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全米のドロー発表!クルム伊達の1回戦の相手はビーナス [全米オープン]

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 8月25日からアメリカ・ニューヨークで開幕する「全米オープン」(グランドスラム/ハード)。

 セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)の1回戦の相手がアメリカ期待の若手になった。

 32歳のセレナは17度のグランドスラム優勝の実績を誇るが、今年の全米の1回戦では18歳のテイラー・タウンゼント(アメリカ)と戦うことになった。タウンゼントは今大会が3度目のグランドスラム出場だ。

 タウンゼントはジュニアの元世界ナンバーワンで、今季の全仏オープンでは3回戦に進出。全米オープンにはワイルドカード(主催者推薦枠)を得て初出場となった。

 男子では、ウィンブルドンを制したノバク・ジョコビッチ(セルビア)と全豪オープンの優勝者スタン・バブリンカ(スイス)は準決勝で対戦するドローとなった。第2シードのロジャー・フェデラー(スイス)と第4シードのダビド・フェレール(スペイン)が反対側のハーフに入っている。

 セレナは全米の3連覇を目指しての出場だが、今年のグランドスラムでは4回戦以上に進めていない。

 「今年のことは過ぎたこと。私が心配しているのはいつも目の前の試合だけよ」とセレナは木曜日のドローセレモニーのあとに話している。

 仮にセレナがベスト8に進むと第8シードのアナ・イバノビッチ(セルビア)が待ち受けている可能性がある。イバノビッチは今年の全豪でセレナを倒した相手だ。また、ウィンブルドンの優勝者ペトラ・クビトバ(チェコ)とは準決勝で当たる可能性がある。

 だが、クビトバは全米では苦戦しており、これまでベスト8にすら進んだことがない。2011年に初めてウィンブルドンで優勝したときの全米では1回戦で敗れている。

 クビトバは2度全豪を制したビクトリア・アザレンカと4回戦で対戦するドロー。アザレンカは全米でここ2年は続けて決勝に進出しているが、ともにセレナに敗れて準優勝だった。また、今年は故障に苦しんでおり、シード順位は16と低くなっている。

 ウィンブルドンの決勝を戦ったクビトバと第7シードのユージェニー・ブシャール(カナダ)は準々決勝で対戦する可能性がある。

 第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)と第4シードのアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)がセレナとは反対側のドロー。ハレプは準々決勝で5度のグランドスラム優勝の実績を持つマリア・シャラポワ(ロシア)と準々決勝で対戦する可能性がある。

 そのシャラポワは第5シード。1回戦の相手はマリア・キリレンコ(ロシア)で、タフな1回戦となった。キリレンコの最高位は10位。過去に3度グランドスラムでベスト8に進出した経験を持つ。

 7度のグランドスラム優勝の実績を持つビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はハレプと4回戦で当たる可能性があるが、ビーナスのグランドスラムでのベスト8進出は2011年以来絶えている。第19シードのビーナスは1回戦で43歳のクルム伊達公子(エステティックTBC)と対戦する。

 セレナは2回戦で2010年全仏の優勝者フランチェスカ・スキアボーネ(イタリア)と対戦する可能性がある。スキアボーネは34歳。現在は76位と低迷しており、昨年の1回戦ではセレナを相手に1ゲームしか取れずに敗れている。

 ジョコビッチとアンディ・マレー(イギリス)が対戦する可能性があるのは準々決勝。マレーの2度のグランドスラム優勝はともにジョコビッチを破ってのものだったが、今季は腰の手術からの回復に手間取っており、第8シードと順位が下がっている。

 マレーは4回戦で第9シードのジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)と対戦する可能性がある。ツォンガは今月のトロントの大会でジョコビッチ、マレー、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、フェデラーを破って優勝したばかりだ。

 バブリンカは準々決勝で、ウィンブルドンのベスト4のミロシュ・ラオニッチ(カナダ)と対戦する可能性があり、同じく今年のウィンブルドンでベスト4に進出した新鋭で、第7シードのディミトロフはフェデラーと準々決勝を戦うドローに入っている。(C)AP




イズナーが故障で棄権 [ウィンストンセーラム・オープン]

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 8月17日~23日の日程でアメリカ・ウィンストンセーラムで開催の「ウィンストンセーラム・オープン」(ATP250/ハード)。

 木曜日に行われた準々決勝を前に、ジョン・イズナー(アメリカ)が足首を傷めて棄権負けした。

 イズナーは全米では第13シード。今大会の準々決勝ではルーカシュ・ロソル(チェコ)と対戦する予定だった。

 世界15位のイズナーは、全米オープンに参加するアメリカ勢の中では最上位。全米オープンの1回戦ではマルコス・ジロン(アメリカ)と対戦することになっている。ジロンは2014年のNCAAのシングルスチャンピオンだ。

 「全米オープンの直前に、これ以上ケガを悪化させるリスクをとりたくなかった」とイズナー。「ちょっとしたストレッチでも違和感を感じる状態。コートに立ってもいいことはないと思った」。

 不戦勝で準決勝進出を果たしたロソルは、第9シードのルー・イェンシュン(台湾)と準決勝を戦うことになった。ルーは第14シードのアンドレアス・セッピ(イタリア)を6-4 6-4で倒してのベスト4進出だ。
 
 また、サム・クエリー(アメリカ)もジャージー・ヤノビッチ(ポーランド)と準決勝を戦うことになった。クエリーは第5シードのギジェルモ・ガルシア ロペス(スペイン)を6-7(3) 6-2 6-4で倒してのベスト4で、ヤノビッチは予選から勝ち上がってきていたダビド・ゴフィン(ベルギー)を6-4 6-2で下しての準決勝進出だ。

 イズナーは2011年と12年大会の優勝者で第1シードだったが、水曜日の夜に行われたミカエル・クシュキン(カザフスタン)との試合の途中で左足首を傷めたのだという。

 「5-5の場面でのことだったよ」とイズナー。「いいショットを打った直後にそれは起きたんだ。最初は痛みがなかったんだけど、朝起きたらすごく痛くなっていたんだ。今は足首がよく動かない状態。それが棄権の理由だ」。

 また、イズナーは「(全米に向けた)準備には影響が出るだろうね。たぶん、土曜日までコートには立てないし、ボールも打てないと思う。でも、自分にできることはすべてやるつもりだ。1回戦のコートに立ちたいし、いいプレーをしたいとも思っているからね」。(C)AP

Photo:John Isner pauses as he talks to the media during a news conference after withdrawing from the Winston-Salem Open tennis tournament in Winston-Salem, N.C., Thursday, Aug. 21, 2014. (AP Photo/Chuck Burton)

クビトバがザーラボバ ストリコバを下してベスト4に進出 [コネチカット・オープン]

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 8月17日~23日の日程で、アメリカ・ニューヘブンで開催の「コネチカット・オープン」(プレミア/ハード/71万ドル)。

 今年のウィンブルドン優勝者のペトラ・クビトバ(チェコ)がバーボラ・ザーラボバ ストリコバ(チェコ)を6-4 6-1で下し、ベスト4に進出した。

 クビトバは第3ゲームで先にサービスゲームを破られる出足だったが、その彼女以外すべてのシード勢が消えてしまった今大会で、なんとか踏み止まり、番狂わせを免れた。

 3-4とリードされた場面で、クビトバはオンコートコーチングのルールを使ってコーチのアドバイスを要求。そのあとはすべてのポイントで我慢強く戦った。

 「少し長くラリーを続けるようにしたの。本当にアタックできるいい打点がとれるようになるまでは我慢してね。例えば、ネットに出てボレーに出るようにもしたわ」とクビトバ。

 これらが功を奏し、クビトバは直後のゲームでブレークバックに成功。4-4とタイに戻すと、さらにもう一度相手のサービスを破って第1セットを取った。

 第2セットはクビトバのペースとなり、最後の5ゲームを連取して試合を決めた。

 クビトバは2012年大会の優勝者で、昨年の大会では決勝でシモナ・ハレプ(ルーマニア)に敗れて準優勝。クビトバはこの大会を、その他の上位選手たちがそうするような、全米オープンに向けたただの練習とは位置づけていないのだという。

 「私は最高のテニスをしたい。そうすれば素晴らしい結果を残せると思っているのよ」とクビトバは話し、「私はどんな試合でも、コートに出たら勝ちたいの」。

 クビトバの準決勝の相手はサマンサ・ストーサー(オーストラリア)となった。ストーサーは2011年全米の優勝者で、準々決勝ではキルステン・フリプケンス(ベルギー)を6-3 4-6 6-3で破っての勝ち上がりだ。

 「最後の2ゲームではリターンを少し考えて打っていたの」とストーサー。「コートのいいところにリターンを返せれば、そのポイントをよりコントロールしやすくなるわ」。

 もう一つの準々決勝ではマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)がアリソン・リスク(アメリカ)を7-5 0-6 6-4で倒している。リバリコバは今大会では2回戦で第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒している。この試合でもリスクのサービスゲームを6度破っての勝利だったが、同時に自分のサービスゲームを7度落としている。リバリコバは勝てたのはラッキーだったと話している。

 「私は本当にファイトしたのよ。なんとかして相手のプレーを乱そうとしたわ。相手が私よりミスを犯すように仕向けたの」とリバリコバ。「それがうまくいったのね」。

 リバリコバは準決勝でカミラ・ジョルジ(イタリア)と対戦する。ジョルジは2回戦でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)を破っての勝ち上がりで、準々決勝ではガルビネ・ムグルッサ(スペイン)を6-4 6-7(4) 6-2で倒してのベスト4進出だ。

 ジョルジは現在38位。この日の試合では19本のダブルフォールトを犯したが、リターンゲームで強さを見せ、ムグルッサのサービスゲームを9度破っての勝利だった。

 「私のようなタイプは、もっとサービスを入れていかないといけない。その方が楽になる」とジョルジ。「でも、問題ないわ。私にはリターンもあるから」。(C)AP

Photo:Petra Kvitova, of the Czech Republic, hits a backhand during a quarterfinal match against compatriot Barbora Zahlavova Strycov, at the New Haven Open tennis tournament in New Haven, Conn., on Thursday, Aug. 21, 2014. (AP Photo/Fred Beckham)

第1シードの堀江亨と清水悠太が決勝で激突 [全中テニス]

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 第41回全国中学生テニス選手権大会(8月17~19日団体戦、20~23日個人戦/松山中央公園テニスコート)の6日目、男子個人戦はシングルスの準々決勝・準決勝、ダブルスの準決勝が行われた。個人戦は単複ともにトーナメントとし、シングルスは4回戦、ダブルスは3回戦まで8ゲームプロセットマッチを採用。準決勝以降は3セットマッチ(各セットとも6ゲームズオール後タイブレーク・システム)とする。

 トップシードの堀江亨(関市立桜ヶ丘)は、苦しみながらも決勝進出を決めた。準々決勝では2年生の白石光(江東区立深川第三)に8-4で力の差を見せつけたが、3セットマッチとなった田形諒平(狛江市立狛江第二)との準決勝では、フルセットの戦いを強いられた。6-1 3-6で迎えたファイナルセットは、「切り替えて、緊張する場面でも声を多めに出して(自分を盛り上げた)」。第2セットは自らのアタックにタイミングの合ってきた田形を攻めきれなかったが、第3セットにはふたたびギアを上げ、前へ前へと攻めていった。最後は6-1で勝負をつけた。

トップシードの堀江は辛くも決勝へ

 第2シードの武藤洸希(小平市立小平第二)は、平野翔馬(坂戸市立若宮)との準々決勝でタイブレークの末に敗れた。7-6でサービスゲームを迎えながら、平野に初のブレークを許してしまうと、そのままタイブレークに持ち込まれ、これを4-7で落としてしまった。スピンを効かせたショットが持ち味だが、朝からの雨により湿ったサーフェスで「ボールが飛ばなくなってしまった。後悔の残る試合」とうつむいた。

 堀江への挑戦権を手にしたのは、準決勝でその平野を逆転のフルセットで破った第3~4シードの清水悠太(湖南市立甲西)。第1セットは相手の早いテンポに押されて受け身に回ってしまい、4-6でセットを失ったが、そこから逆襲。「第2セットは攻めていった」と言うように、随所にうまさを見せつけながら試合を支配していき、6-2 6-1と鮮やかな逆転でレフティー対決を制した。

平野は躍進のベスト4入りも決勝進出はならず

 堀江と清水、これまでに何度か対戦しているが、すべて堀江が勝利しているという。「テクニックがあって、タイミングも早い。左利きだし、やりにくさはある」と堀江は清水を警戒しながらも、「自分の力が出せるように集中できれば、絶対にいける。優勝したい」。対する清水は、「相手の攻撃の勢いに押されないように、思いきってやりたい」と意気込みを語る。堀江が早い展開の攻撃で攻めきるのか、それとも清水が技巧でいなし、切り返していくことができるのか。

 ダブルス準決勝は、シングルスで敗れたふたりがリベンジの勝利。武藤は増田健吾(小平市立小平第二)とのペアで伊藤滉崇/衣川信繁(名古屋経済大学市邨)に7-5 3-6 6-1のフルセット勝ち。田形も坂野唯(狛江市立狛江第二)をパートナーに、山本真五/小松太一朗(高松市立桜町)を6-1 6-3のストレートで下し、決勝進出を決めている。

 明日の大会第7日の最終日、男子個人戦はシングルス・ダブルスの決勝が行われる。試合開始は9時30分の予定。

※トップ写真は決勝進出を決めた清水悠太





女子決勝は本玉真唯と坂田季美佳のトップ2シード対決 [全中テニス]

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 第41回全国中学生テニス選手権大会(8月17~19日団体戦、20~23日個人戦/松山中央公園テニスコート)の6日目、女子個人戦はシングルスの準々決勝・決勝、ダブルスの準決勝が行われた。個人戦は単複ともにトーナメントとし、シングルスは4回戦、ダブルスは3回戦まで8ゲームプロセットマッチを採用。準決勝以降は3セットマッチ(各セットとも6ゲームズオール後タイブレーク・システム)とする。

 女子シングルスは本玉真唯(町田市立南大谷)と坂田季美佳(橋本市立紀見北)のトップ2シードが、揃って決勝へと駒を進めた。第1シードの本玉は安定感あふれる勝ち上がり。準々決勝で末野聡子(神戸大学附属中等教育学校明石校舎)を8-2で下すと、準決勝では第3~4シードの荒川晴菜(柏市立柏)を6-0 6-1で一蹴した。「体の動きが軽くなってきたし、フォアの打点の感覚も戻ってきた」。調子が上向きなこともあり、「久しぶりに声が出た。普段、あまり出さないんですけど」。

坂田は2年生の挑戦を退けた

 一方の坂田は、前日の安藤優希(板橋区立赤塚第二)との3回戦から3試合連続で2年生との対戦。しかし、「みんな強かった」の言葉どおり、この日の2試合も苦しい戦いだった。「攻めてくるのはわかっていた」という選抜ジュニアU14覇者・宮本との準々決勝は、相手のアタックを巧みにかわして8-6でシーソーゲームを制する。全日本ジュニアU14単複制覇の佐藤南帆(芦屋市立山手)との準決勝では、序盤こそ佐藤のハードヒットに翻弄されかけたものの、ロブやボールの長短を駆使して相手のペースを乱していき、6-4 6-4でなんとか振りきった。

 本玉の記憶によれば「全国小学生大会以来」というふたりの顔合わせ。本玉が「絶対勝ちたい」と声を強めれば、坂田は「どんどんチャレンジしていく」と挑戦者の立場を崩さない。「ラリーだけでは勝てない」と坂田が言うように、本玉のストロークは力強く、安定している。坂田がどんな戦術で、いかに本玉のショットメイクを切り崩していくことができるか。それが決勝の行方を左右するポイントになりそうだ。

2年生の佐藤南帆は単複ともにベスト4で敗退

 女子ダブルス準決勝は、宮内理瑚/細木咲良(開星)がトップシードの鈴木理子/佃紫帆(城南学園)を7-6(6) 6-2で撃破。しかし城南学園は後輩が奮闘した。1年生ペアの山口瑞希/肥田唯花(城南学園)が2年生ペアの佐藤南帆/田井花(芦屋市立山手)を6-2 4-6 6-0で下し、決勝進出を決めている。

 明日の大会第7日の最終日、女子個人戦はシングルス・ダブルスの決勝が行われる。試合開始は9時30分の予定。

※トップ写真は決勝へ駒を進めた第1シードの本玉真唯






第2シードの今井慎太郎を筆頭に男子シングルスのベスト8が決定 [インカレ]

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『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の第4日、男子シングルスは4回戦8試合、男子ダブルス3回戦8試合が行われ、シングルス、ダブルスともにベスト8が決まった。
 
 第8シードの森田直樹(関西大)は第16シードの高田航輝(慶應義塾大)を7-5 7-6(5)で下した。ストレート勝利ながら、試合時間は2時間58分の激戦だった。「何とか勝つことができてよかった」と森田。井筒康太(同志社大)が敗れたため、関西から唯一のベスト8。
 明日の準々決勝は第2シードの今井慎太郎(早稲田大)との対戦。「元気のいい相手。こっちも元気を出して負けないように」と決意を口にした。
 
 その今井は6-4 6-1で杉本椋亮(法政大)を下し、3年連続のベスト8入り。「気持ちで持っていった」と今日の試合を振り返った。上位シードが続々と敗れている状況には、「関係ない。自分は一戦一戦、目の前の相手を倒していくだけ」と語った。夏季関東学生で優勝し、インカレに乗り込んできた。「もちろん優勝したいですが、自分のプレーをすることが先決」と気を引き締めた。
 

今井は1年生から3年連続で8強進出
 
 第13シードの岡村一成(早稲田大)も2年連続でベスト8に進んだ。大塚拳之助(法政大)をストレートで退け、8強一番乗り。4年生で最後の夏。「4年間で一番いい状態で臨めている。狙うは単複優勝」。卒業後はプロ転向を視野に入れている。そのためにもインカレのタイトルは絶対にほしいところだ。
 

力強さが増した岡村
 
 ベスト16に最多の4人を送り出していた慶應義塾大は高田と権大亮は敗れたものの、第10シードの近藤大基と谷本真人の2人が勝ち上がった。予選から快進撃を続けている田中亮寛(亜細亜大学)もフルセット勝利でベスト8に駒を進めている。
 
 
【男子シングルス準々決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号

5田中亮寛(亜細亜大)vs 13大友優馬(法政大)

31谷本真人(慶應義塾大)vs 37岡村一成(早稲田大)

60近藤大基(慶應義塾大)vs 67栗林聡真(早稲田大)

73森田直樹(関西大)vs 96今井慎太郎(早稲田大)
 
※トップ写真は、4回戦に勝利した瞬間の森田
 




女子シングルスの8強は関東が独占 [インカレ]

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『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の第4日、女子シングルスは4回戦8試合、女子ダブルス3回戦8試合と前日から順延となった女子ダブルス2回戦が1試合行われ、シングルス、ダブルスともにベスト8が出揃った。
 
 予選から勝ち上がり、2回戦で第1シードの加治遥(園田女大)を下した佐野真代(明治大)は第16シードの林恵里奈(早稲田大)と対戦。この日も炎天下の中、粘り強く戦い抜き、6-4 2-6 6-4で勝利を手にした。「ここのハードコートは相性がよく、自分のテニスができている」と佐野。敗れた林は「自分から仕掛けようという意識が強すぎた」と敗因を語った。
 
 佐野の準々決勝の相手は、小林夏実(慶應義塾大)を6-4 6-2で退けた第6シードの久次米夏海(山梨学院大)。両者は春季関東学生でも対戦し、そのときは久次米がフルセットの末に勝利している。試合を重ねるごとに調子が上がっているという久次米は「チャンスを見つけ、自分から打っていきたい」と準々決勝への意気込みを語った。
 

快勝でベスト8に進んだ久次米
 
 早稲田対決となった第5シードの辻恵子と山崎香織の戦いは、4年生の山崎が先輩の意地を見せ、3-6 6-2 6-2で勝利を飾った。早稲田からは、第2シードの吉冨愛子、第4シードの宮地真知香も勝ち上がり、ベスト8に3人が進み、明日の準々決勝で山崎と宮地が顔を合わせる。
 

勝利への執念を見せた山崎
 
 ベスト16に残っていた2人の東海勢、第9シードの高松奈央(中京大)と第15シードの鵜飼美希(東海学園大)はともに敗れた。高松は吉冨を相手に6-7(6) 6-7(5)、鵜飼は第8シードの菅村恵里香に6-4 4-6 0-6のスコア。高松は「第2セットは5-2でリードしていたのに、そこを取りきれなかった」と悔やんだが、「力は出しきった。シードを守ることができたので満足です」と敗戦にも笑顔だった。
 
 ベスト8はすべて関東勢。早稲田大の3人に次ぎ、山梨学院大から2人が進んだ。また、ダブルス3回戦では、第1シードで2連覇を目指していた西本恵/池田玲(慶應義塾大)が敗退した。
 
 
【女子シングルス準々決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号

2佐野真代(明治大)vs 24久次米夏海(山梨学院大)

25西本恵(慶應義塾大)vs 40本郷未生(山梨学院大)

56山崎香織(早稲田大)vs 72宮地真知香(早稲田大)

73菅村恵里香(筑波大学)vs 96吉冨愛子(早稲田大)
 
※トップ写真は、ノーシードから快進撃を続ける佐野
 




[全中テニス] PHOTOアルバム更新


[インカレ] PHOTOアルバム更新

男子単は堀江亨、複は坂野唯/田形諒平が優勝~大会最終日、男子決勝結果 [全中テニス]

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 第41回全国中学生テニス選手権大会(8月17~19日団体戦、20~23日個人戦/松山中央公園テニスコート)の最終日は、男女シングルス決勝、男女ダブルス決勝が行われた。

 個人戦は単複ともにトーナメントとし、シングルスは4回戦(準々決勝)まで、ダブルスは3回戦(準々決勝)まで8ゲームプロセットマッチを採用。準決勝以降は3セットマッチ(各セットとも6ゲームズオール後タイブレークシステム)とする。

※以下の記録は完全記録ではありません。

【男子シングルス決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年、[ ]内はコート番号

○1堀江亨③(関市立桜ヶ丘)6-3 7-6(5) ●48清水悠太③(湖南市立甲西)[B1]

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【男子ダブルス決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年、[ ]内はコート番号

●1武藤洸希③/増田健吾②(小平市立小平第二)6-4 1-6 2-6 ○19坂野唯③/田形諒平③(狛江市立狛江第二)[C3]

※トップ写真は男子シングルスで優勝した堀江亨

大会5日目、男子シングルス、ダブルス準々決勝結果 [インカレ]

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『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の5日目は男女シングルスと男女ダブルスの準々決勝が行われた。

 本戦にはシングルス96名(予選勝者16名含む)、ダブルス48組(予選勝者8組含む)が出場。シングルスはベスト・オブ・3セットマッチ、ダブルスはファイナルセット10ポイントマッチタイブレークで行われる。


【男子シングルス準々決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年、[ ]内の数字はコート番号(試合進行によりコートは変更される場合があります)

●5田中亮寛①(亜細亜大学)1-6 3-6 ○13大友優馬③(法政大学) [センター 第1試合]

●31谷本真人③(慶應義塾大学)1-6 3-6 ○37岡村一成④(早稲田大学)[B1 第1試合]

○60近藤大基④(慶應義塾大学)6-1 6-1 ●67栗林聡真③(早稲田大学)[B2 第1試合]

●73森田直樹④(関西大学)2-6 3-6 ○96今井慎太郎③(早稲田大学)[B3 第1試合]

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【男子ダブルス準々決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]内の数字はコート番号(試合進行によりコートは変更される場合があります)

 
○1古田陸人④/今井慎太郎③(早稲田大学)6-1 4-6 [12-10] ●9西脇一樹/渋田大樹(明治大学)

○13高田航輝③/上杉海斗①(慶應義塾大学)6-2 6-2 ●24中島佑介③/塚越雄人②(法政大学)[C4 第1試合]

○25②岡村一成④/梶修登③(早稲田大学)6-1 6-2 ●36森田直樹④/池川浩史(関西大学)[B3 第2試合]

松森裕大④(法政大学)2-6 6-7(5) ○48井上善文/近藤大基(慶應義塾大学)[B1 第2試合]


大会5日目、女子シングルス、ダブルス準々決勝結果 [インカレ]

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 『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の5日目は男女シングルスと男女ダブルスの準々決勝が行われた。

 本戦にはシングルス96名(予選勝者16名含む)、ダブルス48組(予選勝者8組含む)が出場。シングルスはベスト・オブ・3セットマッチ、ダブルスはファイナルセット10ポイントマッチタイブレークで行われる。


【女子シングルス準々決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年、[ ]内の数字はコート番号(試合進行によりコートは変更される場合があります)

●2佐野真代②(明治大学)5-7 6-7(5) ○24久次米夏海③(山梨学院大学)[B4 第1試合]

○25西本恵③(慶應義塾大学)6-3 6-2 ●40本郷未生③(山梨学院大学)[B5 第1試合]

●56山崎香織④(早稲田大学)1-6 4-6 ○72宮地真知香③(早稲田大学)[B6 第1試合]

●73菅村恵里香④(筑波大学)4-6 5-7 ○96吉冨愛子③(早稲田大学)[C1 第1試合]

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【女子ダブルス準々決勝】※名前の左に付いている数字はドロー番号

○6寺見かりん②/本郷未生③(山梨学院大学)6-3 6-4 ●10森美咲②/佐野真代②(明治大学)[B5 第2試合]

○13間中早紀④/吉富愛子③(早稲田大学)6-2 6-2 ●20井上鈴袈①/熊谷ひかる①(明治大学)[C1 第2試合]

○25藤岡莉子④/村瀬早香①(慶應義塾大学)6-0 6-4 ●34辻恵子②/山添絵里①(早稲田大学)[C5 第1試合]

●39水沼茉子④/江見優生乃①(法政大学)1-6 2-6 ○48梶谷桜舞③/林恵里奈②(早稲田大学)


江口実沙は本戦入りならず [全米オープン予選]

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 アメリカ・ニューヨークで開催される「全米オープン」(本戦8月25日~9月8日/ハードコート)の予選は最終日を迎え、男女の予選決勝が行われた。

 7人が出場した日本人女子で唯一勝ち残った江口実沙(北日本物産)は、2回戦で日比野菜緒(橋本総業)を下して勝ち上がってきた17歳のフランソワーズ・アバンダ(カナダ)に0-6 2-6で敗れ、初のグランドスラム本戦入りはならなかった。

 江口は7月の「バク・カップ」(アゼルバイジャン・バク/インターナショナル/ハードコート)でWTAツアー初勝利を挙げるとベスト8進出を果たし、世界ランクを自己最高の152位で今大会を迎えていた。5度目のグランドスラム予選で初の予選決勝進出だったが、一歩及ばなかった。

 8月25日(月)に開幕する本戦には、ストレートインを果たした奈良くるみ(安藤証券/第31シード)、クルム伊達公子(エステティックTBC)、土居美咲(ミキハウス)の3人の日本人選手が出場する。


【予選決勝の試合結果(日本人選手/女子)】

Court8
第3試合 ●江口実沙(北日本物産)0-6 2-6 ○フランソワーズ・アバンダ(カナダ)カナダ)


【予選決勝の試合結果(女子)】

○王薔(中国/Quest International)[29] 0-6 7-5 6-3 ●ララ・アロアバレーナ(スペイン)[1]

○マリナ・ザネフスカ(ウクライナ)[21] 7-6(4) 6-3 ●カリナ・ビットヘフト(ドイツ)

○レシヤ・ツレンコ(ウクライナ)[19] 6-4 4-6 6-2 ●アンナ レナ・フリードサム(ドイツ)[3]

○アラ・クドリャフツェワ(ロシア)[27] 7-6(1) 6-3 ●Barbora KREJCIKOVA(チェコ)

○アシュリー・バーティ(オーストラリア)7-6(7) 6-3 ●メラニー・ウダン(アメリカ)

○クセニア・ペルバック(チェコ)[18] 6-1 6-3 ●Laura SIEGEMUND(ドイツ)

○フランソワーズ・アバンダ(カナダ)6-0 6-2 ●江口実沙(北日本物産)

○ドゥアン・インイン(中国)6-3 1-6 7-6(5) ●イリーナ・パブロビック(フランス)

○オンス・ジャバー(チュニジア)7-6(3) 4-6 6-3 ●ベロニカ・セパド ロイグ(パラグアイ)[25]

○アレクサンドラ・クルニッチ(セルビア)[32] 7-5 0-6 6-0 ●カテリナ・シニアコバ(チェコ)[10]

○アナスタシア・ラディオノワ(オーストラリア)6-4 6-3 ●リシェル・ホーヘンカンプ(オランダ)

○チャン・ユンジャン(台湾)2-6 6-3 6-3 ●カテリーナ・コズロバ(ウクライナ)

○ミルヤナ・ルチッチ バローニ(クロアチア)[13] 6-4 4-6 7-5 ●ソフィア・シャパタワ(グルジア)

○パウラ・カニア(ポーランド)1-6 6-3 6-2 ●アレクサンドラ・パノワ(ロシア)[14]

○ジェン・サイサイ(中国)6-3 6-1 ●ジュウ・リン(中国)

○Aliaksandra SASNOVICH(ベラルーシ)[16] 6-3 6-2 ●マリア・サンチェス(アメリカ)[WC]

※[ ]数字はシード順位

伊藤竜馬、ダニエル太郎、西岡良仁の3人が予選突破 [全米オープン予選]

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 アメリカ・ニューヨークで開催される「全米オープン」(本戦8月25日~9月8日/ハードコート)の予選は最終日を迎え、男女の予選決勝が行われた。

 7人が出場した日本人男子で予選決勝に駒を進めたのは5人。第11シードの伊藤竜馬(北日本物産)、ダニエル太郎(エイブル)、西岡良仁(ヨネックス)の3人が本戦入りを決めたが、第12シードの杉田祐一(三菱電機)と守屋宏紀(北日本物産)は敗れた。

 伊藤はウィンブルドンに続いて2大会連続の予選突破で、全米には2年ぶり3度目の出場。ダニエルは今年の全豪からグランドスラム予選4大会目、プロ1年目で18歳の西岡は初挑戦で本戦初出場を果たした。

 8月25日(月)に開幕する本戦には、ストレートインを果たしている錦織圭(日清食品)と、予選を突破した伊藤、ダニエル、西岡の4人の日本人選手が出場する。


【予選決勝の試合結果(日本人選手/男子)】

Court4
第2試合 ●杉田祐一(三菱電機)[12] 3-6 1-6 ○マティアス・バッキンガー(ドイツ)

第3試合 ○西岡良仁(ヨネックス)6-3 6-1 ●マルセル・イルハン(トルコ)[25]

Court5
第2試合 ●守屋宏紀(北日本物産)[29] 1-6 7-6(6) 1-6 ○マルコ・キュードネリ(スイス)

Court10
第1試合 ○ダニエル太郎(エイブル)4-6 7-5 6-3 ●ピーター・ポランスキー(カナダ)[10]

第3試合 ○伊藤竜馬(北日本物産)[11] 6-4 6-4 ●ミコール・プラジズニー(ポーランド)[22]


【予選決勝の試合結果(男子)】

○マルコ・キュードネリ(スイス)6-1 6-7(6) 6-1 ●守屋宏紀(北日本物産)[29]

○Niels DESEIN(ベルギー)7-6(4) 6-3 ●オスカル・エルナンデス(スペイン)

○フィリップ・クライノビッチ(セルビア)[3] 7-5 6-2 ●フアン イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン)

○ファクンド・バグニス(アルゼンチン)[4] 7-6(3) 6-1 ●アーネスト・エスコベド(アメリカ)[WC]

○西岡良仁(ヨネックス)6-3 6-1 ●マルセル・イルハン(トルコ)[25]

○イリヤ・マーチェンコ(ウクライナ)6-1 6-3 ●ウー・ディ(中国)

○アンドレアス・ベック(ドイツ)[7] 6-2 6-7(5) 7-6(5) ●ラジーブ・ラム(アメリカ)[28]

○アレクサンドル・クドリャフツェフ(ロシア)[27] 7-5 0-6 6-3 ●リカルダス・ベランキス(リトアニア)[8]

○ペーター・ゴヨブチック(ドイツ)[9] 3-6 6-4 6-3 ●アルヤズ・ベデネ(スロベニア)[17]

○ダニエル太郎(エイブル)4-6 7-5 6-3 ●ピーター・ポランスキー(カナダ)[10]

○伊藤竜馬(北日本物産)[11] 6-4 6-4 ●ミコール・プラジズニー(ポーランド)[22]

○マティアス・バッキンガー(ドイツ)6-3 6-1 ●杉田祐一(三菱電機)[12]

○ジェームズ・マクギー(アイルランド)0-6 6-4 6-4 ●ジャン・ザ(中国)

○スティーブ・ダルシー(ベルギー)6-1 6-2 Ret. ●エミリオ・ゴメス(エクアドル)

○ラドゥ・アルボット(モルドバ)6-1 3-6 6-2 ●ジェームズ・ワード(イギリス)[15]

○ボルナ・コリッチ(クロアチア)7-6(4) 6-1 ●ジミー・ワン(台湾)[16]

※[ ]数字はシード順位、Ret.は途中棄権

堀江亨が柔軟な戦術の切り替えで中学日本一に 全国制覇は3度目 [全中テニス]

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 第41回全国中学生テニス選手権大会(8月17~19日団体戦、20~23日個人戦/松山中央公園テニスコート)の7日目、男子個人戦はシングルス・ダブルスの決勝が行われた。個人戦は単複ともにトーナメントとし、シングルスは4回戦、ダブルスは3回戦まで8ゲームプロセットマッチを採用。準決勝以降は3セットマッチ(各セットとも6ゲームズオール後タイブレーク・システム)とする。

 男子シングルスの決勝は、トップシードの堀江亨(関市立桜ヶ丘)が第3~4シードの清水悠太(湖南市立甲西)を6-3 7-6(5)で下し、全国小学生大会、全日本ジュニアU14に続く全国タイトルを手にした。

 「最初は緊張して出だしが悪かった」と堀江が言うように、第1セット序盤は清水に先手を取られた。第1ゲームでいきなりブレークされ、1-3とリードを奪われる。しかし、そのままズルズルとゲームを重ねてしまわないのが堀江の強さだ。空回りしていた得意の高速アタックを封印して長いラリーへと持ち込み、ボールの深さを使って清水からエラーを引き出す戦術へと切り替える。そこから5連続ゲーム奪取で第1セットを奪った。

 堀江にとっては、第1セットを奪った流れのまま、第2セット第1ゲームをブレークできていたのが大きかった。それ以降、左利きから繰り出される清水のサービスが冴えわたったからだ。「ファーストサービスが入って自分が攻めるポイントが増えた。理想のテニスができた」という清水に対し、「コース、確率、ほとんど完璧に入ってきて、返すのが精一杯だった」という堀江。互いにキープを重ねていたが、第8ゲームでついに清水がブレークバック。土壇場でスコアが並んだ。

清水は準優勝に終わった

 「(自分は)全日本ジュニアからの疲れもあったし、相手は元気そうだった。ファイナルに入ったらまずいと思った」という堀江が、ここで一気にギアを上げた。フットワークに力強さと粘り強さが宿り、これまでわずかに届かなったボールも次々と拾い、切り返していく。ブレークこそ奪えなかったが、最後はタイブレークでの際どい勝負を7-5でモノにした。

 「決勝ではいいプレーができた。次につながる試合」。敗れはしたが、清水は一定の満足感を口にした。「これまでは、ほとんどゲームも取れなかった相手に、競ることができた」。しかし、堀江に近づいたからこそ、勝つために足りないモノが見えてくる。「タイブレークを取りきれなかったのが相手との差。ゲームもポイントも、取りきることが必要になる」。

 トップシードを守って頂点に立った堀江は、「すごくうれしい」と喜びを口にする一方で、「自分のテニス、攻撃的なテニスができなかった」というわずかな消化不良が残ったようだ。しかし、状況を見極めた上での戦術の切り替えと実行力は、称えられるべきものであるはず。それができたからこそ、「全中は絶対に、確実に取りたかった」という言葉を、現実のものにすることができたのだから。

ダブルスを制した坂野唯/田形諒平

 男子ダブルス決勝は、ノーシードの坂野唯/田形諒平(狛江市立狛江第二)が、第1シードの武藤洸希/増田健吾(小平市立小平第二)を4-6 6-1 6-2と逆転のフルセットで下し、優勝を果たしている。

※トップ写真は男子シングルスで優勝を飾った堀江亨

テニスマガジン/編集部◎杉浦多夢)




本玉真唯が進化を示す全中制覇 3度目の全国タイトル獲得 [全中テニス]

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 第41回全国中学生テニス選手権大会(8月17~19日団体戦、20~23日個人戦/松山中央公園テニスコート)の7日目、女子個人戦はシングルス・ダブルスの決勝が行われた。個人戦は単複ともにトーナメントとし、シングルスは4回戦、ダブルスは3回戦まで8ゲームプロセットマッチを採用。準決勝以降は3セットマッチ(各セットとも6ゲームズオール後タイブレーク・システム)とする。

 女子シングルスの決勝は、予想外のスコアで決着を迎えた。第1シードの本玉真唯(町田市立南大谷)が、第2シードの坂田季美佳(橋本市立紀見北)を6-0 6-1で撃破。男子シングルス優勝の堀江亨(関市立桜ヶ丘)と同じく、全国小学生大会、全日本ジュニアU14に続く全国大会優勝を果たした。

 序盤でストローク力に勝る本玉がペースを握ったのは、想定内だった。しかし、坂田がそこからまったく反撃の糸口を見出せなかったのは、勝った本玉も「予想していなかった」という。試合前、本玉は「フルセットを覚悟していた」。その上、「試合の最後まで緊張が抜けなかった」という。しかし、緊張を自覚し、コントロールできたことが、本玉の勝因だったのかもしれない。

 「(緊張していたので)焦らず、ペースを落としてミスをしないように」。これが功を奏した。その慎重さが、重く深いストロークの威力を削ぐことはなかったからだ。ミスなく自在にショットをコーナー深くへ収めていき、あっという間に坂田を追い詰めていく。その精度は最後まで狂うことがなく、坂田を封じ込め続けた。

坂田は全日本ジュニアU16に続く悔しい準優勝

 一方の坂田は、「緊張はなかった」というが、本玉とは対照的にショットの精度を欠いた。第1セットを0-6で失い、第2セットからは「スライスやロブをまじえて時間をつくり、いいポジションを保とうとした」が、反撃を狙うショットは時に甘くなって相手に叩かれ、時に狙いすぎてエラーとなった。結局、持ち前の攻撃性能も、粘り強さも発揮することなく、第2セットも成す術なく1-6で落として、全日本ジュニアU16に続く準優勝に終わってしまった。

 「最近はリードされても落ち着いてプレーする、ラリーを楽しむということができるようになっていた。でも、(この決勝は)ボールの質、ラリーの質で相手の方が勝っていた。精度も負けていた。状態はよかったし、優勝したい気持ちも強かったけど…」。坂田は完敗を認めながらも、最後に本音を吐露した。「(全日本ジュニアに続く準優勝は)悔しい、やっぱり」。

 「(全中タイトルは)歴史に名前が刻まれるので、うれしい」。素直に優勝を喜ぶ本玉には、優勝するだけの裏付けがあった。「ようやくこの1、2ヵ月、頭を使ってプレーできるようになってきた」。ストローク力には定評があるが、打つことに集中するだけ。かつての本玉は、そんな選手だった。しかし、状況を見極め、判断し、ボールを展開していけば、強力なストロークはその威力をさらに増していく。

 頭を使うテニスに「手応えがある」という言葉が、全中タイトル獲得で証明された。そしてなにより、「ゲームが楽しくなった」という。自分が、ただ好きなように打っていれば勝てる時代は終わった。テニスゲームを楽しみ、相手とのやり取りを楽しみ、そして勝利を目指す。本玉は、プレーヤーとして次のステージへと足を踏み入れつつある。

宮内理瑚/細木咲良がダブルスを制覇

 女子ダブルスは第3~4シードの宮内理瑚/細木咲良(開星)が、ノーシードから決勝まで駆け上がってきた1年生ペア・山口瑞希/肥田唯花(城南学園)を6-0 6-1で退けて、タイトルを手にしている。

※トップ写真は女子シングルス優勝の本玉真唯

テニスマガジン/編集部◎杉浦多夢)




[全中テニス] PHOTOアルバム更新

男子シングルス準決勝は4年生対3年生の戦いに [インカレ]

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 『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の第5日は、男子シングルス、ダブルスともに準々決勝が行われ、ベスト4が決まった。
 
 ベスト8に残った上位8シードはわずかに2人。その2人が準々決勝で戦った。第2シードの今井慎太郎(早稲田大3年)と第8シードの森田直樹(関西大4年)の一戦は、今井が6-2 6-3のストレート勝利を飾った。「最初の1ポイント目から集中して気合い全開でいった」と今井。レフティー森田との激しいストローク戦を制し、2年連続で4強入りを決めた。
 
 第10シードの近藤大基(慶應義塾大4年)は栗林聡真(早稲田大3年)を6-1 6-1と付け入る隙を与えなかった。「落ち着いて、ていねいにプレーしていた。こちらがしたいプレーをされてしまった」と栗林。「打ったらハマる。我慢して勝ちに徹した」と近藤。初の4強入りにも「ここからが本当の勝負。最後のインカレなので優勝したい」と力強く語った。
 

ストレートで快勝した近藤
 
 第9シードの大友優馬(法政大3年)はセンターコートで、予選から勝ち上がった田中亮寛(亜細亜大1年)を6-1 6-3で沈めた。「勢いがあり、のっている選手なので気を引き締めて戦った」と大友。力強いサービスに加え、片手打ちのバックハンドは破壊力抜群。田中は大友のパワーテニスを崩せず、ついに快進撃がストップした。
 

剛のテニスで勝利を飾った大友
 
 第13シードの岡村一成(早稲田大4年)は谷本真人(慶應義塾大3年)に6-1 6-3と完勝した。明日の準決勝は大友との対戦となる。2人は昨年の3回戦で対戦し、6-4 4-6 6-4で岡村が勝っている。もう一方の準決勝は、今井対近藤の早慶対決。同じ高校(湘南工大附高)の出身でもある。
 

岡村も好調を維持してベスト4へ
 
 男子ダブルス準決勝は2試合とも早慶対決となった。今井、岡村、近藤はダブルスでも勝ち残っており、2冠の可能性も残されている。


【男子シングルス準決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年
 
13大友優馬③(法政大)vs 37岡村一成④(早稲田大)
 
60近藤大基④(慶應義塾大)vs 96今井慎太郎③(早稲田大)

【男子ダブルス準決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年
 
1古田陸人④/今井慎太郎③(早稲田大)vs 13高田航輝③/上杉海斗①(慶應義塾大)
 
25岡村一成④/梶修登③(早稲田大)vs 48井上善文④/近藤大基④(慶應義塾大)
 
※トップ写真は、森田を下して勝利を飾った今井
 




女子シングルスのベスト4は全員が3年生 [インカレ]

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 『平成26年度全日本学生テニス選手権大会(男子82回/女子58回)』(予選8月14~16日、本戦8月19~25日/岐阜メモリアルセンター)の第5日は、女子シングルス、ダブルスともに準々決勝が行われ、ベスト4が出揃った。
 
 第2シードの吉冨愛子(早稲田大3年)は第8シードの菅村恵里香(筑波大4年)に6-4 7-5と接戦をものにした。第1セットを先取し、第2セット2-5からの挽回劇は昨日と同じパターン。「(第2セットに入って)突き放そうと思うんですが、そこがなかなか難しくて」と反省の吉冨。しかし、その劣勢から追いつき、追い越せるのが、今の吉冨の強さでもある。2年連続の4強入り。「動けているし、調子もいい。3年目なので(タイトルを)獲りたいです」と語った。
 
 第3シードの西本恵(慶應義塾大3年)は本郷未生(山梨学院大3年)を6-3 6-2のストレートで下した。「今日もチャレンジャーの気持ちで戦った」本郷だが、さすがに今までの相手とは違い、「自分のテニスをさせてもらえなかった」と肩を落とした。「3回戦、4回戦とチームの仲間が(本郷に)負けていたし、昨日のダブルスでも負けた相手。絶対に勝ちたかった」と西本。力強いストロークで勝利を手に入れた。
 

西本は2年ぶりの4強進出
 
 ベスト4入りを真っ先に決めたのは第4シードの宮地真知香(早稲田大3年)。同じ早稲田の先輩、山崎香織(4年)を6-1 6-4で退けた。インカレは2年連続で初戦敗退しているが、今年は“鬼門”の初戦を突破し、勝ち続けている。調子は「決してよくない」と言うが、「だから無理しないでできているのかも」と苦笑した。
 

山崎との早大対決を制した宮地
 
 第6シードの久次米夏海(山梨学院大)は佐野真代(明治大)に7-5 7-6(5)と競り勝った。相手のミスを巧みに誘う佐野のテニスに苦しんだが、「攻め急いだら相手の思うツボ」と言い聞かせながらも、積極的に仕掛け、逆に佐野のミスを引き出した。大会前に練習で痛めた左足首の状態が気になるが、「大丈夫です。明日も思いきって戦うだけ」と笑顔を見せた。
 

久次米は予選から勝ち上がった佐野に勝利
 
 ベスト4に残った4人は全員が3年生。第2シードの吉冨は第4シードの宮地と早大対決、第3シードの西本は第6シードの久次米と顔を合わせる。吉冨はダブルスでもベスト4に残っている。

【女子シングルス準決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年
 
24久次米夏海③(山梨学院大)vs  25西本恵③(慶應義塾大)
 
72宮地真知香③(早稲田大)vs 96吉冨愛子③(早稲田大)

【女子ダブルス準決勝の組み合わせ】※名前の左に付いている数字はドロー番号、丸数字は学年
 
6寺見かりん②/本郷未生③(山梨学院大学)vs 13間中早紀④/吉富愛子③(早稲田大)
 
25藤岡莉子④/村瀬早香①(慶應義塾大)vs 48梶谷桜舞③/林恵里奈②(早稲田大)

※トップ写真は、昨年に続いて準決勝進出を果たした吉冨
 




クビトバとリバリコバが決勝で対戦へ [コネチカット・オープン]

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 8月17日~23日の日程で、アメリカ・ニューヘブンで開催の「コネチカット・オープン」(プレミア/ハード/71万ドル)。

 金曜日に行われた準決勝で、今年のウィンブルドンで優勝したペトラ・クビトバ(チェコ)がサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を6-3 6-1で下して、この大会では3年連続となる決勝進出を決めた。

 クビトバと決勝で対戦するのはマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)。68位のリバリコバはカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2 6-4で倒しての決勝進出だ。

 クビトバは現在4位。準決勝ではストーサーから11本のサービスエースを奪っての勝利だったが、第1セットだけで9本のエースをまとめて流れをつかみ、いきなり5-0のリードを奪って試合を支配下に置いた。

 「あのサービスを返すのは難しかった」とストーサー、「大きなポイントでの彼女は、私のフォア、バックどちらでも攻めてきてコースも読めず、とても難しかったのよ」。

 クビトバは「サム(ストーサー)の意識がバックハンドにいってるのはわかってた。私がレフティだから、バックサイドを使ってくると思っていたんでしょうね」と話す。「だからいろいろと混ぜていったのよ。彼女はどこに飛んでくるのか読めなかったんだと思うわ。たぶん、今日はそれがうまくいったのね」。

 リバリコバはおそらくキャリア最高の状態だ。25歳の彼女は最初のゲームでジョルジのサービスを破り、そのままの勢いで34分で第1セットをモノにした。

 22歳のジョルジはリバリコバのサービスを攻略できず、11度のブレークポイントがありながら、これを生かせずに敗れた。また、ダブルフォールトも7本あった一方で奪ったエースはわずか2本だった。

 「自分のサービスをキープするのがとても大事な試合だった。相手はダブルフォールトをするタイプだとわかっていたし、サービスに苦しんでいたから」とリバリコバは言い、「だからとにかく、自分のサービスキープに集中したわ」。

 リバリコバは試合を通じてボールのペースを変え、パワーゲーム主体のジョルジをスライスやドロップショットで揺さぶった。

 「彼女にはプランAはあっても、プランBがないみたいだった」とリバリコバ。「彼女はまだ若い。もしプランBも身につけられるようになったら、すごくいい選手に成長すると思うわ」。

 リバリコバは今大会ではもっとも低いランキングでの決勝進出者となり、同時に彼女自身にとってもプレミアレベルでは初の決勝進出だ。

 リバリコパはこれまでWTAツアーで4度の優勝があるが、すべてプレミアよりも低いレベルの大会でのものだ。だが、もともとは30位台だったランキングを現在は60位台まで落としているという選手でもある。また、今大会はドローに恵まれない中を勝ち抜いてきた。トップ20のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、ルーシー・サファロバ(チェコ)、エカテリーナ・マカロワ(ロシア)などと次々と当たり、それを破っての決勝進出で、2回戦では第1シードで世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒しているのも彼女だ。
 
 「トップ20の選手を倒すのは簡単ではないわ」とリバリコバは話し、「でももちろん、そういう相手にも勝たないといけないときもある。それが今大会だったということね」と続けている。(C)AP

Photo:Magdalena Rybarikova, of Slovakia, celebrates after her 6-2, 6-4 semifinal victory over Camila Giorgi, of Italy, at the Connecticut Open tennis tournament in New Haven, Conn., on Friday, Aug. 22, 2014. (AP Photo/Fred Beckham)
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