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予選突破の桑田寛子が接戦を制して決勝へ [ダンロップワールドチャレンジ/女子]

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 愛知県・スカイホール豊田メインホールで開催中の「2013 ダンロップワールドチャレンジ・テニストーナメント」(本戦11月19~24日/賞金総額7万5000ドル/インドア・カーペット)。本戦5日目はシングルス準決勝とダブルス決勝が行われた。

 

 桑田寛子(島津製作所)は予選から勝ち上がってきた。前日の準々決勝は第1シードの奈良くるみ(大阪産業大学)が相手だったが、奈良の棄権によって戦わずしてベスト4進出。勢いもあり、運もある。この日も世界ランク248位のタイの2番手、ノッパワン・ラーチーワーカーンをフルセットの末に沈めて決勝進出を決めた。

 

桑田に敗れたラーチーワーカーン

 

 

 第1セットはタイブレークの末に落としたが、桑田は十分に手応えを感じていた。「勝てない相手じゃない。しっかりとリターンを返していけば有利に試合を運べると思っていた」と言う。その言葉通りだった。フォア、バックともに両手打ちのラーチーワーカーン。その力強いストロークを早いテンポで捕らえ、さばいていく。第2セットを6-2で奪って追いつくと、ファイナルセットも3-3から3ゲーム連取で決着をつけた。

 

1時間51分の戦いを制してガッツポーズの桑田

 

 

 今春、早稲田大学を卒業したプロ1年生。インカレ(全日本学生選手権)3連覇で、この大会には毎年、ワイルドカード(主催者推薦)で出場していた。

「でも、いつも負けてばかり。サーフェスが速く感じて、いいサービスが入るとまったく返せなかった」。今回は予選からだったが、それがかえってよかった。試合を重ねるにつれ、調子が上がっていった。あれほど苦にしていたサーフェスが気にならなくなったのは成長の証だろう。

 

 決勝は第3シードのルクシカ・クンクンと戦う。世界ランク107位、今度はタイのエースが相手だ。「レベルが違うとは思いますが、どこまで自分がやれるか」と桑田。世界ランク418位だが、この活躍で300位内に入ることは確定している。それはプロ1年目の目標でもあった。

「予選からずっとノンプレッシャー。明日も思いきり戦うだけです」。桑田が日本選手としては2010年の土居美咲(ミキハウス)以来、3年ぶりの優勝を目指す。

 

ベンチッチを下して決勝進出のクンクン

 

 

 ダブルスは決勝が行われ、第1シードの青山修子/土居美咲(近藤乳業/ミキハウス)が第4シードの穂積絵莉/二宮真琴(レック興発/橋本総業)を下して優勝した。試合はスーパータイブレークにもつれ込み、穂積/二宮が9-8と先にマッチポイントをつかんだが、青山/土居が逆転優勝を飾った。

 

ダブルス優勝の青山(左)/土居

 


【シングルス準決勝】

 

○桑田寛子(島津製作所)[Q] 6-7(4) 6-2 6-3 ●ノッパワン・ラーチーワーカーン(タイ)
○ルクシカ・クンクン(タイ)[3] 6-4 6-4 ●ベリンダ・ベンチッチ(スイス)[6]  6-4 6-4

 


【ダブルス決勝】

 

○青山修子/土居美咲(近藤乳業/ミキハウス)[1] 7-6(1) 2-6 [11-9] ●穂積絵莉/二宮真琴(レック興発/橋本総業)[4] 

 

※[ ]数字はシード順位、Qは予選勝ち上がり

※世界ランクは11月18日付

 

※トップ写真は予選から決勝進出を決めた桑田


※大会オフィシャルサイトはこちら


(テニスマガジン/Tennis Magazine)


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