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16歳の永田杏里、シード選手破って2回戦進出 [世界スーパージュニア]

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 大阪・靱テニスセンターで開催されている「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(ITF Grade A/本戦10月17~23日/ハードコート)は大会2日目、男女シングルス1回戦の残り計16試合とダブルス1回戦全32試合が行われた。

 日本勢では永田杏里(南山高女子部)が第12シードのマハク・ジェイン(インド)に4-6 6-0 6-3で逆転勝ち。そのほか、インターハイ・チャンピオンの細木咲良(開星高)、ワイルドカード(主催者推薦枠)の川村茉奈(CSJ)、予選勝者の塩谷夏美(グリーンテニスプラザ)、佐藤光(アクロスTA)も初戦突破を果たした。

 今大会は男子29人、女子28人の日本勢が本戦に名を連ねたが、昨日の結果と合わせて1回戦を勝ち上がったのは、男子9人、女子15人となった。

   ◇   ◇   ◇

 10月も下旬になろうというのに大阪は30度近い夏日。タフマッチを制した永田は左の拳を握りしめ、控えめにかざした。

 相手は第12シードだが、ITFジュニア・ランキング136位の永田に対して85位と大差はない。ただ、5月にインドで対戦して敗れており、しぶとくてやりづらい相手だということはわかっていた。我慢しきれず自滅した前回の反省から、「今日はミスをしないようにしっかり打ち合って、その中でも攻めるところはしっかり攻めていかないと勝てない」と覚悟していたという。

 第1セットは失ったが、第2セットは永田が心がけた深いショットが効き始め、1ゲームも与えず奪取。ただ、こういう展開の場合、セット終盤に相手はすでに最終セット勝負へ準備をしていたことが容易に想像できる。

 実際、最終セットは第2ゲームでジェインが先にブレーク。第3ゲームですぐにブレークバックして流れを渡さなかったが、逆に永田が第5ゲームでブレークしたあとはサービスキープに失敗し、勝負の行方がなかなか定まらない。ブレーク合戦の中、ようやく5-3とリードを広げた永田だが、この頃からポイント間にしきりに屈伸をするなど、ケイレンの兆候を見せ始めていた。

 「はい、ちょっとピキピキし始めていて。追いつかれていたらダメだったかも…」

 その状態では、第9ゲームをキープされて5-4になるだけでもプレッシャーになっただろう。しかし心配を自力で跳ね返し、サービスゲームを待たずにつかんだマッチポイント。ドロップショットで前におびき出された不利な体勢から、ジェインのパッシングショットに飛びついてバックボレーを決めた。

 先月はグレード4の「兵庫国際ジュニア」でITFのシングルスでは初の優勝を果たしたが、グレードAでは今大会以外に出場経験がなく、シングルス初勝利となる。2回戦は一つ年下の川村との日本人対決だ。全日本ジュニアでは川村が、兵庫国際ジュニアでは永田が勝っている。
 
 男子はこの日1回戦を戦った5人全員が敗退。しかしダブルスでトップシードの清水悠太/堀江亨(西宮甲英高/関スポーツ塾・T)などが2回戦に進出した。清水/堀江は全米オープン・ジュニアでベスト4入りしたコンビで、シンガポールとインドのペアに6-1 6-2で快勝。前日シングルスの1回戦で不覚をとった堀江も、しっかりダブルスに気持ちを切り替えているようだ。

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美) 

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