今週末に各地で開催されているデ杯ワールドグループ準々決勝。アメリカのアイダホ州ボイズで戦われているのがアメリカ対セルビアだが、第1試合ではノバク・ジョコビッチ(セルビア)が7-6 (5) 6-2 7-5でジョン・イズナー(アメリカ)を倒して先勝したが、第2試合ではサム・クエリー(アメリカ)が7-6 (1) 3-6 4-6 6-1 6-4でビクトル・トロイツキ(セルビア)に勝って初日を1-1で終えた。
ジョコビッチは第1セット第3ゲームのイズナーにサービスゲームを破られたが、第6ゲームでブレークバックすると、そのまま波に乗った。「母国でのプレーでは感情も高ぶって、いつも以上のプレーが出せることがあるんだ」とジョコビッチ。「だからスタートが本当に大事だと思っていた。セルビアに1勝を先にもたらすことが本当に大事だと思っていたし、勝ちたかった」。
イズナーは17本のサービスエースを叩き込んだが、ファーストサービスは54%しか入らず、ペースを握れなかった。ジョコビッチのアンフォーストエラーが10本だったのに対し、イズナーは37本。「第1セットを終えた後、彼はすごくやりやすそうにプレーしていたね」とイズナー。「彼の出だしのプレーはとても良かったと思う」。
一方のジョコビッチは「最初は相手を警戒し過ぎていたせいで少しナーバスになっていて、ボールを早く打ち過ぎていたと思う」と話し、「だから先にブレークされてしまったんだ」と試合を振り返っている。だが、イズナーは試合の流れをつかめず、リードを守り切れなかった。
イズナーはデ杯でのタイブレークでは5連勝中だったが、ジョコビッチを相手にそれを続けられなかった。「もっといいサービスを打てていれば」とイズナーは悔やんだが、「僕のミスはもっとボールをしっかりと返して、小さなリードを築くことに全力を尽くすべきだったということ」と敗因を分析している。「彼のような選手を相手にした時に、正しくない戦い方をしてしまったと思う」。
勝ったジョコビッチは「第1セットのブレークバックが大きかった。あの後はサービスが本当に良くなってきた」と話し、「あの後の僕のパフォーマンスはとても良かったと思うよ」と続けた。(C)AP
Photo:Novak Djokovic, of Serbia, celebrates after defeating John Isner 7-6 (5), 6-2, 7-5 in a Davis Cup quarterfinal singles tennis match on Friday, April 5, 2013, in Boise, Idaho. (AP Photo/Matt Cilley)