アメリカのサウスカロライナ州で開催中のファミリーサークル・カップで、若手有望株で19歳のユージェニー・ボウチャード(カナダ)が、グランドスラムのチャンピオン経験者で、トップ10選手を破り、自身では最高の勝利を挙げたのだが、それはサマンサ・ストーサーの途中棄権によるものだった。ストーサーは右脚の故障で、6-1 2-0とされた時点で試合続行を断念した。
ボウチャードはウィンブルドン・ジュニアのチャンピオン。試合の序盤にストーサーから大きなリードを築く冴えのあるプレーを見せた。
ボウチャードはテーピングが巻かれたストーサーの脚の状態には気づいていて、いつもなら簡単に届くようなボールに対しても追いかけられていないと感じていたという。「彼女のような相手にも勝てると信じてプレーしていたわ」とボウチャード。「それが今回起きたんだと思う」。
この日は雨天のため、試合開始が7時間半遅れ、予定されていたウイリアムズ姉妹の試合は順延となった。
セレナ・ウイリアムズ(アメリカ)は現在11連勝中。彼女の対戦相手はマロリー・ボウチャード(アメリカ)で、ヴィーナス・ウイリアムズ(アメリカ)はバルバラ・レプチェンコ(アメリカ)との試合が予定されていた。姉妹はこの試合に勝つと、準決勝で対戦する可能性がある。
第2シードのカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)は、アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)との試合を一球も打たずに勝った。ペトコビッチがふくらはぎのケガで試合の数時間前に棄権したからだ。
ディナータイムになってようやく再開された試合は、第9シードで2007年の優勝者でもあるエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)が64分で19歳のジェシカ・ペグラ(アメリカ)を6-0 6-4で退けた。ペグラは父親のテリー氏が、NHLのバッファロー・セイバーズのオーナーという生まれだ。彼女は元ナンバーワンのヤンコビッチに敗れたこの試合まで、プロ初となる2勝を今週の大会で挙げた。
また、ステファニー・フォーゲレ(スイス)が第10シードのユリア・ゲルゲス(ドイツ)3-6 6-1 6-3を破っている。(C)AP
Photo:Samantha Stosur, of Australia, returns to Eugenie Bouchard, of Canada, at the Family Circle Cup tennis tournament in Charleston, S.C., Thursday, April 4, 2013. Stosur retired in the second set due to an injury. (AP Photo/Mic Smith)