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[全日本テニス選手権 DAY5] PHOTOアルバム更新
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ビンチ、プリスコバが初戦で勝利 [WTAエリート・トロフィー]
中国・珠海で開催されている「WTAエリート・トロフィー」(11月3~8日/WTAツアー・チャンピオンシップス/ハードコート/ 賞金総額215万ドル)。この大会はシンガポールで開催された「WTAファイルズ」に出場が叶わなかった今季の8位より下の選手たち12人によって戦われる。4つのグループに3名ずつを分けてラウンドロビンを戦い、成績上位1名ずつが準決勝に進む方式で、今年から新設された。優勝ポイントは700ポイントだ。
水曜日のラウンドロビン2日目。全米オープンで準優勝だったロベルタ・ビンチ(イタリア)が初戦を戦い、スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)を6-4 6-4で下した。
いずれのセットも1ブレークずつでの勝利で、3度あったブレークのピンチもすべてしのいで試合をものにした。
「スベトラーナを相手に2セットで勝つのは決して簡単なことではない」とビンチ。「彼女は素晴らしい選手だし、モスクワの大会で優勝していた分、自信がある状態。でも、私のプレーが今日はよかったと思う」。
クズネツォワは木曜日の試合でカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)と対戦。ここで勝てば準決勝進出に望みをつなぐことができる。
そのほかの試合では、第3シードで出場のカロリーナ・プリスコバ(チェコ)がエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を6-4 3-6 6-2で下している。
「最初からタフな試合だった。彼女の守備はとてもよく、ベースラインでたくさん走っていた。彼女からの返球を殺して打つのがとても難しかった」とプリスコバ。「それに彼女のリターンもすごくよかった。私は慣れていないロングラリーに幾度も持ち込まれたわ」。
プリスコバの次戦はサラ・エラーニ(イタリア)だ。(C)AP
※写真は北京の大会でのビンチ
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 08: Roberta Vinci of Italy returns a shot against Bethanie Mattek-Sands of the United States during the Women's singles Second round match on day six of the 2015 China Open at the China National Tennis Centre on October 8, 2015 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)
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フェデラー、マレー、ナダルなどが3回戦に進出 [BNPパリバ・マスターズ]
フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/11月2~8日/賞金総額328万8530ユーロ/室内ハードコート)。
水曜日に行われた2回戦で、ロジャー・フェデラー(スイス)が攻撃的なテニスを見せ、アンドレアス・セッピ(イタリア)を6-1 6-1で下して3回戦に進んだ。試合時間はわずか47分だった。
先週末に地元スイス・バーゼルの大会で優勝したばかりのフェデラーだが、ファーストサービスで92%のポイント獲得率を見せ、第1セットは19分でものにした。
「もちろん、激しいバトルは好きだし、2、3、4、5時間でもプレーする。でも、47分で試合を終わらせられるというのは、いつだってとても快適なものだね」とフェデラー。「ものすごくいい気分だよ。さらに、自分でも予想外の結果だった。昨日の練習ではたいへんだったからね」。
セッピにもチャンスがなかったわけではない。しかし、第2セットの最初のフェデラーのサービスゲームで4度あったブレークチャンスを逃した。
フェデラーは片手打ちのバックハンドのウィナーをダウン・ザ・ラインに決めたり、繊細なボレーや迫力あるスマッシュなどを披露。すべてのプレーで場内を興奮させ、34歳の彼のフィジカルがシーズン末の時点でも健在だと証明した。
「みんながどう思っているかわからないけど、自分としては素晴らしい調子だと感じている。みんなにもわかってもらえるだろうと思うよ」とフェデラーは話している。
フェデラーはこれでセッピに対して13勝1敗。今年の全豪オープンの3回戦でフェデラーを破ったのが唯一の勝ち星だ。
フェデラーは2011年大会の優勝者で、今季の好調を楽しんでいる。今季のフェデラーは6大会でタイトルを獲得。通算では88度目の優勝をバーゼルの決勝でラファエル・ナダル(スペイン)を倒して挙げたばかりだ。
フェデラーの3回戦の相手は第13シードのジョン・イズナー(アメリカ)。イズナーは21本のサービスエースを奪うなどして、予選勝者のアルヤズ・ベデネ(イギリス)を6-3 7-6(3)で下しての3回戦進出となっている。
第2シードのアンディ・マレー(イギリス)と第7シードのナダルも、それぞれ勝って3回戦に進んでいる。
マレーは18歳のボルナ・コリッチ(クロアチア)を6-1 6-2で、ナダルは予選勝者のルーカシュ・ロソル(チェコ)を6-2 6-2でそれぞれストレートで下しての勝ち上がりだ。
マレーはファーストサービスで84%のポイント獲得率を記録し、コリッチのサービスゲームを両セットで2度ずつ破っての勝利だった。
「今日はいい感じでボールが打てていたし、守備もよかった。この2つは僕のテニスにはどちらも大事な部分なんだ」とマレー。
マレーの3回戦の相手は第16シードのダビド・ゴフィン(ベルギー)に決まった。ゴフィンはドゥサン・ラヨビッチ(セルビア)を6-2 6-2で下しての勝ち上がり。マレーとゴフィンはいずれも今月終わりのデ杯決勝に出場して戦う予定だ。
ナダルは前週のバーゼルの大会の1回戦で対戦したときのロソルには苦戦したが、今回は何もドラマは起きなかった。ナダルは第1セット第2ゲームでロソルのサービスゲームをブレークし、続く自分のサービスゲームでブレークポイントをしのいでキープし、3-0とした場面が唯一のピンチらしいピンチだった。
ナダルの3回戦の相手は第11シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)。アンダーソンはドミニク・ティーム(オーストリア)を6-7(3) 7-6(4) 7-6(5)、2時間45分の大接戦で破って勝ち上がっている。試合が終了したのは午前0時26分だった。
ナダルは29歳。今季は一時10位までランキングを落とした。「少しメンタルにきたよ」とナダルは話している。
だが、前週のバーゼルで98度目の決勝進出を果たした今は、6位までランキングを上げている。
「解決法を見つけられたというのは僕にとって大きな前進だし、大きな自信になった」とナダル。「サービスに関しては明らかに向上させ続けないといけないと思う。リターンはずっとよくなった」。
そのほかの試合では、第5シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)、第6シードの錦織圭(日清食品)、第9シードのジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)、第10シードのリシャール・ガスケ(フランス)、第15シードのフェリシアーノ・ロペス(スペイン)、グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)、ビクトル・トロイツキ(セルビア)がそれぞれ3回戦に進んでいる。(C)AP
Photo: PARIS, FRANCE - NOVEMBER 04: Roger Federer of Switzerland in action against Andreas Seppi of Italy during Day 3 of the BNP Paribas Masters held at AccorHotels Arena on November 4, 2015 in Paris, France. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)
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江原弘泰、小ノ澤新、綿貫裕介、片山翔が8強入り [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦6日目は、男子シングルス3回戦、女子シングルス準々決勝などが行われている。
男子シングルスは3回戦残り4試合が行われ、ディフェンディング・チャンピオンで第3シードの江原弘泰(日清紡ホールディングス)、第8シードの小ノ澤新(イカイ)、第9シードの綿貫裕介(橋本総業)、第13シードの片山翔(伊予銀行)が勝ち上がり、ベスト8が出揃った。
◇ ◇ ◇
【男子シングルス3回戦】
○24片山翔(伊予銀行)[13] 5-7 7-5 6-3 ●20今井慎太郎(早稲田大学)
○32小ノ澤新(イカイ)[8] 5-7 7-6(4) 6-2 ●25越智真(江崎グリコ)[11]
○40綿貫裕介(橋本総業)[9] 6-2 6-4 ●36諱五貴(明治大学)[WC]
○48江原弘泰(日清紡ホールディングス)[3] 6-0 6-2 ●41井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)[15]
※[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、前の左に付いている数字はドロー番号
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全日本と並行開催「東アジアジュニアチーム対抗戦」スケジュールおよび結果
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円)が行われている有明テニスの森公園コートで、日本、香港、韓国、中華台北の4ヵ国による13歳以下の対抗戦「東アジアジュニアチームテニス対抗戦」が同時開催されている。期間は4日から8日まで。
この大会は、国際親善とジュニア強化を目的としたもので、今年度が初開催、次年度以降も継続開催を目指すもの。
試合方法は、1チーム最大3名とし、シングルス2試合、ダブルス1試合の合計3試合で争う。各試合3セットマッチで、最終セットは10ポイントのマッチタイブレーク。
有明テニスの森公園コートの8番から11番コートを使って行われている。観戦無料。
●13歳以下に定めた主旨(日本テニス協会)
来年以降の14歳以下国別対抗戦(ワールドジュニアテニス)、16歳以下の国別対抗戦(ジュニアデビスカップ、ジュニアフェドカップ)のジュニア強化を視野に入れ、将来のデビスカップ、フェドカップ、さらに2020年オリンピック、それ以降にも活躍する低年齢層の発掘、育成の第一歩とするため。
◇ ◇ ◇
試合スケジュールおよび結果(各日10時00分開始予定)
【11月4日】
ボーイズ
日本 3-0 香港
○間仲啓 6-4 6-3 ●TANG, Klyle Lok Yin
○太田佳人 6-7(2) 6-2 [10-8] ●CHAN, Man San
○太田佳人/木村優希 6-4 3-6 [10-5] ●TANG/WONG, Hoi Man
韓国 3-0 中華台北
○KIM, Dongiu 6-0 6-2 ●YANG, Kai Shiang
○PARK, Jungwon 6-2 6-3 ●CHANG, Yao Yuan
○PARK/KIM 6-1 6-2 CHNAG/YANG
ガールズ
日本 3-0 香港
○山口藍 6-3 6-4 ●LIN, Wing Ka
○カジュール・オヴィ 7-6(4) 6-7(3) [10-7] ●WONG, Hong Yi
○山口藍/今村咲 6-3 6-4 ●WONG, Hoi Ki Jenny/LIN
韓国 3-0 中華台北
○KU, Yeonwoo 6-0 6-0 ●TSAO, Chia Yi
○KIM, Seoyoung 6-1 6-1 ●YANG, Ya Yi
○KIM/KU 6-3 6-1 ●TSAO/YANG
【11月5日】
ボーイズ
中華台北 vs 日本
香港 vs 韓国
ガールズ
中華台北 vs 日本
香港 vs 韓国
【11月6日 DAY OFF】
【11月7日】
ボーイズ
韓国 vs 日本
香港 vs 中華台北
ガールズ
韓国 vs 日本
香港 vs 中華台北
【11月8日】
ボーイズ
1位 vs 2位
3位 vs 4位
ガールズ
1位 vs 2位
3位 vs 4位
※トップ写真は男子日本代表の木村優希
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“恐るべき18歳”小林雅哉が第1シード添田豪に善戦 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦5日目、4日(水)に行われた男子シングルス3回戦。
もっとも注目を集めたのは、高校3年生の小林雅哉(グリーンテニスプラザ)が第1シードの添田豪(GODAIテニスカレッジ)に挑んだ一戦だっただろう。18歳の小林は大会初出場。今夏の全日本ジュニア選手権18歳以下で優勝し、その活躍が認められてワイルドカード(主催者推薦)を与えられた。
結果は6-4 6-2で添田の勝利。しかし、試合後に添田が「スコア以上にいい試合というか、長い試合だった」と苦笑しながら振り返ったように、その内容は白熱したものだった。それはストレートながら1時間46分という試合時間からもよくわかる。
小林はスタートから飛び出した。堅実なストロークが武器の添田と対等に打ち合う。小林もまた粘り強いストローカー。添田は試合前、攻撃的にプレーして随所でネットプレーを織り交ぜようと考えていたが、「とてもそれができないことがわかった。結構、走らされた」とゲームプランの変更を余儀なくされた。
小林が悔やむのは第1セット3-1のリードで迎えた第5ゲーム。4度のデュースがあったが、取りきれなかった。エースもあったがミスも出た。「あそこで4-1にできたらと思うと……」と悔しさを露にする。3-3に追いつかれたあとの第7ゲームも5度のデュースの末に添田に奪われると、徐々にリズムと勢いを失った。
「自分のテニスというものをよくわかっている選手で、足も速いし、嫌らしいテニスをするなと。パワーと体力がつけば、もっといい選手になると思う」と添田は小林を評価し、「第1セットは走らされたけど、第2セットは逆に走らせることができた。最後まで辛抱強くできたと思います」と勝因を語った。
「ラリーでもいい勝負ができたし、自分のストロークがプロでも通用するのがわかった」と小林。それでもプロとの差は痛感したようで、「(ラリーで添田に)先に振られて、自分から振っているポイントは少なかった。体力、筋力のフィジカル面も違う」と口にした。添田が後半にギアを上げてきたのも、自分との大きな差だった。
日本のトッププレーヤーの一人、添田を相手に善戦。しかし、敗戦後の小林に笑顔はない。3回戦まで進んだうれしさよりも、「悔しい気持ちのほうが強い」からだ。だが、昨年のインターハイ決勝(個人シングルスで準優勝)以来という有明コロシアムで強烈な輝きを放ったのは間違いない。東京学館浦安高校(千葉)を卒業する来春、早稲田大への進学を予定している。
※トップ写真は、初出場ながら3回戦に進んだ高校生プレーヤーの小林
結果は6-4 6-2で添田の勝利。しかし、試合後に添田が「スコア以上にいい試合というか、長い試合だった」と苦笑しながら振り返ったように、その内容は白熱したものだった。それはストレートながら1時間46分という試合時間からもよくわかる。
小林はスタートから飛び出した。堅実なストロークが武器の添田と対等に打ち合う。小林もまた粘り強いストローカー。添田は試合前、攻撃的にプレーして随所でネットプレーを織り交ぜようと考えていたが、「とてもそれができないことがわかった。結構、走らされた」とゲームプランの変更を余儀なくされた。
小林が悔やむのは第1セット3-1のリードで迎えた第5ゲーム。4度のデュースがあったが、取りきれなかった。エースもあったがミスも出た。「あそこで4-1にできたらと思うと……」と悔しさを露にする。3-3に追いつかれたあとの第7ゲームも5度のデュースの末に添田に奪われると、徐々にリズムと勢いを失った。
「自分のテニスというものをよくわかっている選手で、足も速いし、嫌らしいテニスをするなと。パワーと体力がつけば、もっといい選手になると思う」と添田は小林を評価し、「第1セットは走らされたけど、第2セットは逆に走らせることができた。最後まで辛抱強くできたと思います」と勝因を語った。
「ラリーでもいい勝負ができたし、自分のストロークがプロでも通用するのがわかった」と小林。それでもプロとの差は痛感したようで、「(ラリーで添田に)先に振られて、自分から振っているポイントは少なかった。体力、筋力のフィジカル面も違う」と口にした。添田が後半にギアを上げてきたのも、自分との大きな差だった。
日本のトッププレーヤーの一人、添田を相手に善戦。しかし、敗戦後の小林に笑顔はない。3回戦まで進んだうれしさよりも、「悔しい気持ちのほうが強い」からだ。だが、昨年のインターハイ決勝(個人シングルスで準優勝)以来という有明コロシアムで強烈な輝きを放ったのは間違いない。東京学館浦安高校(千葉)を卒業する来春、早稲田大への進学を予定している。
※トップ写真は、初出場ながら3回戦に進んだ高校生プレーヤーの小林
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本戦6日目の試合結果 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額 2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦6日目は、男子シングルス3回戦、女子シングルスおよび男女ダブルス準々決勝、ミックスダブルス準決勝が行われた。詳しい試合結果は以下の通り。
◇ ◇ ◇
※名前の左に付いている数字はドロー番号、[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者
【コロシアム】
第1試合 男子シングルス3回戦
●41井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)[15] 0-6 2-6 ○48江原弘泰(日清紡ホールディングス)[3]
第2試合 男子シングルス3回戦
●20今井慎太郎(早稲田大学)7-5 5-7 3-6 ○24片山翔(伊予銀行)[13]
第3試合 女子シングル準々決勝
●37山外涼月(橋本総業)[Q] 3-6 6-4 3-6 ○48瀬間詠里花(橋本総業)[4]
第4試合 男子ダブルス準々決勝
○1仁木拓人/吉備雄也(三菱電機/ノア・インドアステージ)[1] 6-2 4-6 6-4 ●5小野田賢/志賀正人(柳生園T.C/GODAIテニスカレッジ)
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【Court1】
第1試合 男子シングルス3回戦
●36諱五貴(明治大学)[WC] 2-6 4-6 ○40綿貫裕介(橋本総業)[9]
第2試合 男子シングルス3回戦
●25越智真(江崎グリコ)[11] 7-5 6-7(4) 2-6 ○32小ノ澤新(イカイ)[8]
第3試合 男子ダブルス準々決勝
●9内山靖崇/添田豪(北日本物産/GODAIテニスカレッジ)[3] 2-6 1-6 ○15綿貫裕介/綿貫陽介(橋本総業/グローバルプロテニスアカデミー)[WC]
第4試合 ミックスダブルス準決勝
○1綿貫裕介/二宮真琴(橋本総業)[1] 6-3 6-2 ●3岡村一成/岡村恭香(クロスカンパニー)
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【Court2】
第1試合 女子シングルス準々決勝
●17波形純理(伊予銀行)[3] 3-6 2-6 ○25田中優季(メディカルラボ)[9]
第2試合 女子シングルス準々決勝
○1桑田寛子(島津製作所)[1] 6-4 6-0 ●9宮村美紀(フリー)[11]
第3試合 女子ダブルス準々決勝
●17岡田上千晶/田中優季(エームサービス/メディカルラボ)[6] 2-6 2-6 ○24久見香奈恵/高畑寿弥(橋本総業)[3]
第4試合 ミックスダブルス準決勝
●6守谷 総一郎/高畑寿弥(MTSテニスアリーナ三鷹/橋本総業)4-6 6-4 [8-10] ○8江原弘泰/鮎川真奈(日清紡ホールディングス/橋本総業)[2]
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【Court4】
第1試合 女子シングルス準々決勝
○56鮎川真奈(橋本総業)[10] 6-2 3-6 6-2 ●57岡田上千晶(エームサービス)[15]
第2試合 女子ダブルス準々決勝
●28樋口由佳/渡邉廣乃(日本体育施設/サントピアテニスクラブ)0-6 1-6 ○32二宮真琴/鮎川真奈(橋本総業)[2]
※写真は男子単複とミックスダブルスの3種目で勝ち上がった綿貫裕介
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桑田寛子、瀬間詠里花、田中優季、鮎川真奈が準決勝進出 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦6日目は、男子シングルス3回戦、女子シングルス準々決勝などが行われている。
女子シングルスは準々決勝が終了。第1シードの桑田寛子(島津製作所)、第4シードの瀬間詠里花(橋本総業)、第9シードの5田中優季(メディカルラボ)、第10シードの鮎川真奈(橋本総業)が勝ち上がり、ベスト4が出揃った。
◇ ◇ ◇
【女子シングルス準々決勝】
○1桑田寛子(島津製作所)[1] 6-4 6-0 ●9宮村美紀(フリー)[11]
○25田中優季(メディカルラボ)[9] 6-3 6-2 ●17波形純理(伊予銀行)[3]
○48瀬間詠里花(橋本総業)[4] 6-3 4-6 6-3 ●37山外涼月(橋本総業)[Q]
○56鮎川真奈(橋本総業)[10] 6-2 3-6 6-2 ●57岡田上千晶(エームサービス)[15]
※[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者、前の左に付いている数字はドロー番号
※写真は女子シングルスでベスト4に進出した第9シードの田中優季
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データ提供システム『PlaySight(プレイサイト)』が日本初上陸
テニスのプレー映像や各種データを記録し、解析することで、競技力向上に必要なデータを提供するシステム『PlaySight(プレイサイト)』が日本に初上陸し、「全日本テニス選手権」が行われている有明コロシアムで発表記者会見が行われた。主催したのは『PlaySight』の日本販売代理店を務めるスタッツ・ジャパン(株)(一般社団法人共同通信社とStats LLCの合弁会社で、日本最大級のスポーツ情報プロバイダーとして情報配信している)。
スタッツ・ジャパン|公式
記者会見には、スタッツ・ジャパンの山崎恵司取締役社長と、全日本テニス選手権に特別協賛する橋本総業(株)の橋本政昭代表取締役社長、そして(公財)吉田記念テニス研修センター(略称:TTC)の吉田和子会長も出席した。TTCが開催する男女の国際大会「かしわ国際オープン」に橋本総業が特別協賛しており、このたび両者が『PlaySight』をTTCに導入することに決めた。
『PlaySight』を日本で最初に導入するのは千葉県柏市のTTC。今月中に使用開始となる
PlaySightとは|動画(英語)
『PlaySight』とは、イスラエルのPlaySight社が開発した、テニスのプレー映像や記録を分析するシステム。コートの周囲に6台のカメラを設置してプレーを撮影し、選手やボールの動きを追跡(トラッキング)する。KIOSKと呼ばれる端末にリアルタイムで映像や記録が表示され、PCやタブレット、スマートフォンなどの端末でオンラインの利用が可能となる。
主な特徴
(1)選手(最大4人まで)とボールの動きをトラッキング(追跡)できる。すなわちシングルスのみならず、ダブルスのデータも取ることができる
(2)ウェアやラケットに何も取り付けることなく、コートにカメラを設置するだけで映像とデータの蓄積ができる(そのデータは例えば10年後に振り返って見ることもできるという説明がされた)
(3)球速、回転、走行距離、消費カロリーを計算、表示できる
(4)プレー映像のライブ配信、録画ができる。インターネットを通じて全世界へ配信することも可能
(5)インターネットさえあれば、いつでもどこでも使えるデータとなる(取り出せる)

補足された内容
・データを取る以外に、イン・アウトのラインジャッジもできる。練習モード、試合モードがある。
・最速サービスの計測や、移動距離の計算ができる。
・すべてのショットの必要情報を、タグ付け機能により、選択して取り出すことができる。
・希望する映像が取り出せる(エース、アンフォーストエラーなど)。
・全方向から撮影しているため、見たい角度を選べる。
・タッチパネル上に指でラインが引ける(チェック箇所やボール軌道、ターゲットなど)。

・タッチパネル上で指を使い、スロー再生、リピート再生が簡単にできる。
・テニスボールの動き、人の動きを見たい角度から見られる。
・初心者、ジュニアからシニア、プロプレーヤーまで、自分でデータを見て、使うことができる。

『PlaySight』の設置について
・テニスコート1面に対して6台のカメラ(基本セット)をセットする。壁やフェンス、ポールなどの、あらゆる場所に設置可能。
・1台の「KIOSK」(19インチのタッチスクリーン,PC、スピーカー)を設置する。
・コネクター(RJ-45)をともなったネットワーク環境(5xCAT6A)、各カメラとKIOSKを接続する。
・各設備のデータは、直接サイトに反映される。
・工事費を含め導入金額はおよそ200万円、維持費月額およそ10万円。
男子世界1位のノバク・ジョコビッチ(セルビア)は、母国のテニス普及・発展のため、PlaySight社に出資。『PlaySight』は現在、欧米を中心に15ヵ国以上で採用され、近年はアジア・オセアニアでの導入も目立っているという。
視覚的なフィードバックをもたらす『PlaySight』の導入が、テニスのコーチングをどう変えていくのか、一般に広く導入されるものとなっていくのか、TTCが発信地となり注目される
※記者会見の挨拶を要約(トップ写真左から)
スタッツ・ジャパンの山崎恵司氏「橋本総業、吉田記念テニス研修センターというテニス界に多大な貢献をされている方々に、このたびPlaySightを採用いただき、たいへん名誉なことです。テニスのさらなる普及・発展にPlaySightを役立てていただければと願っています」
橋本総業の橋本政昭氏「強い選手をつくることを目指す中では、科学的アプローチが必要と考えていたところにスタッツ・ジャパンより提案がありました。いっしょに国際大会をつくり、そしてプレー環境が整っている吉田記念テニス研修センターへ据え付けようと、両者で導入となりました」
吉田記念テニス研修センターの吉田和子会長「25年程前に、イスラエルのエリエール博士により3次元の動作解析システムを導入したことがありますが、そのときは使いこなすのが難しいものでした。今またイスラエルの会社からの提案『PlaySight』の話があり、知能的に発達した国なのだと思います。(TTCは)テニスを医科学的にサポートしたいと考えていますので、今回の導入が選手自身がプレーを確認できるシステムとなることを期待しています」
PlaySight|公式(英語)
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大会3日目、ベスト8が出揃う [第34回中牟田杯(U15)]
「2015 U-15全国選抜ジュニアテニス選手権大会(第34回 中牟田杯)」(11月4~8日/福岡県・博多の森テニス競技場)の大会3日目は男女単複の3回戦などが行われ、各種目のベスト8が出揃った。
詳しい試合結果は以下の通り(※名前の左に付いている数字はドロー番号)。
この大会は全国各地域から選抜された男女各64名のシングルスと64組のダブルスのトーナメント戦で争われる15歳以下のチャンピオン決定戦で、来年度のジュニアデビスカップ及びジュニアフェドカップ・アジア/オセアニア予選の日本代表候補選手の選考会を兼ねている。
11月6日(金)は9時40分から、男女単複の準々決勝などが行われる予定。
◇ ◇ ◇
【男子シングルス3回戦】
○1白石光(関東/有明ジュニアテニスアカデミー)[1] 6-0 6-2 ●8横田大夢(関東/ETC)[13-16]
○10井上隆也(九州/ラフ)6-4 4-6 6-1 ●15石槫元晴(東海/三和TS)
○17田島尚輝(関東/TEAM YONEZAWA)[3-4] 6-1 6-1 ●24吉野郁哉(北信越/ウエストヒルズJT)[13-16]
○26高羽蓮(東海/衣浦マリンTC)7-5 7-6(6) ●30小路博隆(関西/パブリックTE)
○33清水一輝(関東/グリーンテニスプラザ)[5-8] 6-7(4) 6-3 6-0 ●40平野太陽(関東/TEAM YONEZAWA)[9-12]
○48伊藤竹秋(関東/グリーンテニスプラザ)[3-4] 6-2 6-0 ●43田口涼太郎(九州/マルヨシ商会)
○49渡邉聖太(関東/パームインターナショナルテニスアカデミー)[5-8] 6-2 3-6 6-1 ●53坂川広樹(関東/楠クラブ)
○64川上倫平(関東/狛江インドアジュニアATPチーム)[2] 6-4 6-3 ●58阿多竜也(九州/福岡パシフィックテニスアカデミー)
◇ ◇ ◇
【女子シングルス3回戦】
○1佐藤南帆(関東/有明ジュニアテニスアカデミー)[1] 6-1 6-3 ●8西郷里奈(関東/志津TC)[13-16]
○16吉岡希紗(東海/時之栖TC)[5-8] 6-3 4-6 7-5 ●11細木咲良(中国/開星高)
○18松本妃那(九州/柳川高等学校)7-5 6-4 ●23倉橋奈摘(東海/名古屋GTC)
○32川村茉那(関東/CSJ)[5-8] 6-1 6-4 ●26阿部宏美(東海/アルファインドアTS)
○39内島萌夏(関東/昭和の森J.T.S)6-4 6-4 ●33清水柚華(関西/京都東山TC)[5-8]
○48佐藤久真莉(関東/CSJ)[3-4] 6-4 6-1 ●41安藤優希(関東/自由が丘インターナショナルTCO)[13-16]
○56西田賀杏央(関西/TCセブンスリー)[9-12] 7-5 6-0 ●52徳安莉菜(九州/ブリヂストンSA久留米)
○64宮本愛弓(関東/志津TC)[2] 6-2 6-1 ●58坂本陽菜(九州/シーガイアテニスアカデミー)
◇ ◇ ◇
【男子ダブルス3回戦】
○1田島尚輝/川上倫平(関東:TEAM YONEZAWA/狛江インドアジュニアATPチーム)[1] 6-1 6-1 ●6石槫元晴/山岸勇貴(東海:三和TS/岐阜インターナショナルTC)
○9町田晴/中澤慈永(関東:高崎TC/サンTC)[9-12] 7-6(4) 4-6 6-4 ●16坂川広樹/赤西大樹(関東:楠クラブ/初石TC)[5-8]
○23菅谷拓郎/青木一馬(東北:ウィニングショット/NFテニス)6-3 6-3 ●17小路博隆/市川泰誠(関西:パブリックTE/Ace TC)[3-4]
○25福島琉汰/飯村大也(関東:フミヤエース市川/吉田記念テニス研修センター)[9-12] 6-2 6-2 ●29星木昇/岡田星翔(中国:岡山理大附高/チェリーTC)
○35河野甲斐/森田翔一朗(北信越:いしかわJr)5-7 6-4 6-4 ●40田中瑛士/池田笑生(北信越:東京学館新潟高校/マリンブルーTS)[9-12]
○41白石光/伊藤竹秋(関東:有明ジュニアテニスアカデミー/グリーンテニスプラザ)[13-16] 7-5 7-6(4) ●47田口涼太郎/藤永啓人(九州:マルヨシ商会/海星高)
○53宮永竜聖/吉野郁哉(北信越:ATS/ウエストヒルズJT)6-2 6-2 ●49新井祥生/樋口さち(関西:WATS/近畿大学付属高)[5-8]
○64保坂駿太/増田健吾(関東:エストTC/U.T.PあたごTC)[2] 6-3 6-7(5) 6-2 ●58永井宏樹/北岡志之(関東:法政第二高)
◇ ◇ ◇
【女子ダブルス3回戦】
○1佐藤南帆/佐藤久真莉(関東:有明ジュニアTA/CSJ)[1] 6-0 6-1 ●5矢﨑梓紗/伊藤汐里(関東:グリーンテニスプラザ)
○9内藤祐希/坂詰姫野(北信越:長岡市TAジュニア教室/ファーストTA)[9-12] 7-5 7-5 ●13坂本陽菜/徳安莉菜(九州:シーガイアテニスアカデミー/ブリヂストンSA久留米)
○24安藤優希/輿石亜佑美(関東:自由ガ丘インターナショナルTCO/川口市テニス協会ジュニア)[13-16] 6-1 6-0 ●17松田岬/松田栞(関東:石井真テニスアカデミー)[3-4]
○28清水柚華/古澤優奈(関西:京都東山TC)6-3 6-3 ●30田中麻衣/神鳥舞(関東:昭和の森ジュニアTS/桜田倶楽部MTSジュニアアカデミー)
○37内島萌夏/松田望愛(関東:昭和の森ジュニアTS)6-2 6-4 ●35平松依織/押川千夏(北信越:敦賀気比TTC/ヤスマGTC)
○48西田賀杏央/佃紫帆(関西:TCセブンスリー/城南学園)[3-4] 6-3 6-1 ●43川村茉那/大塚藍奈(関東:CSJ)
○49阿部宏美/倉橋菜摘(東海:アルファインドアテニススクール/名古屋グリーンTC)[5-8] 6-2 6-2 ●53野口綾那/真野玲音(東海:ミナミTC)
○64永田杏里/宮本愛弓(東海:南山中女子部/関東:志津TC)[2] 6-1 6-1 ●60川島和奏/小林彩夕里(北信越:松商学園高等学校)
※[ ]数字はシード順位
写真提供◎九州テニス協会
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「引いちゃダメだと思った」瀬間(詠)が山外にリベンジを果たす [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦6日目は女子シングルス準々決勝が行われ、第1シードの桑田寛子(島津製作所)、第4シードの瀬間詠里花(橋本総業)、第9シードの田中優季(メディカルラボ)、第10シードの鮎川真奈(橋本総業)が、それぞれ勝ち上がりベスト4に進んだ。
トップハーフは桑田が第11シードの宮村美紀(フリー)を6-4 6-0で、田中が第3シードの波形純理(伊予銀行)を6-3 6-2で倒した。ボトムハーフは鮎川が第15シードの岡田上千晶(エームサービス)を6-2 3-6 6-2で、瀬間(詠)が予選勝者の山外涼月(橋本総業)を6-3 4-6 6-3で倒している。
瀬間(詠)と山外の試合は2012年大会準決勝の再現。当時は激戦を戦い、山外が勝った。
瀬間(詠)は「3年前のリベンジになった」と試合後に話し、「今日も第3セット3-3で0-30までいって危なかった。ここで引いちゃダメだと思って頑張った。勝ててよかった」と振り返った。
押し気味に試合を進めていたのは山外だった。瀬間(詠)は強力な守備力をベースにそこから反撃する、フィジカルが強い選手。チャンスと見るやフォアハンドやネットプレーで攻めていく山外とはタイプが違う。攻めている側の山外が押し気味に見えるのは自然なことだが、堅い守備を持つ瀬間(詠)が与えるプレッシャーもまた大きく、この日は山外がこらえきれなかった。
山外涼月
第1セット第1ゲームのサービスをやや不用意な形で落とした山外だが、そのあとは攻め続けて第4ゲームでブレークバックに成功、一時は3-2とリードした。しかし、完全に相手を崩し、あとはオープンスペースを突くだけという場面でボレーを瀬間(詠)の正面に打ってしまったり、フォアをネットにかけたりというミスで取りきれない。ポイントを取りこぼすうちに、第6ゲーム以降の4ゲームを与えてしまった。
第2セットに入るとサービスのレベルを上げ、ファーストサービスで81%、セカンドサービスでも60%のポイント獲得率を記録した山外は、第3ゲームのブレークを守りきって第2セットを取り返した。
第3セットも拮抗した。鍵となったのは第3ゲームの瀬間(詠)のサービスゲーム。山外が猛攻し、デュースが繰り返されたが、瀬間(詠)がしのぎきってキープ。そのあとの山外は攻撃が散発的になり、第8ゲームで瀬間(詠)がブレークしたのがとどめとなって試合は終わった。
この日、勝利した4人全員が偶然にも今年の全日本について「誰にでもチャンスがある大会」と言葉にしている。トップ10が出ていないということはファンにはやや寂しく写ったが、選手たちにとってはチャンスとして写る。
全日本に出るために強行日程でポイントと試合数を稼いで挑んできた桑田、姉妹での悲願であった全日本のシングルスタイトル獲得に燃える瀬間(詠)、単複混合すべてにエントリーして「全部獲るつもり」と断言する鮎川、そしてキャリアを通じて準優勝が多いだけに、全日本でその雪辱を静かに期しているであろう田中。今年の準決勝は、それぞれの思いが交錯する熱い戦いとなりそうだ。
※トップ写真は女子シングルスで準決勝進出を果たした瀬間詠里花
(テニスマガジン/ライター◎浅岡隆太)
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前年優勝の江原は「自信」を胸にベスト8へ [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦6日目は、男子シングルス3回戦の残り4試合が行われ、前年優勝で第3シードの江原弘泰(日清紡ホールディングス)、第8シードの小ノ澤新(イカイ)、第9シードの綿貫裕介(橋本総業)、第13シードの片山翔(伊予銀行)が、それぞれ勝ってベスト8に進んだ。
これにより準々決勝の顔合わせは、ドローの上から、第1シードの添田豪(GODAIテニスカレッジ)と第10シードの吉備雄也(ノア・インドアステージ)、片山と小ノ澤、綿貫と江原、予選勝者の福田創楽(Project ALC)と第2シードの内山靖崇(北日本物産)となった。
大学生でベスト16まで勝ち進んでいたのが今井慎太郎(早稲田大学)と諱五貴(明治大学)。今井は大学の先輩でもある片山に7-5 5-7 3-6で、諱は綿貫に2-6 4-6で敗れた。
今年のインカレで優勝を争ったのが今井と諱だ。スコア上では今井のほうが片山に対して競った形だが、諱も綿貫を相手に随所に好プレーを見せた。
諱五貴
諱は長野県出身。「いみな」と読む名字は「祖父が新潟出身だと聞いています」とのことで、彼が知る限り全国でも9人しかいない、いわゆる希少名字。明るい性格の持ち主の大学3年生で、郷土愛が強く、「12年後に長野国体があるんですが、そこで活躍するのが目標です」と話した。
レフティの諱は、明治大学テニス部の練習を指導する岩渕聡さんから「ポテンシャルがある」と評価され、ナショナルチームの練習に呼ばれて西岡良仁らとヒッティングする機会を得たことが自信になったと話している。しかし、自他ともに認めるのがフィジカル不足。岩渕さんは「もう少しフィジカルがついてくれば……」と将来に期待を寄せつつ、課題を口にしている。
この日も、フィジカルと技術のバランスが整い、安定感が増してきた綿貫に対して、懐の深いフォアハンドをコーナーに突き刺して見事なウィナーを奪ったり、前後左右に振り回してからオープンスペースを突いたりと、レフティならではの変幻自在さと、攻撃力の高いストローク力を見せつけた諱だが、それがなかなか続かない。いいプレーを持っていても続かないというのは、この時期の選手にはありがちな弱点で、綿貫にはその差で負けたとも言える。
だが、この弱点は修正していけるもの。周囲も、フィジカルをもっと鍛えることでメンタルに余裕が生まれてくるようにと期待する。卒業までのあと一年、どこまで鍛え、成長していくか見てみたい選手だ。
前年優勝の江原は初戦こそ「(ディフェンディング・チャンピオンを)意識しすぎて硬くなった」と話していたが、一試合を戦って流れがつかめたようで、3回戦の井藤祐一(ライフ・エヌ・ピー)との対戦では、序盤からラリーを支配し、2ゲームしか与えない完璧な内容で勝利してベスト8に進出した。
「去年よりプレーやボールの質が上がって、力みも少なくなってきた」と江原。実際、ラリーで見せたボールの質の向上は顕著で、パワーヒッターの井藤を相手に、ほぼ完全に試合を支配して反撃の芽を与えなかった。現時点のレベルの違いを見せつけた試合と言ってもいいだろう。
選手が強くなるときは、何かのショットを向上させて全体のリズムがよくなるというケースもあるが、江原のように平均的にショットの質を向上させて、全体の強さを格段に上げるというケースもあるのだ。安定したテニスが武器だった江原が、昨年の全日本優勝を自信に経験を積み重ね、ひと回り大きな選手に成長して、今年の大会にいる。
全日本を連覇した選手は、2008年と09年優勝の添田豪(GODAIテニスカレッジ)が最後。江原がそれを実現できるかどうか、そろそろ現実的な話題にしてよさそうだ。
※トップ写真は男子シングルスでベスト8に進出した江原弘泰
(テニスマガジン/ライター◎浅岡隆太)
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錦織は途中棄権で3回戦敗退、ガスケに6連敗 [BNPパリバ・マスターズ]
フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/11月2~8日/賞金総額328万8530ユーロ/室内ハードコート)のシングルス3回戦で、第6シードの錦織圭(日清食品)が第10シードのリシャール・ガスケ(フランス)に敗れた。ガスケから7-6(3) 4-1の時点で錦織が棄権したため、ガスケの3回戦進出が決まった。試合時間は1時間38分。
錦織はガスケに6度目の対戦で6連敗。前回の対戦は昨年8月のワシントンDC(ATP500/ハードコート)の準々決勝で、そのときはガスケが6-1 6-4で勝っていた。今シーズンは1月にオーストラリアで開催されたエキシビションマッチで顔を合わせたが、錦織は6-7(4) 6-7(6)で敗れている。
錦織は今大会には2011年から5年連続の出場。昨年は自己最高の準決勝進出を果たし、自身初となるツアー最終戦(イギリス・ロンドン/室内ハードコート)の出場権確保、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)に2-6 3-6で敗れていた。今年の錦織はすでに8位以上が確定し、最終戦に2年連続の出場が決まっている。
ガスケは準々決勝で、第2シードのアンディ・マレー(イギリス)と対戦する。マレーは3回戦で第16シードのダビド・ゴフィン(ベルギー)を6-1 6-0で下しての勝ち上がり。
Photo: PARIS, FRANCE - NOVEMBER 05: Kei Nishikori of Japan reacts to a missed point against Richard Gasquet of France during Day 4 of the BNP Paribas Masters held at AccorHotels Arena on November 5, 2015 in Paris, France. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)
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[全日本テニス選手権 DAY6] PHOTOアルバム更新
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ビーナスが2勝目を挙げて準決勝進出 [WTAエリート・トロフィー]
中国・珠海で開催されている「WTAエリート・トロフィー」(11月3~8日/WTAツアー・チャンピオンシップス/ハードコート/賞金総額215万ドル)。この大会はシンガポールで開催された「WTAファイルズ」に出場が叶わなかった今季の8位より下の選手たち12人によって戦われる。4つのグループに3名ずつを分けてラウンドロビンを戦い、成績上位1名ずつが準決勝に進む方式で、今年から新設された。優勝ポイントは700ポイントだ。
第1シードのビーナス・ウイリアムズ(アメリカ)がジェン・サイサイ(中国)を4-6 6-1 6-1で下し、準決勝進出を決めた。
ビーナスは6本のサービスエースを奪い、4本のブレークピンチのうち2本をしのいでの勝利だった。
ジェンは第1セットでは攻撃的なストロークを武器に5-1とリードしていた。ビーナスが追いついて5-4としたが、第1セットは44分でジェンが取って先行した。
「彼女のプレーは素晴らしかったし、将来のチャンピオンになる器だと本当に思った」とビーナスはジェンについて話している。
「第1セットは、あら、相手のプレーがよすぎるわ。彼女はワイルドカード(主催者推薦枠)を得て出場してくるのにふさわしい選手だと思った。大きな才能を持っているし、将来に大きな可能性を持っていると思う」とビーナスは続ける。
この勝利でビーナスはラウンドロビンのグループAで2勝0敗とした。
また、スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)はカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)から、第1セットを5ゲームを連取するなどして7-5で取ると、第2セットでは2-2となった時点でウォズニアッキが棄権した。これでクズネツォワは1勝1敗としている。(C)AP
※写真は武漢の大会でのビーナス
Photo: WUHAN, CHINA - OCTOBER 3: Venus Williams of USA returns a shot during the final match against Garbine Muguruza of Spain on Day 7 of 2015 Dongfeng Motor Wuhan Open at Optics Valley International Tennis Center on October 3, 2015 in Wuhan, China. (Photo by Zhong Zhi/Getty Images)
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上位勢は概ね順当もフェデラー敗退、錦織はガスケ戦を途中棄権 [BNPパリバ・マスターズ]
フランス・パリで開催されている「BNPパリバ・マスターズ」(ATP1000/11月2~8日/賞金総額328万8530ユーロ/室内ハードコート)。
木曜日に行われた3回戦で、ロジャー・フェデラー(スイス)がジョン・イズナー(アメリカ)に6-7(3) 6-3 6-7(5)で敗れ、ベスト8を前に姿を消した。
フェデラーは苦戦していたように見えた。6本あったブレークポイントをすべてしのいだが、第3セットのタイブレークでは2-6とリードされ、抵抗を試みたものの最後はイズナーのサービスに押しきられた。イズナーのサービスエースは27本。イズナーはフェデラーのバックハンドにループのサービスを送り込んでいた。
「サービスを落とすことなく、大会を去るというのは難しいものだよ」とフェデラーは話している。
第7シードのラファエル・ナダル(スペイン)は第11シードのケビン・アンダーソン(南アフリカ)にマッチポイントを握られる大ピンチがあったが、ここをしのいで4-6 7-6(6) 6-2で勝ってベスト8に進んでいる。
「とてもタフな試合だった。彼のサービスは素晴らしかった。今はとてもラッキーだったと感じている」とナダル。「2ヵ月前頃なら、こういうタイプの試合で勝ち目はなかったと思う。今はメンタルがより落ち着いてきたおかげだ」。
第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)は最高の調子とは言えなかったものの、第14シードのジル・シモン(フランス)を6-3 7-5で下してベスト8に進んだ。
だが、ジョコビッチはフェデラーの敗退には驚いたようだ。
今季のフェデラーは6大会で優勝。前週のバーゼルでは88度目のタイトルを獲得。今大会でも水曜日にはアンドレアス・セッピ(イタリア)をわずか47分で下すなど、自信に溢れているように見えた。
フェデラーとイズナーの対戦成績は5勝1敗でフェデラー。今年の全米オープンでも4回戦でイズナーに勝っていた。
「今日の彼は、大事な場面でのプレーがとてもよかったと思う」とフェデラー。「彼のサービスはやっぱりすごいよ」。
第2セットの開始前に、フェデラーは右腕の痛みがあると訴えてトレーナーの治療を受けている。だがすぐに回復した。彼は「第3セットに影響はなかったし、深刻なものでもない」と強調している。
イズナーは自分のキャリアの中でも「トップ5」に入る勝利だと話している。
「彼は素晴らしいプレーヤーなのは間違いない。僕が大好きな選手だし、史上最高の選手だと思う」とイズナー。「僕にとってはとてつもない勝利。本当に誇りに思う」。
イズナーの準々決勝の相手はダビド・フェレール(スペイン)。フェレールはグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を6-7(4) 6-1 6-4で下してのベスト8進出だ。
ナダルの準々決勝でスタン・ワウリンカ(スイス)と対戦する。ワウリンカはビクトル・トロイツキ(セルビア)を6-4 7-5で下しての勝ち上がりとなっている。
「スポーツではリズムを失ってしまう日々もある。やりすぎてしまったり、自信を失ってしまうこともある」とジョコビッチ。「それはフラストレーションになる。僕にはもう長いこと起きていないことだけどね」。
ジョコビッチの次の対戦相手はトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)。ベルディヒはジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)を6-3 6-4で下しての勝ち上がりだ。
アンディ・マレー(イギリス)は第16シードのダビド・ゴフィン(ベルギー)を6-1 6-0で下している。彼らは今月末のデビスカップ決勝でも対戦すると思われている。
マレーは自分のサービスではわずか8ポイントしか失わず、ゴフィンのサービスゲームを5度破っての勝利だった。準々決勝でのマレーはリシャール・ガスケ(フランス)と対戦する。
ガスケは相手の錦織圭(日清食品)に対して、7-6(3) 4-1とリードした時点で、錦織がリタイアしたための勝ち上がりとなっている。(C)AP
Photo: PARIS, FRANCE - NOVEMBER 05: Winner of the match, John Isner (R) of the USA shakes hands with Roger Federer of Switzerland during Day 4 of the BNP Paribas Masters held at AccorHotels Arena on November 5, 2015 in Paris, France. (Photo by Dean Mouhtaropoulos/Getty Images)
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桑田寛子と瀬間詠里花が決勝進出 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦7日目は、男子シングルス準々決勝と女子シングルス準決勝などが行われている。
女子シングルスは準決勝が終了。第1シードの桑田寛子(島津製作所)が第9シードの田中優季(メディカルラボ)を6-4 6-4で、第4シードの瀬間詠里花(橋本総業)が第10シードの鮎川真奈(橋本総業)を6-1 6-0で破り、それぞれ決勝進出を決めた。
◇ ◇ ◇
【女子シングルス準決勝】
○1桑田寛子(島津製作所)[1] 6-4 6-4 ●25田中優季(メディカルラボ)[9]
○48瀬間詠里花(橋本総業)[4] 6-1 6-0 ●56鮎川真奈(橋本総業)[10]
※[ ]数字はシード順位、名前の左に付いている数字はドロー番号
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添田豪、内山靖崇、江原弘泰、片山翔がベスト4進出 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦7日目は、男子シングルス準々決勝と女子シングルス準決勝などが行われている。
男子シングルスは準々決勝が終了。第1シードの添田豪(GODAIテニスカレッジ)、第2シードの内山靖崇(北日本物産)、ディフェンディング・チャンピオンで第3シードの江原弘泰(日清紡ホールディングス)、第13シードの片山翔(伊予銀行)が勝ち上がり、ベスト4が出揃った。
◇ ◇ ◇
【男子シングルス準々決勝】
○1添田豪(GODAIテニスカレッジ)[1] 6-1 6-0 ●9吉備雄也(ノア・インドアステージ)[10]
○24片山翔(伊予銀行)[13] 7-5 0-6 6-1 ●32小ノ澤新(イカイ)[8]
○48江原弘泰(日清紡ホールディングス)[3] 4-6 6-4 6-3 ●40綿貫裕介(橋本総業)[9]
○64内山靖崇(北日本物産)[2] 6-1 6-3 ●53福田創楽(Project ALC)[Q]
※[ ]数字はシード順位、Qは予選勝者、名前の左に付いている数字はドロー番号
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セレナが携帯電話窃盗犯を取り押さえたという件で警察が事情聴取
レストランで食事中に携帯電話を盗まれそうになったセレナ・ウイリアムズ(アメリカ)が窃盗犯を取り押さえたという件でサンフランシスコ警察は、セレナに報告書の提出を求めている。
警察のグレース・ガッパンダン氏は、木曜日の朝の時点でセレナの件は報告されていないとしている。ガッパンダン氏はセレナが取り押さえたという携帯電話盗について詳しく知りたいとしている。
セレナは自身のFacebookで、火曜日に夕食を取っていた際、男がとなりの椅子の上に置いてあった彼女の携帯電話を持ち去ろうとした件について書き込みをしている。
セレナは男に対して、あくまでも事故で自分のものと間違って携帯電話を持ち去ろうとしたのかと尋ねた上で男から携帯電話を取り戻したのだという。(C)AP
※写真は全米オープンでのセレナ・ウイリアムズ
Photo:NEW YORK, NY - SEPTEMBER 11: Serena Williams of the United States reacts against Roberta Vinci of Italy during their Women's Singles Semifinals match on Day Twelve of the 2015 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 11, 2015 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Alex Goodlett/Getty Images)
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本戦7日目の試合結果 [全日本テニス選手権]
「第90回記念大会 橋本総業 全日本テニス選手権」(予選10月29~31日、本戦10月31日~11月8日/賞金総額2846万円/東京・有明コロシアムおよび有明テニスの森公園テニスコート)の本戦7日目は、男子シングルス準々決勝と女子シングルスおよび男女ダブルス準決勝が行われた。詳しい試合結果は以下の通り。
◇ ◇ ◇
※[ ]数字はシード順位、WCはワイルドカード(主催者推薦枠)、Qは予選勝者、名前の左に付いている数字はドロー番号
【コロシアム】
第1試合 女子シングル準決勝
○1桑田寛子(島津製作所)[1] 6-4 6-4 ●25田中優季(メディカルラボ)[9]
第2試合 男子シングルス準々決勝
○1添田豪(GODAIテニスカレッジ)[1] 6-1 6-0 ●9吉備雄也(ノア・インドアステージ)[10]
第3試合 男子シングルス準々決勝
●53福田創楽(Project ALC)[Q] 1-6 3-6 ○64内山靖崇(北日本物産)[2]
第4試合 男子ダブルス準決勝
○17佐野紘一/小ノ澤新(伊予銀行/イカイ)[8] 6-7(0) 6-4 7-6(4) ●32佐藤文平/片山翔(イカイ/伊予銀行)[2]
第5試合 男子ダブルス準決勝
●1仁木拓人/吉備雄也(三菱電機/ノア・インドアステージ)[1] 4-6 4-6 ○15綿貫裕介/綿貫陽介(橋本総業/グローバルプロテニスアカデミー)[WC]
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【Court1】
第1試合 男子シングルス準々決勝
○24片山翔(伊予銀行)[13] 7-5 0-6 6-1 ●32小ノ澤新(イカイ)[8]
第2試合 男子シングルス準々決勝
●40綿貫裕介(橋本総業)[9] 6-4 4-6 3-6 ○48江原弘泰(日清紡ホールディングス)[3]
第3試合 女子ダブルス準決勝
○24久見香奈恵/高畑寿弥(橋本総業)[3] 7-5 6-1 ●32二宮真琴/鮎川真奈(橋本総業)[2]
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【Court2】
第1試合 女子シングルス準決勝
○48瀬間詠里花(橋本総業)[4] 6-1 6-0 ●56鮎川真奈(橋本総業)[10]
第2試合 女子ダブルス準決勝
●1桑田寛子/波形純理(島津製作所/伊予銀行)[1] 3-6 3-6 ○9井上明里/宮村美紀(レスポートサックジャパン/フリー)[4]
※写真は男子シングルスで準決勝進出を決めた片山翔
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