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予選の初日は藤原、波形、青山、江口、今西、尾﨑、穂積が初戦を突破 [東レPPO]

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 9月15日から21日まで、東京・有明テニスの森で開催される「東レ パン・パシフィックオープンテニス」(プレミア/ハード/100万ドル)。

 多くの日本人女子選手が参加している予選の1回戦が土曜日に行われ、若手からベテランまでが本戦入りをかけた第一関門を戦った。
 
 7月にWTAツアーの「バク・カップ」でベスト8に進出するなど、本格化しつつある江口実沙(北日本物産)がセンターコートの第1試合でエミリー・ウェブリー スミス(イギリス)を6-2 6-4で下すと、ベテランの藤原里華(北日本物産)が、大坂まりを7-5 1-6 6-3で破る。アメリカ期待のテイラー・タウンゼント(アメリカ)と戦った岡田上千晶(エームサービス)は、1-6 4-6で敗れたものの、青山修子(近藤乳業)はアメリカ在住で7月のWTAツアー「バンク・オブ・ザ・ウェスト・クラシック」でサマンサ・ストーサー(オーストラリア)を倒したことで話題になった大坂なおみを6-4 6-4で下している。

 昨年の全日本を制した穂積絵莉(レック興発)は山本ひかり(フリー)を6-2 6-2で、また、昨年の全日本でその穂積に敗れて準優勝だった今西美晴(島津製作所)はアリシア・ロソルスカ(ポーランド)を6-3 6-0で倒して予選の1回戦を突破している。

 ほかにはベテランの波形純理(北日本物産)が井上雅(テニスラウンジ)を6-2 6-4で、澤柳璃子(フリー)は加藤未唯(佐川印刷)の途中棄権(6-3 4-0)で、それぞれ1回戦を突破した。

 この日、注目されたのは尾﨑里紗(江崎グリコ)と大坂なおみ。大坂は強力なファーストサービスとストロークで主導権を握ろうとしていたが、青山は彼女の特徴であり武器でもある安定したストロークと、コースチェンジの巧みさで対応。大坂を十分な体勢で打たせず勝利した。大坂は試合後に「すごくフラットでうまく返せなかった」と話していたが、ショットの威力は十分以上のところを見せ、ストーサーに勝ったのも決してフロックではないという片鱗は見せた。

注目株の大坂なおみを封じ込んだ青山


 
 この日の大坂はセカンドサービスが甘く入ることが多く、それを青山に狙われたことから、終始試合の主導権を握れず押し切られたが、全体のショットの精度が上がってくれば、トップクラスに肉薄する日も近いだろう。

 成長が期待される尾﨑だが、この日は序盤こそアナ・コニュ(クロアチア)にリードを許していたが、苦しい時間帯を「冷静に考えたプレーができた。スピンを使って粘ったり、サービスでも緩急をつけていけたのがよかったと思う」と語るプレーで乗り切り、形勢を逆転して最後は押し切った。

「最初はガチガチだった」という尾﨑だが、「それを省くと、自分のやるべきことはできた」と表情にも自信が感じられた。「予選を突破して、本戦でも1つ、2つと勝ちたい」と力強くコメントしていた。

 錦織の活躍でテニスに注目が集まるなかでの大会だが、「グランドスラムの予選などに行くと会うこともあるが、一気にトップになってしまったので、遠い存在のように今は感じる」と錦織について話した尾﨑。しかし、「日本にそういう人がいるというのは誇りに思える。刺激を受けて自分も頑張りたい」とも話している。

 日曜日の2回戦では青山が江口と、尾﨑は波形と予選決勝進出をかけて戦うことになる。また、藤原はアリャ・クドリャフツェワ(ロシア)、穂積はアビゲイル・スピアーズ(アメリカ)、澤柳はアナスタシア・ロディオノワ(オーストラリア)、今西はジャルミラ・ガジョソバ(オーストラリア)と戦う予定になっている。

 それぞれにこの大会での活躍を自分の躍進のキッカケに、という強い思いを持っている選手たちばかりなのが予選。本戦とはまた違った緊迫感が見どころでもある。

 イベント広場ではすでに各種の催しも開かれている。第1試合は11時スタート(センターコートは12時スタート)。生のテニスの面白さを感じに、有明に足を運んでみて欲しい。

(TennisMagazine/ライター◎浅岡隆太)

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