アメリカ・ロードアイランド州ニューポートで開催されている「名誉の殿堂テニス選手権」(ATP250/7月13~19日/賞金総額 48万8225ドル/グラスコート)。
土曜日に行われた準決勝で、第2シードのイボ・カルロビッチ(クロアチア)が第4シードのジャック・ソック(アメリカ)を7-6(3) 6-4で下して2年連続での決勝進出を決めた。
カルロビッチは36歳。決勝ではラジーブ・ラム(アメリカ)と対戦する。ラムはジョン パトリック・スミス(オーストラリア)を6-4 7-6(4)で倒しての決勝進出だ。
現在、世界24位のカルロビッチは昨年の決勝ではレイトン・ヒューイット(オーストラリア)に敗れて準優勝だったが、今年の決勝では通算で7度目となるATPツアー優勝を目指している。
この日のカルロビッチはソックから14本のサービスエースを奪った。うち8本がセカンドサービスでのものだ。彼は全仏オープンの頃から右肘に痛みを抱えているのだと話している。
「この種のコートでラジーブと対戦するのはたいへんだと思う」とカルロビッチ。「できれば僕の腕がもってくれて、エースをたくさん取れればいいんだけどね」。
ラムは31歳。今大会では2009年に優勝した経験を持つ。彼は今大会のコートで快適にプレーしているように見える。
「大きな自信を持ってコートに立てている。こういうときの僕には勝つのは難しいと思うよ」とラム。「コンディションにも助けられて、いい感じでショットが打てているんだ」。
ラムは現在161位。今大会では第1シードのジョン・イズナー(アメリカ)を1回戦で破り、準々決勝では第5シードのアドリアン・マナリノ(フランス)にも勝っている。
準決勝でのカルロビッチは第1セットの第10ゲームであった2本のソックのセットポイントをしのいでタイブレークに持ち込み、タイブレークでは4-0とリードして流れを握った。
タイブレークの最初のポイントをダブルフォールトで落としたソックは、第1セットでは一時4-1とリードしていたのをふいにして接戦に持ち込まれていた。
「これからのハードコート・シーズンに向けて、3つのサーフェスの中では一番得意ではないサーフェスでここまでやれたことに、とても喜んでいる」と22歳のソックは話している。
第2セットではカルロビッチが最後となったゲームでブレークに成功しての勝利だった。ソックも1度はマッチポイントをしのいだが、2度目はフォアをネットにかけて万事休すとなった。
準決勝は今年の殿堂入り選手、関係者のセレモニーのあとに行われた。今年の殿堂入りにはアメリー・モレスモー(フランス)が選ばれていたが、8月に出産を控えていることもあって出席はしていなかった。(C)AP
※写真はウィンブルドンでのカルロビッチ
Photo: LONDON, ENGLAND - JULY 06: Ivo Karlovic of Croatia plays a forehand in his Gentlemen's Singles Fourth Round match against Andy Murray of Great Britain during day seven of the Wimbledon Lawn Tennis Championships at the All England Lawn Tennis and Croquet Club on July 6, 2015 in London, England. (Photo by Julian Finney/Getty Images)