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14歳の内藤祐希が快進撃、本玉真唯、松田美咲、男子は綿貫陽介も8強入り [世界スーパージュニア]

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 大阪・靱テニスセンターで開催されている「大阪市長杯 世界スーパージュニア」(本戦10月12~18日)の第4日は、男女シングルスの3回戦とダブルスの準々決勝が行われた。
 シングルスでは男子5人、女子6人の日本勢がここまで残っていたが、このあたりになるとタフだ。ベスト8に駒を進めたのは、男子では第7シードの綿貫陽介(グローバルプロTA)ただひとり。しかし、女子は内藤祐希(長岡市TA)、松田美咲(浦和学院高)、本玉真唯(日出高)の3人が突破した。

 予選から勝ち上がった14歳、内藤の快進撃が止まらない。今日は第15シードのユェン・ユエ(中国)を6-4 6-3で破った。相手を圧倒するようなテニスではないが、ひと回り大きいユェンのパワーショットにも打ち負けず、しぶとく攻めのチャンスをうかがうディフェンス力、カウンターからの攻撃力もある。

 パーソナルコーチとして指導する米沢徹コーチは、錦織圭も発掘した盛田正明テニスファンドのコーチ兼マネージャーも務めた経験上、幾多の才能あるジュニア選手を見てきたが、「こんなに面白い子はなかなかいない」と目を細める。
 「天性の手首の柔らかさがある。圭もそうですが、これは練習ではなかなか身につかないものです。ラケットスピードが出せるということと、自在に回転をかけられることが強みです」

 過去には2006年に奈良くるみが14歳10ヵ月でベスト16、2004年に森田あゆみが14歳7ヵ月で同じくベスト16に入っているが、そこに壁があった。当時の彼女たちがすでに〈天才少女〉扱いされていたのに対し、内藤は全国的に高い評価を受けてきたわけではない。勝ち進むにつれて自信をつけている今週はまさに〈目覚め〉の経験。さらなる快挙に、米沢コーチは自信満々だ。

本玉真唯

 全日本ジュニアU16のチャンピオン、本玉が第6シードのルーシー・カンコーバ(チェコ)を6-3 6-3で破った。持ち味のライジングを生かした速い攻めで相手を苦しめ、リズムをつかませなかった。グレードAで勝ち進むのは初めてだ。 
「ここまでこられると思っていなかったので、すごくうれしい。今までのように一戦一戦がんばりたい」と笑顔で話した。

 もうひとり、リュー理沙マリー(沖縄尚学高)との日本人対決を7-6(8) 7-5で制した松田も予選からの勝ち上がり。リューに対してはインターハイ準決勝のリベンジとなった。

 準々決勝での日本人対決はなく、全員負けるかもしれないが、全員勝つかもしれない。さて、何人勝ち進めるか。

綿貫陽介

 男子はU16の日本のトップ2、堀江亨(関スポーツ塾・T)と清水悠太(西宮甲英高)がそれぞれ第2シードのチャン・ユンソン、第1シードのホン・ソンチャンという韓国のトップ2に相次いで敗れる中、17歳の綿貫が気迫のプレーで勝利をつかんだ。ダブルスのパートナーでもある第11 シードのルオ・チェンシュン(台湾)を6-4 1-6 6-3で破ってのベスト8入り。これでシードを守ったわけだが、この大会前に右肘を痛めていたこともあり、「今回はあまり自分にプレッシャーをかけていない」と話す。そうはいっても、自分を鼓舞するように声を出し、勝負どころで攻めの姿勢を貫いた。

 ルオとは数時間後にはともにダブルス準々決勝を戦い、藤井颯大(同志社国際高)/白藤成(西宮甲英高)を6-4 6-2で退けた。そのほか、望月勇希/今村昌倫の清風高コンビが、正林知大(高崎テニスクラブ)/安上昴志(柳川高)に7-5 4-6 [11-9]の接戦で勝利。
 女子のダブルスでは、荒川晴菜(吉田記念テニス研修センター)/宮本愛弓(志津テニスクラブ)が本玉/永田杏里(南山中女子部)を6-1 6-3で破ってベスト4入りを果たした。

テニスマガジン/ライター◎山口奈緒美)

※トップ写真はベスト8入りを果たした14歳の内藤祐希

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