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土居がバン ウィトバンクの途中棄権でツアー初の決勝へ [BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン]

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 ルクセンブルクで開催されている「BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン」(WTAインターナショナル/10月19~25日/賞金総額 25万ドル/室内ハードコート)のシングルス準決勝で、土居美咲(ミキハウス)が今年の全仏オープン(クレーコート)で8強入りを果たしたアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)と対戦。土居が第1セットを6-4で先取した時点でバン ウィトバンクが棄権したため、土居の決勝進出が決まった。試合時間は43分。

 土居は昨年7月にエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)とのペアで出場したダブルスでWTAツアー初優勝を果たしているが、シングルスでは初の決勝進出となる。

 土居は1回戦で第4シードのアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)に7-5 2-6 7-5で、準々決勝では元世界ナンバーワンで第5シードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を7-6(4) 7-5で破り、2012年の大阪(WTAインターナショナル/ハードコート)以来となる2度目の準決勝に進出していた。バン ウィトバンクとは今回が初対戦だった。

 土居は日本人女子選手として10人目となるシングルスでのツアー優勝をかけた決勝で、モナ・バートル(ドイツ)と対戦する。バートルは準決勝で、シュテファニー・フェーゲレ(スイス)を6-2 6-3で下しての勝ち上がり。


※写真はニュルンベルクの大会での土居美咲
Photo:NUREMBERG, GERMANY - MAY 19: Misaki Doi of Japan celebrates during Day Four of the Nuernberger Versicherungscup 2015 on May 19, 2015 in Nuremberg, Germany. (Photo by Dennis Grombkowski/Bongarts/Getty Images)

チリッチとバウティスタ アグートが決勝に進出 [クレムリン・カップ]

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 ロシア・モスクワで開催されている「クレムリン・カップ」(ATP250/10月19~25日/賞金総額69万8325ドル/室内ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、第1シードのマリン・チリッチ(クロアチア)がワイルドカード(主催者推薦枠)での出場から勝ち上がったエフゲニー・ドンスコイ(ロシア)を6-2 6-1で下して決勝に進んだ。

 チリッチはビッグサービスにものを言わせて10本のサービスエースを奪い、70%の確率でファーストサービスを入れ、相手に与えたブレークポイントは1本だけ。また、それもしのいでの勝利だった。

 日曜日の決勝でチリッチは、第2シードのロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)と対戦する。バウティスタ アグートは第4シードのフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)を6-4 6-4で下しての勝ち上がりとなっている。(C)AP

※写真は全米オープンでのチリッチ
Photo: NEW YORK, NY - SEPTEMBER 08: Marin Cilic of Croatia serves to Jo-Wilfried Tsonga of France during their Men's Singles Quarterfinals match on Day Nine of the 2015 US Open at the USTA Billie Jean King National Tennis Center on September 8, 2015 in the Flushing neighborhood of the Queens borough of New York City. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

「一番勝ちたい大会のひとつ」と話したクズネツォワがパブリウチェンコワを倒して優勝 [クレムリン・カップ]

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 ロシア・モスクワで開催された「クレムリン・カップ」(10月19~23日/WTAプレミア/室内ハードコート/賞金総額73万1000ドル)。

 土曜日に行われた決勝で、スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア)がアナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア)を6-2 6-1で倒して優勝した。

 クズネツォワは、この12日間で10試合目と明らかに消耗していたパブリウチェンコワを終始圧倒しての勝利だった。

 クズネツォワは過去にグランドスラムを2度制した実績を持つ強豪だが、母国ロシアでのタイトルは11度目の出場で今回が初だ。

 「私が一番勝ちたいと思う大会のひとつだから、モスクワでプレーするのは本当にハードなこと。全仏オープンでプレーするのとほとんど同じ感情がわいてくるのよ」とクズネツォワは話している。

 クズネツォワは、前週のリンツの大会で優勝するなどして疲労とも戦っていたパブリウチェンコワを「本物のファイター」だと讃えている。

 パブリウチェンコワは何とかサービスキープを続けるような状態で、コートを動くのもままならず、やがて相手に圧倒されてしまった。

 第1セット2-2から、クズネツォワは続く9ゲームを連取。1時間19分の試合で優勝を決めた。

 「こういう形での敗退はつらいけれど、自分が決勝に出られたということはうれしいと思っている」とパブリウチェンコワ。「サービスのときに左脚に体重を乗せられる状態ではなく、サービスが全然機能しなかった。それに、スベタ(クズネツォワのこと)のプレーは素晴らしく、ほとんどすべて彼女の思い通りにプレーされてしまった」。

 クズネツォワの優勝はこれが通算で15度目で、2014年のワシントンDCの大会以来の優勝だ。(C)AP

※写真は北京の大会でのクズネツォワ
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 05: Svetlana Kuznetsova of Russia returns a shot against Sloane Stephens of the United States during the Women's singles Second round match on day three of the 2015 China Open at the China National Tennis Centre on October 5, 2015 in Beijing, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

第1シードのフェレールがモンフィスを下して決勝に進出 [エルステ・バンク・オープン]

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 オーストリア・ウィーンで開催されている「エルステ・バンク・オープン」(ATP500/10月19~25日/賞金総額174万5040ユーロ/室内ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、世界ランク8位で第1シードのダビド・フェレール(スペイン)がガエル・モンフィス(フランス)を7-6(5) 7-5で下し、決勝に進出した。

 フェレールと決勝で対戦するのは、世界ランク47位のスティーブ・ジョンソン(アメリカ)。ジョンソンは、エルネスツ・グルビス(ラトビア)を6-3 7-6(4)で下しての決勝進出だ。

 フェレールは今季の決勝で4勝0敗だが、昨年の今大会の決勝ではアンディ・マレー(イギリス)に敗れて準優勝だった。

 フェレールとジョンソンは今回が初対戦だが、ジョンソンはこれまでトップ10選手を相手に0勝9敗という成績だ。

 フェレールとモンフィスの準決勝、第1セットはお互いにサービスをキープし合いながらタイブレークに突入。フェレールが4度目のセットポイントをものにしてセットカウント1-0と先行した。  

 第2セットのモンフィスは5-5の場面で3度続けてダブルフォールトをおかしてブレークを許し、その次のゲームでフェレールが得た最初のマッチポイントを取って試合は終わった。

 25歳のジョンソンはこれまで3度準決勝で敗退してきたが、今大会では1994年大会で優勝したアンドレ・アガシ(アメリカ)以来のアメリカ人男子の決勝進出となった。

 ジョンソンは12本のサービスエースを奪ったほか、第2セット4-3でブレークを許した以外はブレークポイントを与えないプレーでの勝利だった。(C)AP

※写真は北京の大会でのフェレール
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 10: David Ferrer of Spain returns a ball against Novak Djokovic of Serbia during the Men's single semi-final match on day 8 of the 2015 China Open at the China National Tennis Center on October 10, 2015 in Beijing, China. (Photo by Emmanuel Wong/Getty Images)

土居とバートルが決勝に進出 [BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン]

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 ルクセンブルクで開催されている「BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン」(10月19~24日/WTAインターナショナル/室内ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、土居美咲(ミキハウス)とモナ・バートル(ドイツ)が勝って決勝に進出した。土居は準決勝の対戦相手だったアリソン・バン ウィトバンク(ベルギー)が第1セットを4-6で落とした時点で棄権したための勝ち上がりだ。

 バン ウィトバンクは全仏オープンではベスト8に進出したが、今大会ではウイルス性疾患に苦しんでいた。彼女はアナ・イバノビッチ(セルビア)とバーボラ・ストリコバ(チェコ)を倒して準決勝に進出してきていた。

 バートルは5度あったブレークポイントのうち4度を生かして、ワイルドカード(主催者推薦枠)から勝ち上がったシュテファニー・フェーゲレ(スイス)を6-2 6-3で下しての決勝進出だ。日曜日の決勝では通算で4度目の優勝を目指して土居と戦う。

 土居は元ナンバーワンのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を準々決勝で破ってきている。

 「私はただ自分のテニスに集中することを心がけたい。これが決勝だという事実を考えないようにして」と土居。彼女は1回戦で第4シードのアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)を破り、4大会連続での初戦敗退を止めていた。「少し自信を失っていた。でも、ペトコビッチ戦のあとは調子が上がっていると思う」。

 バートルは「本当にいい試合ができた」と言い、「ここまでいいプレーができるとは思っていなかった。でも、今の自分のプレーがいいというのはうれしいこと。今の自分は本当にソリッドでアグレッシブなプレーができている。ただ、ミスをたくさんしないようにしたい」と彼女は続けている。(C)AP

※写真はスタンフォードの大会での土居美咲
Photo: STANFORD, CA - AUGUST 6: Misaki Doi of Japan plays against Agnieszka Radwanska of Poland during day four of the Bank of the West Classic at the Stanford University Taube Family Tennis Stadium on August 6, 2015 in Stanford, California. (Photo by Lachlan Cunningham/Getty Images)

ソックとベルディヒが決勝で対決へ [If ストックホルム・オープン]

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 スウェーデン・ストックホルムで開催されている「If ストックホルム・オープン」(10月19~25日/ATP250/室内ハードコート)。

 土曜日に行われた準決勝で、ジャック・ソック(アメリカ)がリシャール・ガスケ(フランス)を6-4 6-2で倒してATPツアーでは2度目となる決勝進出を果たした。

 ソックは決勝で、前年の優勝者で第1シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)と対戦する。ベルディヒはマルコス・バグダティスが右足付け根をいため、第1セットを1-6で落とした時点でリタイアしての決勝進出だ。

 ベルディヒは今大会では3度目、先月の深圳の大会以来、今季2度目となるツアー優勝を目指しての決勝となる。

 ソックはガスケのサービスゲームを4度破り、11本のサービスエースを奪うなどして1時間22分での勝利だった。

 ソックは「僕は彼についていけていたし、多くのポイントを支配できていたと思う。最後はリズムもつかめたし、いい形で試合を終えられたと思う」と話している。(C)AP

※写真は上海の大会でのソック
Photo: SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 14: Sock Jack of United States returns a shot against Tomas Berdych of Czech Republic during their men's singles second round match on day 4 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 14, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Kevin Lee/Getty Images)

青山修子が加藤未唯を破って2年ぶりのシングルス制覇 [浜松三ケ日国際女子]

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 「浜名湖東急カップ 浜松三ケ日国際レディーストーナメント 2015 」(本戦10月20~25日/静岡県浜松市・東急リゾートタウン浜名湖/賞金総額 2.5万ドル/砂入り人工芝コート)は最終日を迎え、シングルス決勝が行われた。

 決勝は加藤未唯(佐川印刷)と青山修子(近藤乳業)の日本人対決。第3シードの青山が、決勝まですべてストレートセットで勝ち上がってきた第2シードの加藤を6-2 6-1で下して2年ぶり2度目の優勝を果たした。

 27歳の青山は今大会には2012年から4年連続の出場で、ダブルスでは2012年と13年に大会連覇を達成。13年にはシングルスで初優勝を果たして単複2冠を獲得している。青山が出場した各種目ではすべてベスト4以上に勝ち上がっており、シングルスのみ出場した昨年の大会では準決勝で澤柳璃子(ミキハウス)に4-6 2-6で敗れていた。

 ダブルスでは昨年までにWTAツアーで合計5勝を挙げている青山は、今シーズンは単複を通して初のタイトル獲得。シングルスでは2013年大会以来となる優勝で、通算3勝目となった。

 1994年生まれで20歳の加藤は、前週に行われた香港(WTAインターナショナル/ハードコート)で予選を突破。1回戦で第6シードのダリア・ガブリロワ(ロシア)に7-6(6) 5-7 3-6で敗れたものの、WTAツアーのシングルスで初の本戦入りを果たしていた。

 5月の軽井沢(ITF2.5万ドル/砂入り人工芝コート)と7月のバンコク(ITF2.5万ドル/ハードコート)で2勝を挙げ、8月には全米オープン(ハードコート)でグランドスラム予選に初出場を果たすなど今シーズンに躍進した加藤。年頭は405位でスタートした世界ランクを自己最高の198位に上げて今大会を迎えていた。

   ◇   ◇   ◇

【シングルス決勝】

○9青山修子(近藤乳業)[3] 6-2 6-1 ●32加藤未唯(佐川印刷)[2]

   ◇   ◇   ◇

表彰式でのスピーチ抜粋(協力◎大会実行委員会)

青山修子
「今日決勝を戦った加藤選手、ありがとうございました。今週はテニスの調子や気持ちの調子をコントロールすることが難しい1週間でしたが、そこをプッシュして一緒に戦ってくれた安藤(将之)コーチに感謝します。また来年も戻ってきたいのですが、もっと上を目指して(よりレベルの高い大会に出場できるように)頑張って、(このレベルを卒業して)戻ってこれないようにしたいと思います。」

加藤未唯
「決勝では負けましたが、(気を取り直して)次は全日本選手権に出場予定ですので、また是非皆様応援をお願いします。今後も頑張っていきますので、よろしくお願いします。」

※[ ]数字はシード順位、名前の左に付いている数字はドロー番号

※写真はシングルス優勝の青山修子(右)と準優勝の加藤未唯(左)
写真提供◎大会実行委員会

大会最終日の試合結果、男女とも早稲田大学が優勝 [大学王座]

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 大学テニスの日本一を決める団体戦「平成27年度全日本大学対抗テニス王座決定試合(男子69回/女子51回)」(東京・有明テニスの森公園テニスコート/10月21~25日)の大会最終日は、男女の決勝と3位決定戦が行われた。

 決勝は男女ともに早稲田大学が慶應義塾大学を下して優勝。関西大学(男子)と関西学院大学(女子)が3位入賞を果たした。

 詳しい試合結果は以下の通り。

 「大学王座」は地域リーグを勝ち抜いた男女各10校が有明に集い、男子は複3、単6の計9ポイント、女子は複2、単3の計5ポイントで団体戦を戦う。トーナメント制。

   ◇   ◇   ◇

※大学名の左に付いている数字はドロー番号、[ ]内はコート番号

【男子決勝】

1早稲田大学(関東地区第1)7-2 10慶應義塾大学(関東地区第2)

D1 ●今井慎太郎④/河野優平② 4-6 6-4 3-6 ○高田航輝④/上杉海斗②

D2 ○栗林聡真④/坂井勇仁① 6-7(5) 6-1 7-6(4) ●逸崎凱人①/畠山成冴①

D3 ○小堀良太③/松崎勇太郎③ 6-3 5-7 6-4 ●谷本真人④/渡邉将司④

S1 ○今井慎太郎④ 1-6 7-5 6-3 ●上杉海斗②
S2 ○栗林聡真④ 4-6 6-1 6-4 ●谷本真人④
S3 ○松崎勇太郎③ 6-1 4-6 6-4 ●逸崎凱人①
S4 ○坂井勇仁① 7-5 6-1 ●渡邉将司④
S5 ●巽寛人③ 2-6 2-6 ○高田航輝④
S6 ○三好健太② 4-6 6-1 6-3 ●韓成民②

--------------------

【男子3位決定戦】

5同志社大学(関西地区第2)0-9 6関西大学(関西地区第1)

D1 ●石島知希④/井筒康太④ 3-6 2-6 ○染矢和隆③/林大貴①

D2 ●前川尚輝③/中山僚① 1-6 6-3 1-6 ○池川浩史④/細川和希③

D3 ●増尾怜央楠③/飯島啓斗② 4-6 1-6 ○中村侑平③/矢多弘樹②

S1 ●石島知希④ 0-6 2-6 ○竹元佑亮②
S2 ●増尾怜央楠③ 3-6 6-2 3-6 ○染矢和隆③
S3 ●井筒康太④ 1-6 1-6 ○中村侑平③
S4 ●飯島啓斗② 2-6 2-6 ○山野誠③
S5 ●佐伯遼③ 0-6 3-6 ○加藤隆聖②
S6 ●前川尚輝③ 6-3 1-6 5-7 ○林大貴①

   ◇   ◇   ◇

【女子決勝】

1慶應義塾大学(関東地区第1)1-4 10早稲田大学(関東地区第2)

D1 ●池田怜④/西本恵④ 6-4 5-7 3-6 ○梶谷桜舞④/上唯希①

D2 ●安形玲耶③/村瀬早香② 4-6 5-7 ○林恵里奈③/細沼千紗②

S1 ○西本恵④ 6-1 2-6 6-4 ●吉冨愛子④
S2 ●押野紗穂① 1-6 6-4 0-6 ○宮地真知香④
S3 ●江代純菜② 3-6 6-3 0-6 ○林恵里奈③

--------------------

【女子3位決定戦】

5園田学園女子大学(関西地区第1)1-4 6関西学院大学(関西地区第2)

D1 ●加治遥③/渡辺はるか① 4-6 6-1 5-7 ○伊藤遥③/酒井渚月子③

D2 ●木村優布子②/田中虹河② 3-6 3-6 ○山本澪③/栗本麻菜①

S1 ○加治遥③ 1-6 6-2 6-2 ●稲垣希実子②
S2 ●池田紗也③ 4-6 7-6(4) 5-7 ○酒井渚月子③
S3 ●大石歩美② 6-7(5) 6-4 2-6 ○宇佐美愛④

※写真は早稲田大学の梶谷梶谷桜舞(右)/上唯希


堀江亨と相川真侑花が優勝 [ジャパンオープン・ジュニア]

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 「DUNLOP SRIXON ジャパンオープンジュニアテニス選手権大会 2015」(本戦10月14~19日/愛知県・東山公園テニスセンター/ITF Grade 2)は最終日を迎え、男女単複の決勝が行われた。

 シングルスは男女ともに日本勢が決勝進出。男子は、第4シードの堀江亨(関スポーツ塾・T)が第2シードの綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)を6-1 6-3で、女子は第3シードの相川真侑花(Gomez Tennis Academy)が昨年の優勝者で第2シードの村松千裕(吉田記念テニス研修センター)を6-3 6-1で破り、それぞれ優勝を飾った。

 男子ダブルスは第3シードのアレックス・デ ミノール/コディ・ピアソン(ともにオーストラリア)が第1シードの千頭昇平(誉高)/堀江を6-3 5-7 [10-5]で、女子ダブルスは第5シードの荒川晴菜(吉田記念テニス研修センター)/宮本愛弓(志津テニスクラブ)が宮田みほ(TEAM KOMADA)/永田杏里(南山中女子部)を6-1 7-6(3)で倒してタイトルを獲得。荒川/宮本は前週の世界スーパージュニア(大阪・靭テニスセンター/ITF Grade A/ハードコート))に続いてダブルスを制した。

   ◇   ◇   ◇

【男子シングルス決勝】※[ ]数字はシード順位(以下同)

○17堀江亨(関スポーツ塾・T)[4] 6-1 6-3 ●64綿貫陽介(グローバルプロテニスアカデミー)[2]


【女子シングルス決勝】

○17相川真侑花(Gomez Tennis Academy)[3] 6-3 6-1 ●64村松千裕(吉田記念テニス研修センター)[2]


【男子ダブルス決勝】

○24アレックス・デ ミノール/コディ・ピアソン(オーストラリア)[3] 6-3 5-7 [10-5] ●1千頭昇平/堀江亨(誉高/関スポーツ塾・T)[1]


【女子ダブルス決勝】

○17荒川晴菜/宮本愛弓(吉田記念テニス研修センター/志津テニスクラブ)[5] 6-1 7-6(3) ●3宮田みほ/永田杏里(TEAM KOMADA/南山中女子部)

写真提供◎日本テニス協会

土居美咲がバートルを破って女子日本勢10人目のWTAツアー優勝 [BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン]

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 ルクセンブルクで開催された「BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン」(WTAインターナショナル/10月19~25日/賞金総額 25万ドル/室内ハードコート)のシングルス決勝で、土居美咲(ミキハウス)がモナ・バートル(ドイツ)を6-4 6-7(7) 6-0で破り、シングルスでは初のWTAツアー優勝を果たした。試合時間は1時間52分。

 土居とバートルは昨年10月に北京(WTAプレミア・マンダトリー/ハードコート)の予選で一度対戦しており、そのときはバートルが6-4 2-6 6-4で勝っていた。

 土居は昨年7月にエリナ・スビトリーナ(ウクライナ)とのペアで出場したダブルスでWTAツアー初タイトルを獲得。シングルスでは2012年の大阪(WTAインターナショナル/ハードコート)でのベスト4がこれまでの最高成績だった。

 土居は1回戦で第4シードのアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)を7-5 2-6 7-5で、準々決勝では元世界ナンバーワンで第5シードのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を7-6(4) 7-5で破るなどして決勝に進出。3週間前にタシケント(WTAインターナショナル/ハードコート)の大会を制した日比野菜緒(フリー)に続いて、日本人女子選手として10人目となるシングルスでのツアー制覇者となった。


※写真はニュルンベルクの大会での土居美咲
Photo:NUREMBERG, GERMANY - MAY 17: Misaki Doi of Japan plays a backhand in her match against Yuliya Beygelzimer of Ukraine during Day Two of the Nuernberger Versicherungscup 2015 on May 17, 2015 in Nuremberg, Germany. (Photo by Dennis Grombkowski/Bongarts/Getty Images)

チリッチがバウティスタ アグートを倒して連覇 [クレムリン・カップ]

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 ロシア・モスクワで開催された「クレムリン・カップ」(ATP250/10月19~25日/賞金総額69万8325ドル/室内ハードコート)。

 日曜日に行われた決勝で、マリン・チリッチ(クロアチア)がロベルト・バウティスタ アグート(スペイン)を6-4 6-4で下して優勝した。両者は昨年の大会でも対戦。今回もチリッチが同じスコアで勝利し、連覇に成功した。

 強打のチリッチは序盤こそプレッシャーを感じているようだったがすぐにコントロールを取り戻し、3-3の場面で相手のサービスゲームのブレークに成功。そのまま第1セットを奪って先行した。

 第2セットはチリッチが2-2の波面で先にブレークに成功し、そのまま押し切った。

「この大会はより大きく特別なものになった」とチリッチ。「2年続けて勝てたことは、僕にとってはとてつもなく大きなことで、ものすごい自信になるし、大変光栄なことだと思っている」。

 チリッチの決勝での戦績はこれで14勝9敗。バウティスタ アグートは2勝3敗となった。両者はジュニア時代から親しい友人関係だというが、プロになってからは今大会の決勝で2度対戦しただけだという。

 バウティスタ アグートは敗れたとはいえ、自分のパフォーマンスには満足していると話している。

「コートの上ですべてを出し尽くした。いい形で1週間を終えられたと思っている」とバウティスタ アグートは話している。(C)AP

※写真は上海の大会でのチリッチ
Photo:SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 13: Marin Cilic of Croatia waves to spectators after winning the match against Borna Coric of Croatia in their men's singles first round match on day 3 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 13, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Kevin Lee/Getty Images)

[大学王座最終日] PHOTOアルバム更新

フェレールがジョンソンを下して今季5勝目 [エルステ・バンク・オープン]

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 オーストリア・ウィーンで開催された「エルステ・バンク・オープン」(10月19~25日/ATP500/室内ハードコート)は日曜日に決勝が行われ、世界8位で第1シードのダビド・フェレール(スペイン)がスティーブ・ジョンソン(アメリカ)を4-6 6-4 7-5で下して優勝した。

 フェレールの優勝はキャリア26度目で、今季の決勝での戦績を5勝0敗とした。今季はドーハ、リオデジャネイロ、アカプルコ、クアラルンプールの大会に続いて5度目の優勝だ。

 また、フェレールはこの優勝でATPツアー最終戦の出場を確実なものとした。

 「ウィーンでは2度目となる決勝で、私をサポートしてくれたすべての人に感謝したい」とフェレール。彼は昨年の大会の決勝ではアンディ・マレー(イギリス)に敗れて準優勝に終わっていた。「私ももう33歳。あと2年は現役を続けたいと思っている」。

 敗れたジョンソンは47位。彼にとっては初の決勝の舞台だった。「君がATPツアーで優勝するのは確実なことだと思う」とフェレールはジョンソンについて話している。

 ジョンソンは「素晴らしい1週間だった」と大会を振り返りつつ、「できればこれがATPツアーで最後のスピーチにならないようにしたいね」と話していた。

 ジョンソンは、カリフォルニア州のレドンドビーチ出身の25歳。プロ4年目で、これまでの最高位は昨年3月に記録した37位だ。

 ジョンソンは序盤で3-0とリードを築いたが、4-2の場面でサービスゲームを落とした。しかしそのあと、フェレールのサービスゲームをブレークバックして第1セットを奪っていた。

 第2セットでは3度続けてのブレークがフェレールに有利に働き、試合は第3セットへ。第3セットでは先に5-4としたジョンソンだったが、そのあとの3ゲームをフェレールが連取して優勝に結びつけた。(C)AP

※写真は北京の大会でのフェレール
Photo: BEIJING, CHINA - OCTOBER 09: David Ferrer of Spain returns a ball against Yen-Hsun Lu of Taipei during the day seven of the 2015 China Open at the China National Tennis Centeron October 9, 2015 in Beijing, China. (Photo by Emmanuel Wong/Getty Images)

ベルディヒがソックを下して大会3度目の優勝 [If ストックホルム・オープン]

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 スウェーデン・ストックホルムで開催された「If ストックホルム・オープン」(10月19~25日/ATP250/室内ハードコート)は日曜日に決勝が行われ、第1シードのとマーシュ・ベルディヒ(チェコ)がジャック・ソック(アメリカ)を7-6(1) 6-2で下して優勝した。ベルディヒの今大会での優勝はこれが3度目だ。

 ベルディヒは今大会では失セットゼロの活躍で、先月の深圳の大会に続いて今季2度目の優勝を果たした。

 ソックは第1セットで先にサービスブレークに成功したが、5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・セットでブレークバックされ、タイブレークではベルディヒが圧倒して、第1セットはベルディヒが奪った。

 続く第2セットでのベルディヒは相手にブレークポイントを与えないプレーを見せ、ファーストサービスは12本すべてをポイントに結びつけて勝利した。

 ベルディヒはATPツアー最終戦の出場権をすでに確保している。

 「今大会でいい歴史をつくれているのは確か。いつでも僕を助けてくれていると思う。ときどき、世界で自分に一番合った場所を探そうとするんだけど、それはここなんだと思うことがあるよ」とベルディヒは話している。(C)AP

※写真は上海の大会でのベルディヒ
Photo: SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 15: Tomas Berdych of Czech Republic celebrates winning his men's singles third round match against Gilles Simon of France on day 5 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 15, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Lintao Zhang/Getty Images)

[最新WTAランキング] 10月26日付

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■WTAシングルスランキング(10月26日現在)

順位(前週) 名前(国籍) ポイント(前週ポイント)

1.(1) セレナ・ウイリアムズ(アメリカ) 9,945(11,285)
2.(2) シモナ・ハレプ(ルーマニア) 5,790(6,580)
3.(4) ガルビネ・ムグルッサ(スペイン) 4,511(4,690)
4.(3) マリア・シャラポワ(ロシア) 4,322(4,691)
5.(5) ペトラ・クビトバ(チェコ) 3,491(3,860)
6.(6) アグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド) 3,425(3,690)
7.(7) アンジェリック・ケルバー(ドイツ) 3,400(3,400)
8.(8) フラビア・ペンネッタ(イタリア) 3,252(3,372)
9.(9) ルーシー・サファロバ(チェコ) 3,221(3,221)
10.(10) ティメア・バシンスキー(スイス) 3,133(3,157)

11.(13) ビーナス・ウイリアムズ(アメリカ) 3,091(3,091)

16.(12) アナ・イバノビッチ(セルビア) 2,645(3,145)
17.(11) カロライン・ウォズニアッキ(デンマーク) 2,641(3,151)

24.(20) アンドレア・ペトコビッチ(ドイツ) 2,106(2,445)

26.(32) スベトラーナ・クズネツォワ(ロシア) 1,847(1,378)
27.(31) アナスタシア・パブリウチェンコワ(ロシア) 1,840(1,565)

33.(37) レシヤ・ツレンコ(ウクライナ) 1,454(1,289)

38.(33) ドミニカ・チブルコバ(スロバキア) 1,246(1,336)

41.(47) アリソン・バン ウィトバンク(ベルギー) 1,157(1,062)

43.(55) モナ・バートル(ドイツ) 1,135(985)

48.(38) ユージェニー・ブシャール(カナダ) 1,064(1,273)

60.(92) 土居美咲(日本/ミキハウス) 942(664)

73.(104) ダリア・カサキナ(ロシア) 817(610)

78.(78) 日比野菜緒(日本/フリー) 780(780)

83.(83) 奈良くるみ(日本/安藤証券) 740(740)

87.(71) ティメア・バボス(ハンガリー) 721(843)

89.(79) カテリーナ・ボンダレンコ(ウクライナ) 703(768)
90.(101) ラウラ・シグムンド(ドイツ) 693(643)

101.(91) テレサ・スミトコバ(チェコ) 627(667)

131.(130) 尾﨑里紗(日本/江崎グリコ) 425(425)
147.(145) クルム伊達公子(日本/エステティックTBC) 375(375)
177.(182) 穂積絵莉(日本/エモテント) 290(273)
179.(174) 日比万葉(日本/フリー) 289(289)
180.(179) 澤柳璃子(日本/ミキハウス) 288(276)
199.(198) 加藤未唯(日本/佐川印刷) 251(251)
203.(202) 大坂なおみ(日本) 245(245)
205.(231) 江口実沙(日本/北日本物産) 242(201)


Photo:SINGAPORE - OCTOBER 24: Simona Halep of Romania talks to the media during previews for the WTA Finals at the Sands Expo and Convention Centre on October 24, 2015 in Singapore. (Photo by Clive Brunskill/Getty Images)

[最新ATPランキング] 10月26日付

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■ATPシングルスランキング(10月26日現在)

順位(前週) 名前(国籍) ポイント(前週ポイント)

1.(1) ノバク・ジョコビッチ(セルビア) 16,785(16,785)
2.(2) アンディ・マレー(イギリス) 8,250(8,750)
3.(3) ロジャー・フェデラー(スイス) 7,930(8,430)
4.(4) スタン・ワウリンカ(スイス) 6,630(6,630)
5.(5) トマーシュ・ベルディヒ(チェコ) 5,000(4,840)
6.(6) 錦織圭(日本/日清食品) 4,705(4,705)
7.(7) ラファエル・ナダル(スペイン) 4,330(4,330)
8.(8) ダビド・フェレール(スペイン) 4,125(3,805)
9.(9) ミロシュ・ラオニッチ(カナダ) 2,770(2,820)
10.(10) ジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス) 2,635(2,590)

13.(14) マリン・チリッチ(クロアチア) 2,395(2,190)

21.(23) ブノワ・ペール(フランス) 1,528(1,470)

24.(27) ロベルト・バウティスタ アグート(スペイン) 1,465(1,405)

28.(26) グリゴール・ディミトロフ(ブルガリア) 1,360(1,405)
29.(32) ジャック・ソック(アメリカ) 1,360(1,210)

33.(47) スティーブ・ジョンソン(アメリカ) 1,195(940)

39.(33) トーマス・ベルッチ(ブラジル) 1,080(1,170)

41.(46) マルコス・バグダティス(キプロス) 1,013(943)
42.(31) トミー・ロブレド(スペイン) 1,000(1,255)

47.(39) ボルナ・コリッチ(クロアチア) 916(1,076)

56.(63) ロビン・ハッサ(オランダ) 800(765)
57.(53) デニス・イスタミン(ウズベキスタン) 800(825)

61.(49) パブロ・アンドゥハル(スペイン) 780(870)

69.(78) ルーカシュ・ロソル(チェコ) 737(657)
70.(60) パブロ・カレーニョ ブスタ(スペイン) 719(789)

77.(91) ルー・イェンシュン(台湾) 664(599)

82.(117) エルネスツ・グルビス(ラトビア) 655(475)

100.(118) エフゲニー・ドンスコイ(ロシア) 556(473)

114.(111) 添田豪(日本/GODAIテニスカレッジ) 491(491)
118.(119) 伊藤竜馬(日本/北日本物産) 476(473)
120.(121) ダニエル太郎(日本/エイブル) 467(467)
152.(149) 西岡良仁(日本/ヨネックス) 377(377)
159.(132) 杉田祐一(日本/三菱電機) 361(431)
200.(202) 守屋宏紀(日本/北日本物産) 250(249)
227.(223) 内山靖崇(日本/北日本物産) 224(224)


Photo:SHANGHAI, CHINA - OCTOBER 17: Novak Djokovic of Serbia reacts after winning the match against Andy Murray of Great Britain in his men's singles semifinals match on day 7 of Shanghai Rolex Masters at Qi Zhong Tennis Centre on October 17, 2015 in Shanghai, China. (Photo by Kevin Lee/Getty Images)

早稲田大が慶應義塾大を下して10連覇を達成 [大学王座]

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 大学テニスの日本一を決める団体戦「平成27年度全日本大学対抗テニス王座決定試合(男子69回/女子51回)」(東京・有明テニスの森公園テニスコート/10月21~25日)の競技4日目/最終日は男女決勝が行われ、女子は第2シードの早稲田大が第1シードの慶應義塾大を4勝1敗で下し、10年連続11回目の優勝を決めた。

◇  ◇  ◇

 慶應義塾大が誇る西本恵/池田玲、安形玲耶/村瀬早香のダブルス2本は手強い。早稲田大にすればダブルスは1勝1敗で“御の字”。避けたいのは2連敗で、逆に慶應義塾大は2連勝で一気に王手をかけたかったはずだ。前日、早稲田大の宮地真知香主将も「(決勝の)ポイントはダブルス」と言い切っていた。

 しかし、2連勝したのは慶應義塾大ではなく早稲田大だった。D2林恵里奈/細沼千紗が接戦をものにして6-4 7-5で先勝すると、D1西本/池田に負けられない重圧がかかってしまった。強風の中、次第にミスが増えてリズムを失い、早稲田大の梶谷桜舞/上唯希が4-6 7-5 6-3で大きな勝利をものにした。

D1対決に勝利した早稲田大の梶谷(右)/上

 早稲田大のシングルス3本は強力だ。S3林、S2宮地、S1吉冨愛子の3本柱で臨む決勝はこれで3年連続となる。大舞台での経験は豊富で、その戦い方も知り尽くしていた。林がフルセットの戦いを制してチームの勝利を決め、早稲田大の日本一が決まった。

勝利を決めてガッツポーズの林

 9月の関東リーグでは慶應義塾大に手痛い敗戦を喫していた。「あの敗戦で逆にチームが引き締まった」と宮地主将が言う。「一人ひとりの力はある。あとはそれをどれだけチームのために出しきることができるか」だった。関東リーグでのリベンジを胸に秘め、全員が強い気持ちを持って戦った。「チャレンジャーとして臨めたことが大きかった」と渡辺隼コーチが勝因を口にした。

 慶應義塾大の49年ぶり2度目の優勝はならなかった。しかし、早稲田大の3本柱とは対照的に、今年が王座初出場となる2年生のS3江代純菜、1年生のS2押野紗穂が、ともに第1セットを失いながら第2セットを奪い返して意地を見せれば、S1西本は吉冨を押しきって貴重な1勝をもぎとった。最後まであきらめない慶應らしさは存分に見せつけたはずだ。4年生の西本はチームを去るが、江代、押野が敗戦後に流した涙を今後につなげたい。

準優勝に終わった慶應義塾大

 3位決定戦は関西学院大が4勝1敗で園田女子大を下した。また、女子MVPには単複で全勝した早稲田大・林が選ばれた。

※トップ写真は、10連覇を達成した早稲田大

テニスマガジン/編集部◎牧野 正)

早稲田大が11年連続23回目の大学日本一に輝く [大学王座]

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 大学テニスの日本一を決める団体戦「平成27年度全日本大学対抗テニス王座決定試合(男子69回/女子51回)」(東京・有明テニスの森公園テニスコート/10月21~25日)の競技4日目/最終日は男女決勝が行われ、男子は第1シードの早稲田大が第2シードの慶應義塾大を7勝2敗で下し、11年連続23回目の優勝を決めた。

◇  ◇  ◇

 ダブルス3試合はすべてファイナルセットの戦いとなった。早稲田大はインカレ決勝の再現となったD1対決で、今井慎太郎/河野優平が上杉海斗/高田航輝に敗れて黒星スタートとなったものの、D3小堀良太/松崎勇太郎で1勝1敗のタイに追いつき、D2栗林聡真/坂井勇仁がファイナルタイブレークを制して2勝1敗で折り返した。

慶應義塾大のD1上杉(右)/高田

 慶應義塾大はS5高田が勝利を挙げて2勝2敗に戻したが、早稲田大はS4坂井、S6三好健太の連勝で王手をかける。レフティーの坂井は1年生とは思えない堂々としたプレーでダブルスに続いてシングルスでも勝利し、チームに勢いを与えた。

S4対決を制した坂井(右)

 慶應義塾大は残り3試合にすべてをかけた。1年生のS3逸崎凱人が第1セットを落としながら第2セットを取り返せば、S2谷本真人、S1上杉も第1セットを先取。38年ぶり14回目の優勝に向けて最後の力を振り絞った。

 しかし、ついに逸崎が力尽きた。ファイナルセットは4-5までキープ合戦が続いたが、第10ゲームで痛恨のブレークを許し、その瞬間、早稲田大の松崎が膝から崩れ落ちた。勝利の決まった早稲田大はS2栗林、S1今井も逆転勝利を挙げ、最後は7勝2敗で死闘を制した。

 早稲田大の主将を務める今井が言う。「どんなにいいチームでも王座はどうなるかわからないですから」。優勝を決めたあとは独特の表現で王座の重圧を語ったが、「自分たちがやってきたことが間違いではなかった。それがうれしい」と胸を張った。

 昨年の早慶ファイナルは早稲田大の5勝4敗だった。それでも昨年よりも濃密な戦いに感じるのは、9試合中7試合がファイナルセットにおよんだことからもわかるように、慶應義塾大の気迫と執念が凄まじかったからだ。慶應義塾大・坂井利彰監督も「選手たちは本当によくやってくれた。その頑張りに満足しています」と選手たちをねぎらった。

準優勝の慶應義塾大

 3位決定戦は関西大が9勝0敗で同志社大を下した。また、男子MVPには単複で全勝した早稲田大・栗林が選ばれた。

※トップ写真は、チームの勝利を決めた瞬間の松崎

テニスマガジン/編集部◎牧野 正)

土居がバートルを倒してツアー初優勝 [BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン]

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 ルクセンブルクで開催された「BGL BNPパリバ ルクセンブルク・オープン」(10月19~25日/WTAインターナショナル/室内ハードコート)の決勝で、世界ランク92位の土居美咲(ミキハウス)がモナ・バートル(ドイツ)を6-4 6-7(7) 6-0で下してWTAツアーで初めての優勝を果たした。

 レフティの土居は5度あったブレークのピンチをすべてしのぎ、強打が武器のバートルの4度目のツアー優勝を阻んだ。

 土居は今大会まで4試合連続で敗れていたが、準々決勝では元世界ナンバーワンのエレナ・ヤンコビッチ(セルビア)を破っての決勝進出。また初戦では第4シードのアンドレア・ペトコビッチ(ドイツ)に第3セットで2度ブレークダウンしながらも最後は逆転で勝つなど、勝負強さを見せていた。

 「第2セットでは、フィジカル、メンタルともにタフで、勝利目前まできていたのに終わらせられなかった」と土居。「キーになったのは、第3セットの最初のゲーム。0-40だったけれど、そこからすべてのポイントに集中してキープできた。そこから自信がわいてきた」。

 「今日の美咲のプレーは本当によかったと思うし、今大会の彼女は素晴らしかった」とバートル。「今年最後のシングルスの試合だと思ってすべてを出しきろうと思った。でも、最後は相手のほうが私よりも少しだけフレッシュで、しっかりした状態だったんだと思う」。(C)AP

※写真はニュルンベルクの大会での土居美咲
Photo:NUREMBERG, GERMANY - MAY 19: Misaki Doi of Japan plays a backhand in her match against Shuai Zhang of China during Day Three of the Nuernberger Versicherungscup 2015 on May 19, 2015 in Nuremberg, Germany. (Photo by Dennis Grombkowski/Bongarts/Getty Images)

初日はシャラポワとハレプが勝利 [WTAファイナルズ]

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 シンガポールで開催されている「WTAファイナルズ」(10月25日~11月1日/WTAツアー最終戦/室内ハードコート/賞金総額 700万ドル)。今季のツアー上位8人によって戦われるエリート・トーナメントで、4人ずつに分かれて総当たり戦(ラウンドロビン:RR)を行い、その上位2人ずつが準決勝以降のトーナメント戦で戦う。

 日曜日に行われたラウンドロビンの初戦で、第3シードのマリア・シャラポワ(ロシア)がアグネツカ・ラドバンスカ(ポーランド)を4-6 6-3 6-4で下した。シャラポワが1試合を最後まで戦ったのはウィンブルドン以来初めてだが、その試合で勝利を挙げた。

 シャラポワはウィンブルドンのベスト4のあと、脚部の故障でツアーを離脱。2週間前の武漢の大会で復帰したが、初戦で左前腕部を傷めて第3セット途中でリタイア負けしていた。

 「7月以来、試合を最後まで戦っていなかった。一つではなく、数ヵ所の故障からの復帰というのはいつもチャレンジになる」とシャラポワ。「ここ数ヵ月プレーしていなくて自分のベストのテニスができていないと感じている中で不安もあったけれど、本当にわくわくしていた。自分のフィジカルをまた違うレベルに上げられたと思うし、それは自分でもできるとは期待してなかったことだったわ」。

 シャラポワは試合から離れていた分だけやや雑さは見えたが、2時間47分の試合を最後は勝ちきった。サービスは安定感を欠いていたものの、8本のサービスエースを記録。しかし、ダブルフォールトも12度おかしている。

 5-2で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチの場面でシャラポワはサービスゲームを落とし、5-4で迎えた最初のマッチポイントではダブルフォールト。しかし、その2ポイント後にはラドバンスカがフォアハンドをネットにかけて試合終了となった。

 「試合というのはこういうものよ。何年か寿命が縮まった思いだわ」とシャラポワ。「でも、何とか切り抜けられたのがうれしい。今はもう明日のことを考えている。私は切り抜けられたということを誇りに思っているわ」。

 第1セット第9ゲームでのシャラポワは、バックハンドをネットにかけてラドバンスカにサービスブレークを献上。ラドバンスカはそのままサービスゲームをキープして第1セットを取った。最後はシャラポワのバックハンドのネットミスだった。

 第2セットでは逆にシャラポワが4-1とリード。第7ゲームでふたたびブレークを許したシャラポワだったが、ここを切り抜けてセットを奪い返し、最終セットに勝負を持ち込んだ。

 シャラポワは今回の勝利でラドバンスカに対して15試合戦って13度目の勝利。また、この最終戦では3度目の対戦で、2012年大会と14年大会でもシャラポワは今日と同じようにラドバンスカをフルセット、3時間超えの試合で破っている。

 「私たちはいつもこのツアー・ファイナルでは3時間マッチを戦っているわ。だから別に驚くことじゃない」とラドバンスカ。彼女は今大会では2度のベスト4進出の経験を持っている。「今日は相手のほうがよかったということだと思っている」とラドバンスカは話している。

 シャラポワが今大会で優勝したのは初出場だった2004年大会で、そのあとは2007年と2012年に準優勝という成績がある。

 また、この日は第1シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)が全米オープンを制したフラビア・ペンネッタ(イタリア)を6-0 6-3で下している。

 ハレプは昨年の大会では準優勝。この日は試合開始から6-0 1-0と7ゲームを連取した。

 「ここでは最高のテニスができると感じている」とハレプ。

 ハレプは第2セットで2度のブレークのピンチがあったがいずれもしのぎ、逆にペンネッタのサービスゲームを4度破って勝利した。

 ペンネッタは先週の大会で今大会の出場を決めたばかり。前回ハレプとプレーした全米オープンの準決勝ではペンネッタが勝利していた。

 「全米オープンのときは、彼女を相手に正しいプレーができていなかった」とハレプ。「この大会に向けていい準備をしてきたし、今の私は彼女を相手にどう戦えばいいかがわかっていた」とハレプは続けている。(C)AP

Photo: SINGAPORE - OCTOBER 25: Maria Sharapova of Russia reacts during a round robin match againt Agnieszka Radwanska of Poland during the BNP Paribas WTA Finals at Singapore Sports Hub on October 25, 2015 in Singapore. (Photo by Julian Finney/Getty Images)
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