初もそうだった。自分が勝つにはどうすればいいか。それを見つけるのが大事な試合だったよ」。
第14シードのミカエル・ユーズニー(ロシア)は背中の故障で棄権し、14名出ていたアメリカ勢は次々と敗れ、第12シードのジョン・イズナー(アメリカ)を残すのみとなっている。(C)AP
Photo:Rafael Nadal, of Spain, returns a shot to Radek Stepanek, of the Czech Republic, during their match at the BNP Paribas Open tennis tournament, Saturday, March 8, 2014, in Indian Wells, Calif. (AP Photo/Mark J. Terrill)