4月21日からスペイン・バルセロナで開催されている「バルセロナ・オープン・バンコサバデル」(ATP500/クレー)。
世界ランク1位のラファエル・ナダル(スペイン)がクレーコートで苦しんでいる。金曜日に行われた準々決勝では、この大会で続けていた連勝が41試合で止まり、フルセットの末にニコラス・アルマグロ(スペイン)に敗れた。
ナダルはこの大会で9度目の優勝を目指していたが、アルマグロが2-6 7-6(5) 6-4でナダルに勝利して、望みを断たれた。ナダルはクレーコートでは史上最強の選手とみなされており、このバルセロナの大会で敗れたのは15歳だった2003年の大会以来のこと。2010年に欠場したのを除けば、セットを失ったのも2008年の決勝以来のことだった。
アルマグロは現在20位。2度目のマッチポイントで、フォアハンドのダウン・ザ・ラインの強打を決めての勝利だった。ナダルに対しては11度目の挑戦で初勝利だ。
「第2セットではたくさんのチャンスがあった」とナダル。「でも、ブレークポイントを取れず、相手に自信を与える形になってしまった」。
第2セットでのナダルは5本のブレークポイントを握っていたが、いずれも取れず。タイブレークではリターンのミスからアルマグロに6-5のリードを許してしまい、次のポイントでフォアハンドのクロスをウィナーで決められてナダルはセットを奪い返され、試合をイーブンに戻されてしまった。ナダルはこの大会では44セット連続で勝利し続けていたが、これで途切れた。
第3セットは両者ともにサービスをキープしながら4-4となったが、第9ゲームでナダルがブレークされ、アルマグロにサービング・フォー・ザ・マッチがやってきた。
ナダルは2本のブレークバックのチャンスを握ったが、フォアハンドはロングに、次の強打もネットでこれを逃してしまった。ナダルは最初のマッチポイントこそアルマグロのバックがワイドに外れてしのいだものの、アルマグロはこの後、サーブ&ボレーを仕掛けて3度目のブレークポイントをしのぎ、さらにナダルのリターンがロングとなって2度目のマッチポイントを握った。
ナダルがクレーコートの大会で続けて早期敗退を喫したのは、18歳だった2004年の頃以来で、この年にもやはりシュツットガルトとバスタッドでベスト8止まりだった。
「僕のキャリアの中でも重要な勝利」とアルマグロは大喜び。土曜日の準決勝ではサンティアゴ・ヒラルド(コロンビア)と対戦する。ヒラルドはフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)の途中棄権での勝ち上がりとなっている。(C)AP
Photo:Rafael Nadal returns the ball to Nicolas Almagro during the Barcelona open tennis in Barcelona, Spain, Friday, April 25, 2014. (AP Photo/Manu Fernandez)