大阪・靱テニスセンターで開催中の「大阪市長杯 2014 世界スーパージュニアテニス選手権大会」(予選10月18~19日、本戦10月20~26日)は3日目を終えたが、悪天候のために予定されていたダブルスはすべてキャンセル。男女のシングルス2回戦も一部キャンセル、あるいは途中で順延になったが、日本勢男子は第2シードの山﨑純平(むさし野ローンTC)、第15シードの高橋悠介(荏原SSC)、予選突破の小林雅哉(東京学館浦安高)が本日勝利を決めている。女子では相川真侑花(Gomez Tennis Academy)が第7シードのサラ・トミック(オーストラリア)を破る健闘でベスト16入りを果たした。
午前11時過ぎにスタートした試合が終了したのは午後6時15分------2度の降雨中断を挟み、アップダウンを乗り越え、約7時間かけて勝負を制したのが16歳の相川だ。しかも相手は第7シードのトミック。第7シードといってもジュニアランキング79位ならそう恐れることもない。ただ、兄があのバーナード・トミックということで凄みが増し、実際その体格やふるまいに16歳とは思えない大物感が漂う。
そんなトミックとの一戦に「チャレンジャーだったので緊張はしなかった」と思いきって臨んだ相川は、鈍色の空の下、軽快な動きを見せ、左から繰り出すショットにはキレがあった。
第1セットを6-1で奪い、第2セットもワンブレークで4-1とリード。調子の上がらないトミックを尻目に勝利に突き進んでいたが、ここで雨に邪魔された。30分足らずの中断だったが、再開後に息を吹き返したトミックに5ゲームを連取されてセットを失う。だが最終セットへの気持ちの切り替えはうまくいった。3-1とリードしたところで再び雨。中断は5時間近くに及んだが、今度は流れを手放さず6-2で締めくくった。
小学6年生の頃からフロリダを拠点とし、昨年からは同じフロリダのゴメス・テニス・アカデミーに籍を置く相川。そのため、“全小”を制した2010年を最後に国内のジュニア大会の出場経験はないが、その分、南米を中心に国際試合の経験を積んできた。ジュニアランキングは今夏の自己最高で142位だが、この大会が大きな躍進のきっかけになるかもしれない。
昨年の準優勝者で第2シードの山﨑は、ジュニアランキング409位とはるかに格下の16歳、ダニエル・ベネット(イギリス)に序盤苦しめられた。第1セットを4-6で落とす不安定な立ち上がり。降雨中断を経て、第2セット以降は6-1 6-2と危なげなかったが、その内容には反省しきりだった。「明日は1ポイント目からしっかり気持ちを入れていきたい」と兜の緒を締めなおした。
インターハイ&全日本ジュニア覇者の高橋は、ドゥサン・ブキシェビッチ(セルビア)を6-1 6-2で一蹴。8強入りをかけて戦う次の相手は、徳田廉大(荏原SSC)を7-6(4) 6-4で退けた第3シードのチュン・ユンソン(韓国)だ。徳田は全日本ジュニアの決勝で敗れた高橋との雪辱戦を目指していたが、そこまでたどり着けなかった。チュンとの試合の明暗を分けたのは第1セットのタイブレークだろう。「アグレッシブに」とイメージ通りのリターンエースで始まったタイブレークだったが、3-1から不用意なミスも出て5ポイント連取を許し、相手を勢いづかせてしまった。
予選突破の小林は、ワイルドカードの田代悠雅(相生学院高)との日本人対決を6-3 6-4で制して16強入り。第8シードの福田創楽(IMG)は1セットダウンの1-1、第13シードの越智真(神戸学院大TC)は第1セット5-3、千頭昇平(誉高)の試合は始まったばかりの1-1で明日に順延となった。
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午前11時過ぎにスタートした試合が終了したのは午後6時15分------2度の降雨中断を挟み、アップダウンを乗り越え、約7時間かけて勝負を制したのが16歳の相川だ。しかも相手は第7シードのトミック。第7シードといってもジュニアランキング79位ならそう恐れることもない。ただ、兄があのバーナード・トミックということで凄みが増し、実際その体格やふるまいに16歳とは思えない大物感が漂う。
そんなトミックとの一戦に「チャレンジャーだったので緊張はしなかった」と思いきって臨んだ相川は、鈍色の空の下、軽快な動きを見せ、左から繰り出すショットにはキレがあった。
第1セットを6-1で奪い、第2セットもワンブレークで4-1とリード。調子の上がらないトミックを尻目に勝利に突き進んでいたが、ここで雨に邪魔された。30分足らずの中断だったが、再開後に息を吹き返したトミックに5ゲームを連取されてセットを失う。だが最終セットへの気持ちの切り替えはうまくいった。3-1とリードしたところで再び雨。中断は5時間近くに及んだが、今度は流れを手放さず6-2で締めくくった。
小学6年生の頃からフロリダを拠点とし、昨年からは同じフロリダのゴメス・テニス・アカデミーに籍を置く相川。そのため、“全小”を制した2010年を最後に国内のジュニア大会の出場経験はないが、その分、南米を中心に国際試合の経験を積んできた。ジュニアランキングは今夏の自己最高で142位だが、この大会が大きな躍進のきっかけになるかもしれない。
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昨年の準優勝者で第2シードの山﨑は、ジュニアランキング409位とはるかに格下の16歳、ダニエル・ベネット(イギリス)に序盤苦しめられた。第1セットを4-6で落とす不安定な立ち上がり。降雨中断を経て、第2セット以降は6-1 6-2と危なげなかったが、その内容には反省しきりだった。「明日は1ポイント目からしっかり気持ちを入れていきたい」と兜の緒を締めなおした。
インターハイ&全日本ジュニア覇者の高橋は、ドゥサン・ブキシェビッチ(セルビア)を6-1 6-2で一蹴。8強入りをかけて戦う次の相手は、徳田廉大(荏原SSC)を7-6(4) 6-4で退けた第3シードのチュン・ユンソン(韓国)だ。徳田は全日本ジュニアの決勝で敗れた高橋との雪辱戦を目指していたが、そこまでたどり着けなかった。チュンとの試合の明暗を分けたのは第1セットのタイブレークだろう。「アグレッシブに」とイメージ通りのリターンエースで始まったタイブレークだったが、3-1から不用意なミスも出て5ポイント連取を許し、相手を勢いづかせてしまった。
予選突破の小林は、ワイルドカードの田代悠雅(相生学院高)との日本人対決を6-3 6-4で制して16強入り。第8シードの福田創楽(IMG)は1セットダウンの1-1、第13シードの越智真(神戸学院大TC)は第1セット5-3、千頭昇平(誉高)の試合は始まったばかりの1-1で明日に順延となった。