デ杯ワールドグループの準決勝、セルビア対カナダ(開催地はセルビア)の最終日は、セルビアが2勝を挙げ、カナダを3勝2敗で破って決勝進出を決めた。
エース対決でノバク・ジョコビッチ(セルビア)がミロシュ・ラオニッチ(カナダ)を破って2勝2敗で迎えた最終試合は、ヤンコ・ティプサレビッチ(セルビア)とバセック・ポスピショル(カナダ)。ティプサレビッチは7-6 (3) 6-2 7-6 (6)でポスピショルを倒し、チームを勝利に導いた。
カナダは2日目のダブルスで勝って2勝1敗とし、初のデ杯決勝進出に王手をかけていたが、エースのラオニッチが、世界ナンバーワンのジョコビッチに6-7 (1) 2-6 2-6で敗れ、タイに戻された後の最終試合だった。
セルビアの決勝進出は2010年以来。11月の決勝はチェコが相手で、セルビアがホームとなる予定だ。
ティプサレビッチの勝利はスコアが示す以上にドラマティックな内容だった。ティプサレビッチが第3セットで5-3とリードしてサービング・フォー・ザ・マッチを迎えたがこれを取れず、また、タイブレークでも4本のマッチポイントを相手にしのがれていた。
「僕と、僕の国にとって、とても素晴らしいこと」とティプサレビッチ。「ドラマティックな展開なしでは、僕は試合をモノにできなかったみたいだよね」。
ジョコビッチは月曜日に全米オープンの決勝で、ラファエル・ナダル(スペイン)との4セットマッチを戦ったばかり。11位のラオニッチを擁するカナダにはチャンスでもあったが、ジョコビッチはしっかりと戦いきった。
「僕らにとって、サッカーのワールドカップのようなもの」とジョコビッチは言う。「2010年の優勝は、僕ら選手たちにとっては、大きな自信になっているんだ」。
ラオニッチは初日のティプサレビッチとのフルセットマッチでは34本のエースを奪ったが、ジョコビッチはこれを10本に抑え、約1万人が駆けつけたホームのファンの前で、ラオニッチのサービスゲームを6度も破った。
ラオニッチは足首に故障を抱えて苦戦していた。ジョコビッチとの試合の第1セットはなんとか持ちこたえていたが、タイブレークでは1ポイントしか取れず、その後はジョコビッチに抵抗できなかった。
「僕は痛みと苦悩の両方を感じていた」とラオニッチ。「でも、タイブレークでのジョコビッチのプレーは本当に良かった」。(C)AP
Phito:Serbia's Janko Tipsarevic, 2nd left, and his teammates celebrate their victory against Canada's national tennis team at the Davis Cup semifinals in Belgrade, Serbia, Sunday, Sept. 15, 2013. (AP Photo/ Marko Drobnjakovic)