土曜日にアメリー・モレスモー(フランス)が国際テニスの名誉の殿堂入りする。だが、8月初めに第一子の出産を控えていることもあり、顕彰式には出席できないという。
モレスモーのほかには、車いすテニスの先駆者でパラリンピックで6つのメダルを獲得したデビッド・ホール(オーストラリア)が殿堂入りし、コントリビューター部門からはナンシー・ジェフェット氏が選出されている。
「アメリーは来年には来てくれると思う。ただ、お祝いは今年にやってしまいたいんだ」と1987年に殿堂入りしたスタン・スミス氏は観客たちに話しかけていた。
モレスモーは現在、アンディ・マレー(イギリス)のコーチ。現役時代には2006年の全豪オープンとウィンブルドンで優勝し、世界ナンバーワンの座を39週間維持した。
また、ツアーでは25度の優勝実績を持ち、2004年のアテネ五輪では銀メダルを獲得している。
「この瞬間を皆さんと共有できるのは素晴らしいことです」とビリー ジーン・キング氏は話している。彼女は1987年に殿堂入りを果たしている。
ジェフェット氏は87歳。50年間に及ぶテニスに対する貢献が評価されての殿堂入りだ。
「ナンシー・ジェフェットさんは、女子テニスの発展には特に大きな貢献をしてくださいました」とキング氏。ジェフェット氏へのプレゼンターは2002年に殿堂入りを果たしたパム・シュライバーが務めた。
「テニスに対しての本当の愛情が、この瞬間を私にもたらしてくれたものだと思っています」とジェフェット氏は短くスピーチした。
もう一人の殿堂入り選手であるホール氏は、16歳の時に交通事故で両脚を失った。彼は殿堂入りを果たした4人目の車いすテニスの選手だ。
「若かった頃に受けた事故のあと、テニスはまるで長年失っていた友人に出会ったような感じでした」と45歳のホール氏は話している。(C)AP
Photo:LONDON, ENGLAND - JULY 09: Coach Amelie Mauresmo looks on during a practice session fot Andy Murray of Great Britain during day ten of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 9, 2015 in London, England. (Photo by Shaun Botterill/Getty Images)