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ダブルスは久見香奈恵と高畑寿弥がコンビ2勝目 [牧之原国際女子オープン]

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「ゴーセンカップ スウィングビーチ牧之原国際レディースオープンテニス 2015」(本戦10月14~19日/静岡県・静波リゾート スウィングビーチ/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)の本戦5日目は、シングルス準決勝2試合とダブルス決勝が行われた。

 シングルスは第2シードの澤柳璃子(ミキハウス)と第6シードのカタジーナ・カワ(ポーランド)が勝ち上がり、それぞれ決勝進出を決めた。

 澤柳は第3シードの青山修子(近藤乳業)との日本人対決を6-0 6-2で制し、カワはトーリ・キナード(アメリカ)を4-6 6-3 7-5で破っている。

 ダブルス決勝は、第2シードの第2シードの久見香奈恵/高畑寿弥(ともに橋本総業)が西郷幸奈(総武グリーンテニスクラブ)/エナ・シバハラ(アメリカ)を6-4 6-1で下しタイトルを獲得した。

 久見と高畑は今年3月の甲府(ITF1万ドル/ハードコート)からペアを組み始め、出場5大会目となった6月の有明(ITF1万ドル/ハードコート)で初優勝。そのあと7月のバンコクの大会(ITF2.5万ドル/ハードコート)では2大会連続で準優勝を果たしており、4大会連続の決勝進出となった今大会でコンビでの2勝目を挙げた。

 高畑は2011年の大会で青山と組んでダブルスを制しており、4年ぶり2度目のタイトル獲得となった。

 大会最終日の10月18日(日)は11時00分から、シングルス決勝が行われる予定。

   ◇   ◇   ◇

【シングルス準決勝】

○16カタジーナ・カワ(ポーランド)[6] 4-6 6-3 7-5 ●4トーリ・キナード(アメリカ)

○32澤柳璃子(ミキハウス)[2] 6-0 6-2 ●24青山修子(近藤乳業)[3]

   ◇   ◇   ◇

【ダブルス決勝】

○16久見香奈恵/高畑寿弥(橋本総業)[2] 6-4 6-1 ●2西郷幸奈/エナ・シバハラ(総武グリーンテニスクラブ/アメリカ)

※[ ]数字はシード順位、名前の左に付いている数字はドロー番号

※写真はダブルス優勝の久見香奈恵(右)と高畑寿弥(左)
写真提供◎大会事務局


本玉と内藤が揃って勝利の快挙、単決勝は日本人対決に [世界スーパージュニア]

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 大阪・靱テニスセンターで開催されている「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(本戦10月12~18日)は第6日、シングルスの準決勝とダブルス決勝が行われた。日本人が2人残っていた注目の女子シングルス。まずは16歳の本玉真唯(日出高)が予選から勝ち上がってきたガオ・シンユ(中国)に2-6 7-6(4) 6-4で逆転勝ちすると、14歳の内藤祐希(長岡市TA)が第11シードのバルフ・ジェンギズ(トルコ)を6-4 6-4で退けた。

  〈ニッポン・デー〉の幕開けを担ったのは本玉。土曜のこの日、センターコートの観客は前日までよりもぐっと増えた。本玉は緊張からミスが重なり、第1セットは2-6で失う。
 「この状況を楽しめばいいのに、勝ちたいって気持ちのほうが先行しちゃって…」

 しかしそれも徐々にほぐれ、声援を力にすることができたという。対戦相手のガオは予選上がりの17歳で、本玉よりランキングは低い。だが、準々決勝で世界ジュニア・ランキング6位のケイティ・スワン(イギリス)を破ってきた実力は確かで、ネットすれすれの低いボールを左右に散らすしぶといストローカーだ。

 第2セットは、先にブレークしてはすぐにブレークバックされるという我慢の展開でタイブレークに突入。本玉はとにかく足を動かしてよくボールを拾った。ハードヒッター相手に攻められても防戦一方にならないのは、ベースラインより後ろに下がらないからだ。ネットに出ていく決断が早く、頻度も高い。ライジングでとらえる伸びのあるショットで、リーチの長いガオをも苦しめた。

 最終セットは第1 ゲームをブレークされ、第3ゲームでもブレークポイントを握られる苦しい展開。しかし、2度のデュースのあとキープし、ダブルブレークを逃れたのは大きかった。そして第4ゲームでブレークバックに成功。その後も第7ゲームでふたたびブレークポイントを握られたが、プレッシャーのかかる場面でも打ち負けず、しぶとさを発揮する。第10ゲーム、1度マッチポイントを逃し、2度のデュースのあとにふたたびつかんだマッチポイント。最後はガオのフォアハンドがベースラインを割った。

 口癖のように繰り返すモットーは、「自分のテニスをしっかりやり抜くこと」だが、第2セット以降はその点において自分自身に合格点を与える内容だった。

内藤祐希

 本玉が最終セットに持ち込むのを見て「自分も負けてられないなって思った」と内藤。しかし、本玉と同じく立ち上がりは観客を意識してしまったという。3ゲームを続けて失った。
「最初はやりたいことができなかった。チェンジコートのときに、もうスコアも観客も忘れて自分のプレーをしようと思ったら4-3までいきました」

 明日が16歳の誕生日というジェンギズは世界ジュニア・ランキング88位。内藤が今大会戦った選手の中で最高ランキングだが、やはり内藤の術中にはまった。

 内藤は、追い込まれて高いループのボールで逃げていたかと思うと、突然、後方からでも一発でウィナーを取る。ラケットスピードの速さと自慢の〈腕力〉がそれを可能にするが、攻めているはずの相手はなぜ自分が負けているのかわからなくなるのだろう。いずれ苛立ち、イージーなミスが増えていく。

 第1セットを逆転で奪った内藤は、第2セットも1-3から逆転して6-4。最後は鮮やかなバックハンドのダウン・ザ・ラインのウィナーだった。

 14歳という年齢が取り沙汰されるが、「真唯ちゃんも学年では1つ上なだけ。14歳だからすごいってことはないと思う」と冷静だ。明日は、どちらが勝っても2007年の奈良くるみ以来の日本人チャンピオンが誕生する。 

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

※トップ写真は決勝進出の本玉真唯

ラドバンスカがプリスコバを下して決勝に進出 [天津オープン]

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 中国・天津で開催されている「天津オープン」(WTAインターナショナル/10月12~18日/賞金総額50万ドル/ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、第2シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)が第3シードのカロリーナ・プリスコバ(チェコ)を6-3 6-1で下し、決勝に進出した。

 ラドバンスカは今大会で優勝すると、シンガポールで開催されるWTAツアー最終戦の出場権を獲得することになる。

 ラドバンスカはプリスコバのサービスゲームを4度破り、2度あったブレークポイントをしのいで66分の試合で勝利した。

 ラドバンスカと決勝を戦うのはダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)。コビニッチはボヤナ・ヨバノフスキー(セルビア)を6-4 6-7(2) 6-2で破っての決勝進出となっている。

 コビニッチはWTAツアーの決勝に進出した初のモンテネグロ人女子選手となった。(C)AP

※写真は北京の大会でのラドバンスカ
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 10: Agnieszka Radwanska of Poland returns a shot against Garbine Muguruza of Spain during their Women's singles semi-finals match on day 8 of the 2015 China Open at the China National Tennis Centre on October 10, 2015 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

ヤンコビッチがビーナスを破って決勝に進出 [香港テニス・オープン]

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 中国・香港で開催されている「香港テニス・オープン」(WTAインターナショナル/10月12~18日/賞金総額25万ドル/ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、第4シードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)が第3シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)をストレートで破って決勝に進出した。ビーナスはこの敗退でWTAツアー最終戦の出場が危うくなった。

 ヤンコビッチはビーナスを6-4 7-5のスコアで破っての決勝進出だ。試合時間は2時間4分。ビクトリア・パークのセンターコートは満員で、観客が溢れていた。

 「残念ね。私には一日のオフがあったけれど、相手は今季ではたぶんベストの試合をしていたと思うわ」とビーナスは話している。

 ビーナスは35歳。WTAツアー最終戦の出場権を確保するには、決勝進出が条件だった。ビーナスが最終戦に最後に出場したのは2009年のことで、当時はドーハ開催だった。

 「私はいいシーズンを過ごしてきたと思うし、シンガポールの最終戦にも出たかった。でも、これでもう何もしようがないわ」とビーナス。「私はナーバスにはなっていなかったし、出場権を得るために勝利が必要だという意識もなかった。相手がただいいプレーをしたということね」。

 ヤンコビッチは、ビーナスのサービスが不安定だったことにも助けられての勝利だった。ビーナスは16度のブレークチャンスを握っていたが、ものにできたのは2度だけという内容だった。

 「大事なポイントで相手はいいプレーをしていた。私も攻撃的なプレーをしていたと思うけれど、今日は私の日ではなかったということだと思う」とビーナスは話している。

 ヤンコビッチは大会直前にワイルドカード(主催者推薦枠)でエントリーしたが、決勝まで勝ち進み、アンジェリック・ケルバー(ドイツ)と戦うことになった。

 「勝ててとてもうれしい。ビーナスを倒すというのは決して簡単なことではないから。私はハードにファイトした。自分のパフォーマンスには満足しているわ」とヤンコビッチは話している。

 第2セットはお互いにサービスキープに苦しむ接戦だった。「2度目のサービング・フォー・ザ・マッチのときに、私は自分に言い聞かせた。とにかくファーストサービスを入れることってね。それがうまくいったわ。私はいいサービスを打たないといけなかった。ビーナスにチャンスを与えてラケットでボールを触られてしまったら、そこから先はもうどうなるか誰にもわからないものだから」とヤンコビッチは振り返っている。

 もう一人の決勝進出者、第2シードのケルバーはサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を6-2 6-2で破っての勝ち上がりで、最終戦の出場をほぼ確実としている。

 ケルバーの出場権争いのランキングは現在5位。今大会でタイトルを獲得すれば、出場は確実となる見込みだ。今季のケルバーは、チャールストン、シュツットガルト、バーミンガム、スタンフォードの大会で優勝している。

 ケルバーのWTAランキングは現在9位。ストーサーを71分で退けての勝利だった。(C)AP

Photo: HONG KONG - OCTOBER 17: Jelena Jankovic of Serbia celebrates her victory over Venus Williams of the United States during the WTA Prudential Hong Kong Open at the Victoria Park stadium on October 17, 2015 in Hong Kong, China. (Photo by Victor Fraile/Getty Images)

ジョコビッチがマレーを、ツォンガがナダルを破って決勝に進出 [上海ロレックス・マスターズ]

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 中国・上海で開催されている「上海ロレックス・マスターズ」(ATP1000/10月11~18日/賞金総額478万3320ドル/ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が第3シードのアンディ・マレー(イギリス)を6-1 6-3で下して決勝に進出した。ジョコビッチはこれで13大会連続での決勝進出だ。また、ライバルと言われる両者の対戦ではもっとも一方的なスコアでの決着でもあった。

 ジョコビッチと決勝を戦うのは、第16シードのジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)。ツォンガは第8シードのラファエル・ナダル(スペイン)を6-4 0-6 7-5で倒しての決勝進出となっている。

 ジョコビッチはマレーのサービスゲームを5度破っての勝利だったが、マレーのアンフォーストエラーが30本だったのに対してジョコビッチはわずか7本という内容だった。

 「最大のライバルのひとりを相手に、今大会最高のプレーを出すべきときに出せたよ」とジョコビッチ。「この勝利は大きいというのは確かだね」。

 ジョコビッチはマレーとの直近の9試合で8勝を挙げていたが、この試合で10試合中9勝目とし、通算では29試合戦って20勝とした。

 マレーは彼らしくないサービスの不安定さで、ファーストサービスは46%しか入らず、ダブルフォールトは6度。そのうちの1度は第2セットでジョコビッチに3-1とリードを許すきっかけとなってしまった。

 「自分のプレーが残念だったというのは間違いない」とマレー。「サービスがダメだった。第1セットは特にね。今のノバクを相手にあんなプレーをしていたら歯が立たない。今の彼はものすごい自信を持ってプレーしているし、コンディションも合っているみたいだしね」。

 今大会でジョコビッチが勝てば今季9勝目。彼のキャリアでももっとも成功したシーズンの一つとなる。ジョコビッチは3つのグランドスラムを制しただけではなく、1月のカタールの大会でイボ・カルロビッチ(クロアチア)に準々決勝で負けたのを最後に、出場したすべての大会で決勝に進出しているのだ。

 「こうやって勝ち続けているときには、勝利にいちいち反応している時間はないものなんだ」とジョコビッチ。「少しの間だけ楽しんでいる。でも、明日は決勝だ。今の自分のプレーぶりはとてもうれしいし、満足もしている。でも、次の試合に集中しないといけないと、すでに考え始めているんだ」。

 ナダルは前週の北京の大会で決勝に進出し、最後はジョコビッチに敗れていたが、今週も決勝進出まであと一歩だった。

 今大会でのナダルは、トップ10のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)やスタン・ワウリンカ(スイス)を破るなど、今季最高のプレーを見せていた。だが、ツォンガとの準決勝は出だしが今ひとつで、第1セットでは4度のブレークポイントをしのいだあと、5度目でブレークされていた。

 第2セットは簡単に奪ったナダル。第3セットではツォンガが先にブレークして6-5としたあと、ツォンガのダイビングボレーがベースラインをとらえてマッチポイントとなり、最後はナダルのバックハンドがネットにかかって決着した。

 「最後まで頑張ったけど、僕が勝つ日ではなかったということ」とナダルは話している。

 ツォンガは今季、先月のモゼーユ・オープンで優勝するまで決勝進出がなかった。

 昨年のデ杯決勝で傷めた前腕部の故障で、今季の序盤の11週間、ツアーから離脱していたツォンガは、アップダウンの多いシーズンとなっている。全仏オープンでは準決勝に進出したが9大会でベスト8より前で敗れていて、8月にはトップ20以下に落ちていた。

 「正直に言って、ここにくるまではこんないいプレーができるとは思っていなかった」とツォンガ。「でも、結局は本当にいいプレーができている。これが続くことを祈っているよ」。(C)AP

Photo: SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 17: Novak Djokovic of Serbia celebrates after winning the match against Andy Murray of Great Britain during the men's singles semifinal match on day 7 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 17, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

パブリウチェンコワとフリードサムが決勝に進出 [ジェネラリ・レディース・リンツ]

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 オーストリア・リンツで開催されている「ジェネラリ・レディース・リンツ」(10月12~18日/WTAインターナショナル/室内ハードコート/賞金総額25万ドル)。

 土曜日に行われた準決勝で、世界ランキング29位で第7シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)がキルステン・フリプケンス(ベルギー)を6-3 3-6 6-2で下して決勝に進出した。

 パブリウチェンコワは今季初優勝、自身通算では8度目となるWTAツアータイトルを目指しての決勝となる。対戦相手はアンナ レナ・フリードサム(ドイツ)で、こちらはキャリア初の決勝進出だ。

 フリードサムは118位。ヨハンナ・ラーション(スウェーデン)を6-3 4-6 7-5で倒しての勝ち上がりとなっている。

 「スーパーグレートよ。自分自身をとても誇りに思える」とフリードサム。

 パブリウチェンコワは、今季は8月のワシントンの大会で準優勝。決勝での戦績は7勝4敗だ。フリードサムとは今回が初対戦となる。

 パブリウチェンコワは現在29位。今大会では2回戦より上のラウンドに勝ち上がった唯一のシード選手だ。この日の試合でも先に6-3 3-0とリードして楽勝かと思われていたが、フリプケンスがこのあと7ゲームを連取するなどして接戦となった。

 「少しトリッキーな試合だった。決して簡単なことではなかったわ」とパブリウチェンコワは言う。

 フリプケンスは現在110位。全米オープンで手首を傷めて以来の公式戦出場だった。

 フリードサムとラーションの試合でも第2セットを4-2とリードしたフリードサムが一方的に勝つかと思われたが、そのあとの5ゲームをフリードサムが連続で落として第3セットも3-5とされてしまった。しかし、そこからフリードサムが4ゲームを奪い返して勝利に繋げた。

 「どうやって勝ったのかが自分でもよくわからない」とフリードサム。「お互いにナーバスになっていたと思う。私たちのどちらにもチャンスがあったけど、お互いにそれを取りきれなかった」。

 フリードサムの最高位は今季7月に記録した73位。そのあと、足首を傷めて6週間ツアーから離れていた。彼女はこの故障後は、2週間前のタシケントの試合まで試合に勝てていなかった。

 ラーションは59位。7月のバスタッドの大会では優勝していた。(C)AP

※写真は全米オープンでのパブリウチェンコワ
photo: NEW YORK, NY - SEPTEMBER 02: Anastasia Pavlyuchenkova of Russia returns a shot to Anett Kontaveit of Estonia during their Women's Singles Second Round match on Day Three of the 2015 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 2, 2015 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Al Bello/Getty Images)

男子は綿貫/ルオ、女子は荒川/宮本がグレードA大会で初栄冠 [世界スーパージュニア]

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 大阪・靱テニスセンターで開催されている「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(本戦10月12~18日)は第6日、シングルス準決勝とダブルス決勝を行い、男女合わせて日本人が5人残ったダブルスはシングルスにも負けない盛り上がりを見せた。
 まずは、女子ダブルス決勝で荒川晴菜(吉田記念テニス研修センター)/宮本愛弓(志津テニスクラブ)が第1シードのダイアナ・ヤストレムスカ(ウクライナ)/ジェン・ウーシュアン(中国)に6-4 6-4のストレート勝ち。続く男子ダブルス決勝は、第4シードの日台ペア、綿貫陽介(グローバルプロTA)とルオ・チェンシュン(台湾)が地元大阪・清風高校の望月勇希/今村昌倫を7-6(8) 6-1で退けた。

   ◇   ◇   ◇

 本玉真唯(日出高校)と内藤祐希(長岡市TA)、シングルス準決勝を戦った友人たちの勝利を間近で見てから決勝のコートに入った荒川と宮本。発奮しないわけはなかった。
 「自分もシングルスでもっとがんばりたかったので、複雑ではあったんですけど、ダブルスは絶対勝とうって思いました」(荒川)
 「しっかり自分たちのプレーをすれば、競ったとしても勝てると思っていたので、優勝目指してコートに入りました」(宮本)

 ここまで22連勝中という好相性の荒川/宮本は、第1セットを6-4で奪ったあと、第2セット5-4でサービング・フォー・ザ・マッチを迎えた。荒川のサービス。一度はブレークポイントを握られ、5-5にされていたらどうなるかわからなかったが、デュースに戻した。ジュニアのダブルスは一発勝負の〈ノーアド〉形式。これをものにしたのは荒川/宮本で、最後は宮本がボレーを決めた。

左が宮本愛弓、右が荒川晴菜

 それぞれにダブルス実績の高いふたりだが、グレードA大会での優勝は初めて。これを励みに、特にグランドスラムでのシングルスにつなぎたい。日本人同士、自信が自信を呼んだこの日の女子の結果だった。

   ◇   ◇   ◇

 台湾のルオと組んでいた綿貫には、一抹の不安があった。グレードA大会の決勝は初めてだったので緊張していたことに加え、もうひとつ…。
 「数日前に日本人のペアとやったんですけど、めちゃくちゃアウェーで。僕も日本人なのに、なんで?って(笑)」

 準々決勝のことだろう。対戦相手は藤井颯大(同志社国際高校)/白藤成(西宮甲英高校)の関西ペア。多少の贔屓が表れるのは仕方ないが、今日の決勝の相手は関西も関西、地元大阪の清風高校コンビだった。さらなるアウェーを感じながらの決勝かと思いきや、しかし、センターコートに残った大勢の観客はかなりフェアだった。

「温かい声援でプレーしやすかった」という綿貫と、今回初めて大阪でプレーして「世界のどの国の大会より、ホテルもいいし、人もやさしくて気候もいい」というルオ。勝負どころは第1セットのタイブレークだった。4-2のリードで最初のチェンジコートを迎えたのは望月/今村だったが、最終的には綿貫/ルオが安定感とサービス力でタイブレークをものにし、その勢いで第2セットは一気に突き放した。

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

※トップ写真は男子ダブルス優勝の綿貫陽介(右)とルオ・チェンシュン(左)

江口実沙が今季初優勝、穂積絵莉とのダブルスも制して単複2冠 [ITFトゥーンバ2.5万ドル]

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 オーストラリア・クイーンズランド州トゥーンバで開催されたITF(国際テニス連盟)の女子2.5万ドル大会「Hutchinson Builders トゥーンバ国際」(10月12~18日/ハードコート)に第4シードで出場していた江口実沙(北日本物産)が、シングルス決勝で第8シードのスザンヌ・セリック(スウェーデン)を7-6(6) 7-5で倒して今季初優勝を飾った。

 昨年の全日本選手権女王である23歳の江口は、昨シーズンの国際大会では2月にバーニー(ITF5万ドル/ハードコート)とポートピリー(ITF1.5万ドル/ハードコート)の2大会でタイトルを獲得。オーストラリアでは3度目の優勝で、通算5勝目を挙げた。

 江口は穂積絵莉(エモテント)とのペアで第1シードとしてダブルスにも出場。決勝でベロニカ・コーニング/Jessica WACNIK(アメリカ)を4-6 7-5 [10-5]で下しており、単複2冠を達成した。

   ◇   ◇   ◇

日本人選手の結果

【シングルス決勝】
○24江口実沙(北日本物産)[4] 7-6(6) 7-5 ●16スザンヌ・セリック(スウェーデン)[8]

【シングルス準決勝】
●1穂積絵莉(エモテント)[1] 3-6 6-2 4-6 ○16スザンヌ・セリック(スウェーデン)[8]

○24江口実沙(北日本物産)[4] 6-3 6-3 ●32シンディ・ブルガー(オランダ)[2]

【シングルス準々決勝】
○1穂積絵莉(エモテント)[1] 7-6(0) 3-6 6-3 ●8ジェシカ・ムーア(オーストラリア)[7]

○24江口実沙(北日本物産)[4] 6-2 6-4 ●17ナテラ・ザラミズ(ロシア)[6]

●25瀬間詠里花(Club MASA)[5] 7-6(6) 1-6 1-6 ○32シンディ・ブルガー(オランダ)[2]

【シングルス2回戦】
○1穂積絵莉(エモテント)[1] 6-4 6-2 ●4ネイクザ・ベインズ(オーストラリア)[Q]

○24江口実沙(北日本物産)[4] 4-6 6-1 6-4 ●21ノッパワン・ラーチーワーカーン(タイ)

○25瀬間詠里花(Club MASA)[5] 3-6 6-4 6-2 ●27オリビア・チャンドラムリア(オーストラリア)[SE]

【シングルス1回戦】
○1穂積絵莉(エモテント)[1] 6-1 6-4 ●2ケイティ・ダン(イギリス)

○24江口実沙(北日本物産)[4] 6-0 6-1 ●23ニーブス・バリック(オーストラリア)[Q]

○25瀬間詠里花(Club MASA)[5] 6-1 6-0 ●26アシュレイ・ケア(オーストラリア)[Q]

●5美濃越舞(YCA)6-7(6) 5-7 ○6ユキ クリスティーナ・チャン(アメリカ)[Q]

●15布目千尋(北日本物産)[Q] 3-6 4-6 ○16スザンヌ・セリック(スウェーデン)[8]

   ◇   ◇   ◇

【ダブルス決勝】
○1穂積絵莉/江口実沙(エモテント/北日本物産)[1] 4-6 7-5 [10-5] ●10ベロニカ・コーニング/Jessica WACNIK(アメリカ)

【ダブルス準決勝】
○1穂積絵莉/江口実沙(エモテント/北日本物産)[1] 6-3 6-1 ●8アリソン・ベイ/サリー・ピアース(オーストラリア)

【ダブルス準々決勝】
○1穂積絵莉/江口実沙(エモテント/北日本物産)[1] 6-4 1-0 Ret. ●3ダルマ・ガルフィ/プリスキラ・ホン(ハンガリー/オーストラリア)

●5瀬間詠里花/瀬間友里加(Club MASA)[3] 6-4 2-6 [6-10] ○8アリソン・ベイ/サリー・ピアース(オーストラリア)

【ダブルス1回戦】
○1穂積絵莉/江口実沙(エモテント/北日本物産)[1] 6-2 7-5 ●2アビー・マイヤーズ/Karolina WLODARCZAK(オーストラリア)

○5瀬間詠里花/瀬間友里加(Club MASA)[3] 7-6(4) 6-3 ●6アラナ・パーナビー/Angelique SVINOS(オーストラリア)[Q]

※[ ]数字はシード順位、Qは予選勝ち上がり、SEはスペシャル・イグザンプト、Ret.は途中棄権、名前の左に付いている数字はドロー番号

※写真は東レPPO予選での江口実沙


大会最終日の試合結果、キャスパー・ルードと本玉真唯が優勝 [世界スーパージュニア]

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 「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(大阪・靱テニスセンター/本戦10月12~18日/ITF Grade A/ハードコート)は最終日を迎え、男女シングルスの決勝が行われた。

 男子は第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)が第4シードのマテ・バルクス(ハンガリー)を6-4 6-0で、日本人対決となった女子は16歳の本玉真唯(日出高校)が予選から勝ち上がった14歳の内藤祐希(長岡市TA)を6-1 7-5で下し、それぞれ優勝を飾った。

   ◇   ◇   ◇

※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、Qは予選勝ち上がり

【センターコート】

第1試合 女子シングルス決勝
○27本玉真唯(日出高校)6-1 7-5 ●45内藤祐希(長岡市TA)[Q]

第2試合 男子シングルス決勝
●17マテ・バルクス(ハンガリー)[4] 4-6 0-6 ○48キャスパー・ルード(ノルウェー)[3]

※写真は女子シングルス優勝の本玉真唯(左)と準優勝の内藤祐希(右)

澤柳璃子は準優勝、第6シードのカワが今季3勝目 [牧之原国際女子オープン]

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「ゴーセンカップ スウィングビーチ牧之原国際レディースオープンテニス 2015」(本戦10月13~18日/静岡県・静波リゾート スウィングビーチ/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)は最終日を迎え、シングルス決勝が行われた。

 決勝は第2シードの澤柳璃子(ミキハウス)と第6シードのカタジーナ・カワ(ポーランド)が対戦。22歳のカワが決勝まですべてストレートセットで勝ち上がってきた20歳の澤柳を6-7(6) 6-2 7-6(6)で下して優勝を果たした。

 カワは日本の大会には今回が初出場。今大会まで日本人選手との対戦は一度もなかった。今シーズンは3月のサン ジョゼ ド リオ プレト(ITF1万ドル/クレーコート)と4月のカイロ(ITF1.5万ドル/クレーコート)でタイトルを獲得しており、今季3勝目を挙げた。

 昨年の全日本選手権の準優勝者でもある澤柳は、今大会には2年連続3度目の出場。昨年は準決勝まで進出し、優勝したタチアナ・マリア(ドイツ)に2-6 2-6で敗れていた。今年は5月にソウル(ITF5万ドル/ハードコート)の大会を制して通算3つ目のシングルスタイトルを獲得していたが、今季2勝目はならなかった。

 次週は静岡県浜松市・東急リゾートタウン浜名湖で「浜名湖東急カップ 浜松三ケ日国際レディーストーナメント 2015」(本戦10月20~25日/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)が行われる。

   ◇   ◇   ◇

【シングルス決勝】

○16カタジーナ・カワ(ポーランド)[6] 6-7(6) 6-2 7-6(6) ●32澤柳璃子(ミキハウス)[2]

※[ ]数字はシード順位、名前の左に付いている数字はドロー番号

※写真はシングルス優勝のカタジーナ・カワ
写真提供◎大会事務局

予選がスタート、中野佑美、千村夏実、華谷和生、牛島里咲らが予選決勝へ [浜松三ケ日国際女子]

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 静岡県浜松市・東急リゾートタウン浜名湖で「浜名湖東急カップ 浜松三ケ日国際レディーストーナメント 2015 」(本戦10月20~25日/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)の予選がスタートした。

 予選初日はシングルス1・2回戦が行われ、第2シードの中野佑美(島精機製作所))、第5シードの千村夏実(広島建設)、第6シードの華谷和生(Ravie Court)、第7シードの牛島里咲(筑波大学)らが予選決勝に駒を進めた。

 詳しい試合結果は以下の通り(※名前の左に付いている数字はドロー番号)。

 10月19日(月)は9時30分から、シングルス1回戦残り試合と予選決勝、ダブルス予選が行われる予定。

   ◇   ◇   ◇

【シングルス予選2回戦】

2山口芽生(Fテニス)vs 3山藤彩香(亜細亜大学)

5髙橋玲奈(亜細亜大学)vs 7長船香菜子(パブリックテニス小倉)

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○9中野佑美(島精機製作所)[2] 4-6 6-1 6-4 ●11伊藤さつき(チェリーTC)

○13田中文彩(亜細亜大学)6-2 6-3 ●16上吉原あい(USUI-PLYWOOD)

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17米村明子(島津製作所)[3] 5-7 6-4 順延 19宮原未穂希(TEAM 自由が丘)

○21大河真由(フミヤエース市川テニスアカデミー)6-1 7-6(4) ●24長谷川梨紗(フリー)[14]

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○27宗公美(狛江インドアジュニアATPチーム)6-4 6-2 ●25西郷幸奈(総武グリーンテニスクラブ)[4]

○32寺見かりん(山梨学院大学)[11] 6-1 6-2 ●29細木祐佳(チームサテライト)

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○33千村夏実(広島建設)[5] 4-6 7-5 6-3 ●36岩井真優(サムライテニス)[WC]

○38横田那津美(自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ)6-3 6-4 ●40長谷川茉美(伊予銀行)[10]

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○41華谷和生(Ravie Court)[6] 6-3 6-1 ●43加藤慧(緑ヶ丘テニスガーデン)

○48リュー理沙マリー(沖縄尚学高等学校)[9] 6-1 6-0 ●45浜田桃花(MAJOR)

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○49牛島里咲(筑波大学)[7] 6-2 6-0 ●51宗理美(狛江インドアジュニアATPチーム)

○56馬場早莉(荏原湘南スポーツセンター)[13] 6-4 6-1 ●53浅野いず美(荏原湘南スポーツセンター)

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58樋口エマ クリスティー(アメリカ)vs 60岸上歌華(近大姫路大学)

61森歩実(近大姫路大学)vs 64緒方葉台子(グラスコート佐賀テニスクラブ)[12]

   ◇   ◇   ◇

【シングルス予選1回戦】

○2山口芽生(Fテニス)不戦勝 ●1高畑寿弥(橋本総業)[1]

○3山藤彩香(亜細亜大学)7-5 6-3 ●4森本凪咲(PLUS LIST)

○5髙橋玲奈(亜細亜大学)6-2 3-6 6-4 ●6山口真琴(亜細亜大学)

○7長船香菜子(パブリックテニス小倉)6-2 6-0 ●8鈴木日菜(磐田南高)

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○9中野佑美(島精機製作所)[2] 6-4 6-2 ●10橘梨子(日本大学)

○11伊藤さつき(チェリーTC)6-1 6-3 ●12高橋悠(Team 310V)[WC]

○13田中文彩(亜細亜大学)7-5 4-6 6-4 ●14吉村暉(山梨学院大学)

○16上吉原あい(USUI-PLYWOOD)6-0 6-2 ●15鈴木南穂(浜松市立高)[WC]

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○17米村明子(島津製作所)[3] 6-2 6-2 ●18森島優(浜松市立高)[WC]

○19宮原未穂希(TEAM 自由が丘)6-0 6-1 ●20宇野真彩(荏原湘南スポーツセンター)

○21大河真由(フミヤエース市川テニスアカデミー)6-2 6-2 ●22前田遥佳(日本体育大学)

○24長谷川梨紗(フリー)[14] 6-2 6-4 ●23首藤みなみ(日本大学)

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○25西郷幸奈(総武グリーンテニスクラブ)[4] 6-1 4-6 6-1 ●26松本安莉(wishテニスクラブ)

○27宗公美(狛江インドアジュニアATPチーム)6-1 6-2 ●28佐藤美沙乃(駒沢大学)[WC]

○29細木祐佳(チームサテライト)2-6 6-0 6-1 ●30西村渚沙(山梨学院大学)

○32寺見かりん(山梨学院大学)[11] 6-2 6-1 ●31長尾朋美(恵那農業高校)

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○33千村夏実(広島建設)[5] 6-0 6-0 ●34豊田都(M&Y)

○36岩井真優(サムライテニス)[WC] 6-1 6-1 ●35森友香(島津製作所)

○38横田那津美(自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ)6-3 6-1 ●37山本ひかり(フリー)

○40長谷川茉美(伊予銀行)[10] 6-7(5) 6-4 6-1 ●39酒井優理子(フリー)

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○41華谷和生(Ravie Court)[6] 6-7(1) 6-1 6-2 ●42柿澤明里(浜松西高)[WC]

○43加藤慧(緑ヶ丘テニスガーデン)6-2 6-3 ●44大井川愛奈(ブレスガーデンテニスクラブ)[WC]

○45浜田桃花(MAJOR)4-6 6-3 6-2 ●46澁谷有紀乃(浜松市立高)[WC]

○48リュー理沙マリー(沖縄尚学高等学校)[9] 6-0 6-2 ●47辻本有佳里(亜細亜大学)

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○49牛島里咲(筑波大学)[7] 6-2 6-3 ●50川崎光美(テニスユニバース)

○51宗理美(狛江インドアジュニアATPチーム)6-3 6-4 ●52小原結実(山清テニスクラブ)

○53浅野いず美(荏原湘南スポーツセンター)6-1 6-3 ●54吉岡希紗(時之栖TC)

○56馬場早莉(荏原湘南スポーツセンター)[13] 6-2 6-3 ●55園田彩乃(日本大学)

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○58樋口エマ クリスティー(アメリカ)2-6 6-1 3-0 Ret. ●57川崎好美(島精機製作所)[8]

○60岸上歌華(近大姫路大学)6-1 6-0 ●59近藤遥(グリーンテニスプラザ)

○61森歩実(近大姫路大学)2-6 7-6(3) 7-6(5) ●62フリアント エイミ(J・STAP)

○64緒方葉台子(グラスコート佐賀テニスクラブ)[12] 6-3 6-1 ●63秋山みなみ(Fテニス)

※[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Ret.は途中棄権

※写真は予選決勝に進出した千村夏実
写真提供◎大会実行委員会

ラドバンスカがコビニッチに快勝して優勝、最終戦出場を決める [天津オープン]

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 中国・天津で開催された「天津オープン」(WTAインターナショナル/10月12~18日/賞金総額50万ドル/ハードコート)。

 日曜日に行われた決勝で、第2シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)がダンカ・コビニッチ(モンテネグロ)を6-1 6-2で下して優勝した。また、ラドバンスカはこれでシンガポールで開催されるWTAツアー最終戦の出場権を確保した。

 ラドバンスカはコビニッチのサービスゲームを5度破り、自分のブレークのピンチは5度しのいで1時間弱の試合で勝利した。

 今大会でのラドバンスカは5試合を戦って失セットゼロ。通算では16度目のWTAツアー・タイトルの獲得となった。

 また、ラドバンスカは、マリア・シャラポワ(ロシア)、シモナ・ハレプ(ルーマニア)、ペトラ・クビトバ(チェコ)、ガルビネ・ムグルッサ(スペイン)に続く、最終戦の5人目の出場権獲得となった。1位のセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は故障からの回復に時間が必要だとして欠場するとすでに発表している。

 ラドバンスカの最終戦出場は5年連続となる。(C)AP

※写真は北京の大会でのラドバンスカ
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 10: Agnieszka Radwanska of Poland returns a shot against Garbine Muguruza of Spain during their Women's singles semi-finals match on day 8 of the 2015 China Open at the China National Tennis Centre on October 10, 2015 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

ヤンコビッチがケルバーを倒して優勝 [香港テニス・オープン]

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 中国・香港で開催された「香港テニス・オープン」(WTAインターナショナル/10月12~18日/賞金総額25万ドル/ハードコート)。

 日曜日に行われた決勝で、エレナ・ヤンコビッチ(セルビア)がアンジェリック・ケルバー(ドイツ)を3-6 7-6(4) 6-1の逆転で倒して優勝した。ケルバーはこの敗退で、WTAツアー最終戦出場権の確保はお預けとなった。

 ヤンコビッチは第5シード。準決勝ではビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)を倒しての決勝進出だった。

 ヤンコビッチは第2シードのケルバーに第2セットでは5-6とリードされて追いつめられたところからの逆転勝ちで、通算では15度目となるWTAツアー優勝を果たした。

 ケルバーは現在7位。最終戦の出場権を確保するには、今大会での優勝が条件だった。

 ヤンコビッチと元世界ナンバーワン。今季のアジア・シリーズでは広州の大会に続いての優勝だ。

「この勝利は私にとって、この世界はいいものだという自信になるわ。アンジェリックとビーナスを破ってのタイトルですもの。私がまだトップのレベルでプレーできると証明できた。ハードな練習を積んでいけば私もまだ来年のグランドスラムで勝てるんじゃないかしら」とヤンコビッチは話している。

 27歳のケルバーにとっては、月曜日にスタートするモスクワの大会で強さを見せられるかどうかとなっている。ケルバーはまだWTAツアー最終戦出場の可能性を残しているからだ。

「モスクワにはエントリーしている。でも、それは体調を整えられるどうかにかかっている」とケルバー。彼女は背部の故障に苦しんでいるのだという。(C)AP

Photo:HONG KONG - OCTOBER 18: Jelena Jankovic of Serbia poses with the trophy after winning the final macht of the WTA Prudential Hong Kong Open against Angelique Kerber of Germany at the Victorial Park stadium on October 18, 2015 in Hong Kong, China. (Photo by Victor Fraile/Getty Images)

パブリウチェンコワがフリードサムを下して優勝 [ジェネラリ・レディース・リンツ]

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 オーストリア・リンツで開催された「ジェネラリ・レディース・リンツ」(10月12~18日/WTAインターナショナル/室内ハードコート/賞金総額25万ドル)。

 日曜日に行われた決勝で、第7シードのアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)がアンナ レナ・フリードサム(ドイツ)を6-4 6-3で下し、今季初優勝を飾った。

 29位のパブリウチェンコワにとっては通算で8度目のツアータイトルで、昨年のモスクワ以来の優勝。今季は8月のワシントンDCで決勝に進出していたが、そのときには優勝を逃していた。また、パブリウチェンコワは昨年のパリとモスクワから続き、室内ハードコートの大会では15試合連続での勝利となっている。

 この日の決勝では太腿の故障を抱えながらの勝利だった。

 「今日は自分の脚が最高という状態ではなかった」とパブリウチェンコワ。彼女の左脚太腿には試合前からテーピングが巻かれ、セット間には右脚もテーピングを巻く必要に迫られていた。「でも、これは決勝。脚のことは考えないようにしたわ」。

 118位のフリードサムにとっては初のWTAツアーでの決勝だったが、彼女は最初のサービスゲームを落として試合をスタートさせてしまった。

 パブリウチェンコワは、今大会では2回戦より上のラウンドに勝ち残った唯一のシード選手でもあった。この決勝では第1セットにブレークのピンチはあったが、それをしのいで先行した。

 第2セットは0-2とリードされたパブリウチェンコワ。しかし、最後は4ゲームを連取して勝利した。フリードサムは4度サービスブレークを許しての敗退だった。

 「私のプレーを少しずつよくしてくれたコーチのサーシャ(ミュラー)に感謝しないといけない。特にケガを抱えたあとは本当に助かった」とフリードサムは話している。フリードサムは一時、73位までランキングを上げたが、バドガシュタインのクレーの大会で足首を傷め、6週間ツアーから離脱していた。(C)AP

※写真はワシントンDCの大会でのパブリウチェンコワ
Photo: WASHINGTON, DC - AUGUST 09: Anastasia Pavlyuchenkova of Russia returns a shot to Sloane Stephens of the United States in the women's singles final during the Citi Open at Rock Creek Park Tennis Center on August 9, 2015 in Washington, DC. (Photo by Patrick Smith/Getty Images)

杉田祐一が予選突破、1回戦の相手はロソル [エルステ・バンク・オープン]

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 オーストリア・ウィーンで開催される「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/10月19~25日/賞金総額 174万5040ユーロ/室内ハードコート)の予選に出場していた杉田祐一(三菱電機)が、決勝で第2シードのニコラス・バシラシビリ(グルジア)を6-3 7-5で倒して本戦出場を決めた。

 杉田がATP500の大会で予選を突破したのは、4月のバルセロナ(クレーコート)以来で通算5度目。1回戦の対戦相手は、ルーカシュ・ロソル(チェコ)に決まった。

 エルステ・バンク・オープンはATPツアー500の規模の大会で、シングルス32ドロー、ダブルス16ドローで争われる。

   ◇   ◇   ◇

日本人選手予選結果

【予選決勝】
○8杉田祐一(三菱電機)[6] 6-3 7-5 ●5ニコラス・バシラシビリ(グルジア)[2]


【予選1回戦】
○8杉田祐一(三菱電機)[6] 6-1 6-2 ●7ジャウム・ムナール(スペイン)

   ◇   ◇   ◇

【上位出場選手シード順位(シングルス)】
ダビド・フェレール(スペイン)[1]
ケビン・アンダーソン(南アフリカ)[2]
ジョン・イズナー(アメリカ)[3]
ジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)[4]

※[ ]数字はシード順位、名前の左に付いている数字はドロー番号


※写真はクアラルンプールの大会の予選での杉田祐一
Photo:KUALA LUMPUR, MALAYSIA - SEPTEMBER 28: Yuichi Sugita of Japan competes against Matteo Donati of Italy during the 2015 ATP Malaysian Open at Bukit Jalil National Stadium on September 28, 2015 in Kuala Lumpur, Malaysia. (Photo by How Foo Yeen/Getty Images)

[最新WTAランキング] 10月19日付

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■WTAシングルスランキング(10月19日現在)

順位(前週) 名前(国籍) ポイント(前週ポイント)

1.(1) セレナ・ウイリアムズ(アメリカ) 11,285(11,285)
2.(2) シモナ・ハレプ(ルーマニア) 6,580(6,580)
3.(3) マリア・シャラポワ(ロシア) 4,691(4,691)
4.(4) ガルビネ・ムグルッサ(スペイン) 4,690(4,690)
5.(5) ペトラ・クビトバ(チェコ) 3,860(3,860)
6.(6) アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド) 3,690(3,515)
7.(9) アンジェリック・ケルバー(ドイツ) 3,400(3,330)
8.(8) フラビア・ペンネッタ(イタリア) 3,372(3,372)
9.(7) ルーシー・サファロバ(チェコ) 3,221(3,405)
10.(10) ティメア・バシンスキー(スイス) 3,157(3,157)

13.(14) ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ) 3,091(2,982)

22.(24) エレナ・ヤンコビッチ(セルビア) 2,345(2,125)

25.(28) サマンサ・ストーサー(オーストラリア) 1,835(1,755)

29.(25) イリナ カメリア・ベグ(ルーマニア) 1,630(1,880)

31.(29) アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア) 1,565(1,755)

56.(59) ヨハンナ・ラーション(スウェーデン) 981(949)
57.(41) アニカ・ベック(ドイツ) 976(1,243)

59.(75) ダンカ・コビニッチ(モンテネグロ) 972(800)

76.(90) ボヤナ・ヨバノフスキー(セルビア) 785(690)

78.(78) 日比野菜緒(日本/フリー) 780(780)

83.(82) 奈良くるみ(日本/安藤証券) 740(740)

92.(94) 土居美咲(日本/ミキハウス) 664(664)

95.(70) カテリーナ・シニアコバ(チェコ) 655(845)
96.(118) アンナ レナ・フリードサム(ドイツ) 655(476)

98.(110) キルステン・フリプケンス(ベルギー) 652(543)

130.(130) 尾﨑里紗(日本/江崎グリコ) 425(425)
145.(146) クルム伊達公子(日本/エステティックTBC) 375(375)
174.(176) 日比万葉(日本/フリー) 289(289)
179.(181) 澤柳璃子(日本/ミキハウス) 276(276)
182.(186) 穂積絵莉(日本/エモテント) 273(273)
198.(207) 加藤未唯(日本/佐川印刷) 251(234)
202.(202) 大坂なおみ(日本) 245(245)


Photo:HONG KONG - OCTOBER 18: Jelena Jankovic of Serbia celebrates her match point against Angelique Kerber of Germany during the final macht of the WTA Prudential Hong Kong Open at the Victorial Park stadium on October 18, 2015 in Hong Kong, China. (Photo by Victor Fraile/Getty Images)

[最新ATPランキング] 10月19日付

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■ATPシングルスランキング(10月19日現在)

順位(前週) 名前(国籍) ポイント(前週ポイント)

1.(1) ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 16,785(15,785)
2.(2) アンディ・マレー(イギリス) 8,750(8,640)
3.(3) ロジャー・フェデラー(スイス) 8,430(8,420)
4.(4) スタン・ワウリンカ(スイス) 6,630(6,495)
5.(5) トマーシュ・ベルディヒ(チェコ) 4,840(4,910)
6.(6) 錦織圭(日本/日清食品) 4,705(4,710)
7.(7) ラファエル・ナダル(スペイン) 4,330(4,060)
8.(8) ダビド・フェレール(スペイン) 3,805(3,945)
9.(9) ミロシュ・ラオニッチ(カナダ) 2,820(2,770)
10.(15) ジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス) 2,590(1,990)

11.(10) ケビン・アンダーソン(南アフリカ) 2,565(2,475)

14.(12) マリン・チリッチ(クロアチア) 2,190(2,350)

18.(20) バーナード・トミック(オーストラリア) 1,675(1,585)

21.(19) ガエル・モンフィス(フランス) 1,500(1,590)
22.(26) ファビオ・フォニーニ(イタリア) 1,470(1,470)
23.(25) ブノワ・ペール(フランス) 1,470(1,471)

26.(22) グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 1,405(1,555)
27.(23) ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 1,405(1,510)

30.(32) ニック・キリオス(オーストラリア) 1,260(1,215)

53.(67) デニス・イスタミン(ウズベキスタン) 825(716)

58.(23) アルベルト・ラモス ビノラス(スペイン) 798(703)

61.(50) ミカエル・ククシュキン(カザフスタン) 787(867)

77.(90) ダミアー・ジュムホール(ボスニア・ヘルツェゴビナ) 659(586)

90.(109) マレク・ジャジリ(ラトビア) 600(498)

111.(119) 添田豪(日本/GODAIテニスカレッジ) 491(464)

117.(95) エルネスツ・グルビス(ラトビア) 475(565)

119.(115) 伊藤竜馬(日本/北日本物産) 473(473)
121.(128) ダニエル太郎(日本/エイブル) 467(446)
132.(133) 杉田祐一(日本/三菱電機) 431(431)
149.(150) 西岡良仁(日本/ヨネックス) 377(377)
202.(199) 守屋宏紀(日本/北日本物産) 249(249)
223.(229) 内山靖崇(日本/北日本物産) 224(216)

541.(695) 越智真(日本/江崎グリコ) 63(36)


Photo:SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 17: Novak Djokovic of Serbia speaks at a press conference after winning the match against Andy Murray of Great Britain during the men's singles semifinal match on day 7 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 17, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

本玉真唯が内藤祐希を下し、ビッグタイトル獲得 [世界スーパージュニア]

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 大阪・靱テニスセンターで今週開催された「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(本戦10月12~18日)は本日が最終日。注目の日本人対決となった女子シングルス決勝は、16歳の本玉真唯(日出高校)が14歳の内藤祐希(長岡市TA)を6-1 7-5で下し、2007年の奈良くるみ以来、8年ぶりの日本人女子チャンピオンの座を手に入れた。

大阪・靭テニスセンターには多くのテニスファンが詰めかけた

 少なく見積もっても3000人は入っていただろう。最終日のセンターコートは驚きの賑わいだ。そこに立つ二人の主役たちにとってそれは初めての体験だった。どちらがより平常心を保つことができるか、それが16歳と14歳の日本人同士の決勝戦を左右するカギだったに違いない。
 お互いに相手が緊張していたのはわかったという。ただ、序盤の展開が両者の緊張感の度合いに差をつけた。

 第1セット第2ゲームの内藤のサービスゲーム。内藤はフォアハンドのクロスのウィナー2本とエースで40-0としたにもかかわらず、ミスを重ねて5ポイントを連続で失った。
 もともと、低く滑ってくるボールが苦手だという内藤だが、本玉はまさにそのタイプだ。ここまでの試合は非常に高いディフェンス力を発揮していた内藤だが、苦手意識に焦りが重なり、守っても攻めてもうまくいかない状態に陥ってしまった。
 「単調な打ち合いにならないように、ドロップとかいろいろなショットを混ぜていきたい」と話していた内藤だが、「返すのに必死でそこまでできなかった」と振り返る。

 第1セットは本玉の6-1。しかし好調に見えた本玉のほうも、実際はそうではなかったという。 
 「相手のミスが早いこともあって、自分のペースがつかめていなかった」。それはスコアにも表れ始め、第2セットは3-1から3-5と逆転された。内藤のペースに自分がつき合わされている印象を受けた本玉は、3-3にされてからはふたたび自分から攻めるテニスを心がけた。
 「結局3-5になっちゃったんですけど、そこまで段階を踏んでたので焦らなかった」と、そこから4ゲームを連取。最終セット突入を許さなかった。 

 会心の勝利かと思いきや、「まだこのレベルで優勝するような力は自分にはないと思った」と本玉。小学校高学年の頃から折りに触れて指導をしてきた山岸依子コーチは「真面目な子なんです」と語る。
 「例えば勝ったときに何かご褒美をと約束していて、勝っても『納得できるプレーじゃなかったのでご褒美はいりません』と自分から言ってくるような(笑)」
 だから、今日もご褒美は自ら放棄。しかも、優勝の余韻を楽しむ間もなく、来週タイで行われる大会のために今晩飛び立つという。この大会よりも格の低いグレード2の大会だ。「来週はしっかり自分のテニスをして優勝したい」と話した。

優勝した本玉真唯(左)と準優勝の内藤祐希(右)

 浮かれていない本玉の姿には感心するが、この大会を観に来る大阪のファンにも毎年感心する。女子決勝が終わっても、男子決勝を見ずに帰る観客はいなかった。第3シードのキャスパー・ルード(ノルウェー)と第4シードのマテ・バルクス(ハンガリー)という、おそらく名前を聞いたこともない選手の決勝である。しかし、スタンドは純粋に10代の彼らのプレーを楽しみ、大いに沸いていた。そして試合後は、子供や学生が中心になって大興奮のサイン攻めだ。この現象は世界でも珍しいから、ここで優勝したことのある選手は誰もがプロになってもこの大会での経験をうれしそうに振り返るのだ。

キャスパー・ルード(ノルウェー)

 残念ながら試合のほうは、一方の体調不良で簡単に片がついてしまった。第1セット終盤まで緊迫した展開だったが、バルクスが熱中症に似ただるさや目眩に襲われ、そこからはルードの一方的展開。6-4 6-0で16歳のルードがグレードAでの初タイトルを手にした。

 おそらく手がしびれるほど書いたであろうサインの価値は、近い将来高騰するだろうか。そうなることを願おう。

優勝したルード(右)と準優勝のバルクス(左)


テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

「この先もこのレベルでプレーしたい」ジョコビッチがツォンガを下して優勝 [上海ロレックス・マスターズ]

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 中国・上海で開催された「上海ロレックス・マスターズ」(ATP1000/10月11~18日/賞金総額478万3320ドル/ハードコート)。

 日曜日に行われた決勝。赤いシャツを着て今大会をプレーしていたノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、おそらく中国のファンとの関係が彼に小さなブーストをかけたのだと話している。

 「この色が幸運なナショナルカラーだというのは知っているよ。僕にとってもラッキーチャームでもある」とジョコビッチは話している。

 今大会での彼もまた圧倒的で、幸運など必要そうには見えなかった。

 ジョコビッチは決勝でジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)を6-2 6-4で下し、今季9度目の優勝を果たした。前週の北京の大会では6回目の出場で6度目の優勝を挙げたばかりだ。

 また、いずれの大会でも失セットはゼロ。一度だけタイブレークにもつれたことはあったが、連勝記録をこれで17試合連続に伸ばしている。

 「自分のキャリア、そして人生でも最高の2週間だったと思う」とジョコビッチ。「エネルギーも満ちあふれているし、疲れも感じていない。常に強くいられているし、集中している。北京での1試合目から今日の試合まで、ずっと高いパフォーマンスを発揮できていた」

 ツォンガは今大会ではトップとなる64本のサービスエースを記録して決勝に臨んでいたが、ジョコビッチはそのツォンガのサービスゲームを3度破って勝利につなげた。

 第2セットのツォンガはより攻撃的なプレーを試みたが、ジョコビッチに5度のブレークのチャンスを与え、4-4で迎えたサービスゲームでの6度目のブレークのピンチではダブルフォールトなどがあってブレークされて王手となった。最後はジョコビッチがサービスをキープして試合は終わった。

 「今日はもう何も言うことがない。彼はほかの誰よりもずっといいプレーをしていた」とツォンガ。「いずれにせよ、彼を破るには最高の状態でないといけない。自分の最高のプレーを毎試合でやるのは難しいと誰もがわかっていることだけどね」。

 長いシーズンのあとでほかの選手たちが故障を抱えていたり、疲れきっている中で、ジョコビッチは全米オープンのあとの「アジアン・スイング」ではいいプレーをすることで知られている。ただ、今季の中国シリーズに向けては、決して自信があったわけではないとジョコビッチは話している。

 「この2週間でタイブレークが1回だけなんて、本当にすごいことだよ」とジョコビッチ。「自分のプレーには本当に、本当に満足だ」。

 多くのファンのサポートが助けになったのも確かだろう。会場は中国人の彼のファンで埋まり、観客席にはセルビア国旗がはためいていた。中には自分にセルビアの名前をつけてみたり、セルビア国歌を覚えているファンもいる。

 ジョコビッチはファンからの声援に応え、試合ごとにコートサイドのカメラのレンズに「愛」などの漢字を書いて見せ、優勝スピーチでは中国語で話しかけたりしていた。

 「もう長年同じことしか言えていないから、もっとたくさんのフレーズを覚えないといけないね」とジョコビッチは笑いながら話している。

 だが、今季の彼は何も中国でだけ勝ってきたわけではない。彼はどこででも勝ってきたのだ。

 残りはパリのATP1000大会と、ロンドンで開催されるATPツアー最終戦だ。

 今季のジョコビッチは、オープン化以降、同一シーズンで4つのグランドスラムすべてで決勝に進出し、3つに勝った3人の選手のうちの1人(ロジャー・フェデラーとロッド・レーバーに続く記録)となっている。

 また、北京と上海を連破したことで彼の獲得賞金額は1600万ドル(約19億円)となり、1年で獲得した賞金額としては史上最高となった。

 13大会連続での決勝進出は、2005年~06年にかけてロジャー・フェデラー(スイス)が記録した17大会連続に次ぐ記録となっている。

 さらに、ジョコビッチは2012年シーズンを最後にパリとロンドンでは負けていない。

 「シーズンの終わりまで負けなし、なんてことは考えていないよ」とジョコビッチは言いながら、「でも、そうだね。それもまた可能性としてはひとつの選択になるね」。

 最高の出来だった今季を経て、来季の彼は何を目標にするのだろうか。全仏オープンの初優勝とリオデジャネイロ五輪での金メダルはそのひとつとなるだろうが、彼はただ、モティベーションを維持し、スタミナを保つことを望んでいるのだという。

 「自分の成功に心を奪われたくないんだ」とジョコビッチは言う。「なぜなら、僕はただ、この先もこのレベルでもっとずっと長くプレーしていたいと思っているからね」。(C)AP

Photo: SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 18: Novak Djokovic of Serbia and Jo-Wilfried Tsonga of France pose with their trophies after their men's singles final match of the Shanghai Rolex Masters at the Qi Zhong Tennis Center on day 8 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 18, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

中野佑美、米村明子、牛島里咲ら8人が予選突破 [浜松三ケ日国際女子]

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 「浜名湖東急カップ 浜松三ケ日国際レディーストーナメント 2015 」(本戦10月20~25日/静岡県浜松市・東急リゾートタウン浜名湖/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)の予選2日目は、シングルス1回戦残り試合と予選決勝、ダブルス予選が行われた。

 シングルスの上位シード勢は、第2シードの中野佑美(島精機製作所)、第3シードの米村明子(島津製作所)、第7シードの牛島里咲(筑波大学)が本戦入りを決めたが、第5シードの千村夏実(広島建設)と第6シードの華谷和生(Ravie Court)は予選決勝で敗れた。

 ダブルスは馬場早莉(荏原湘南スポーツセンター)/酒井優理子(フリー)と柿澤明里(浜松西高)/森島優(浜松市立高)が本戦入りを決めている。

 詳しい試合結果は以下の通り(※名前の左に付いている数字はドロー番号)。

 10月20日(火)から本戦がスタートする。初日は10時00分から、シングルス1回戦4試合とダブルス1回戦6試合が予定されている。

   ◇   ◇   ◇

【シングルス予選決勝】

○5髙橋玲奈(亜細亜大学)6-3 6-4 ●3山藤彩香(亜細亜大学)

○9中野佑美(島精機製作所)[2] 6-2 3-6 7-6(5) ●13田中文彩(亜細亜大学)

○17米村明子(島津製作所)[3] 7-6(3) 7-5 ●21大河真由(フミヤエース市川テニスアカデミー)

○27宗公美(狛江インドアジュニアATPチーム)6-3 6-7(3) 6-2 ●32寺見かりん(山梨学院大学)[11]

○38横田那津美(自由ガ丘インターナショナルテニスカレッジ)6-4 6-3 ●33千村夏実(広島建設)[5]

○48リュー理沙マリー(沖縄尚学高等学校)[9] 6-1 6-3 ●41華谷和生(Ravie Court)[6]

○49牛島里咲(筑波大学)[7] 6-2 6-1 ●56馬場早莉(荏原湘南スポーツセンター)[13]

○64緒方葉台子(グラスコート佐賀テニスクラブ)[12] 7-5 6-4 ●60岸上歌華(近大姫路大学)

   ◇   ◇   ◇

【シングルス予選2回戦】

○3山藤彩香(亜細亜大学)7-5 6-2 ●2山口芽生(Fテニス)

○5髙橋玲奈(亜細亜大学)6-2 6-3 ●7長船香菜子(パブリックテニス小倉)

○17米村明子(島津製作所)[3] 5-7 6-4 6-1 ●19宮原未穂希(TEAM 自由が丘)

○60岸上歌華(近大姫路大学)2-6 6-3 6-3 ●58樋口エマ クリスティー(アメリカ)

○64緒方葉台子(グラスコート佐賀テニスクラブ)[12] 6-1 6-1 ●61森歩実(近大姫路大学)

   ◇   ◇   ◇

【ダブルス予選】

○2柿澤明里/森島優(浜松西高/浜松市立高)[WC] 7-5 7-5 ●1千村夏実/長谷川茉美(広島建設/伊予銀行)[1]

○4馬場早莉/酒井優理子(荏原湘南スポーツセンター/フリー)6-4 2-6 [11-9] ●3緒方葉台子/柴原瑛奈(グラスコート佐賀テニスクラブ/アメリカ)[2]

※[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)

※写真は予選を突破した筑波大学1年の牛島里咲
写真提供◎大会実行委員会

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