8月17日~23日の日程で、アメリカ・ニューヘブンで開催の「コネチカット・オープン」(プレミア/ハード/71万ドル)。
金曜日に行われた準決勝で、今年のウィンブルドンで優勝したペトラ・クビトバ(チェコ)がサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を6-3 6-1で下して、この大会では3年連続となる決勝進出を決めた。
クビトバと決勝で対戦するのはマグダレナ・リバリコバ(スロバキア)。68位のリバリコバはカミラ・ジョルジ(イタリア)を6-2 6-4で倒しての決勝進出だ。
クビトバは現在4位。準決勝ではストーサーから11本のサービスエースを奪っての勝利だったが、第1セットだけで9本のエースをまとめて流れをつかみ、いきなり5-0のリードを奪って試合を支配下に置いた。
「あのサービスを返すのは難しかった」とストーサー、「大きなポイントでの彼女は、私のフォア、バックどちらでも攻めてきてコースも読めず、とても難しかったのよ」。
クビトバは「サム(ストーサー)の意識がバックハンドにいってるのはわかってた。私がレフティだから、バックサイドを使ってくると思っていたんでしょうね」と話す。「だからいろいろと混ぜていったのよ。彼女はどこに飛んでくるのか読めなかったんだと思うわ。たぶん、今日はそれがうまくいったのね」。
リバリコバはおそらくキャリア最高の状態だ。25歳の彼女は最初のゲームでジョルジのサービスを破り、そのままの勢いで34分で第1セットをモノにした。
22歳のジョルジはリバリコバのサービスを攻略できず、11度のブレークポイントがありながら、これを生かせずに敗れた。また、ダブルフォールトも7本あった一方で奪ったエースはわずか2本だった。
「自分のサービスをキープするのがとても大事な試合だった。相手はダブルフォールトをするタイプだとわかっていたし、サービスに苦しんでいたから」とリバリコバは言い、「だからとにかく、自分のサービスキープに集中したわ」。
リバリコバは試合を通じてボールのペースを変え、パワーゲーム主体のジョルジをスライスやドロップショットで揺さぶった。
「彼女にはプランAはあっても、プランBがないみたいだった」とリバリコバ。「彼女はまだ若い。もしプランBも身につけられるようになったら、すごくいい選手に成長すると思うわ」。
リバリコバは今大会ではもっとも低いランキングでの決勝進出者となり、同時に彼女自身にとってもプレミアレベルでは初の決勝進出だ。
リバリコパはこれまでWTAツアーで4度の優勝があるが、すべてプレミアよりも低いレベルの大会でのものだ。だが、もともとは30位台だったランキングを現在は60位台まで落としているという選手でもある。また、今大会はドローに恵まれない中を勝ち抜いてきた。トップ20のカロライン・ウォズニアッキ(デンマーク)、ルーシー・サファロバ(チェコ)、エカテリーナ・マカロワ(ロシア)などと次々と当たり、それを破っての決勝進出で、2回戦では第1シードで世界2位のシモナ・ハレプ(ルーマニア)を倒しているのも彼女だ。
「トップ20の選手を倒すのは簡単ではないわ」とリバリコバは話し、「でももちろん、そういう相手にも勝たないといけないときもある。それが今大会だったということね」と続けている。(C)AP
Photo:Magdalena Rybarikova, of Slovakia, celebrates after her 6-2, 6-4 semifinal victory over Camila Giorgi, of Italy, at the Connecticut Open tennis tournament in New Haven, Conn., on Friday, Aug. 22, 2014. (AP Photo/Fred Beckham)