9月12日~14日の日程で、各地で開催されているデ杯ワールドグループ。アメリカ対スロバキアはアメリカのホーム開催で、シカゴのインドアハードでの開催となっている。
アメリカのサム・クエリーが、スロバキアのマルティン・クーリザンを7-6(6) 6-3 6-3で破り、アメリカに2勝目をもたらした。
第1試合ではジョン・イズナーが29本のサービスエースを奪うなどして、ノルベルト・ゴンボスを7-6(5) 6-4 6-2で下してアメリカがまず1勝目を挙げていた。
アメリカが2015年のワールドグループ入りを確実にするためには、土曜日のダブルスでも勝つ必要がある。アメリカはダブルスにはボブ・ブライアンとマイク・ブライアンの「ブライアン兄弟」を起用する予定だ。
「望んでいた通りの展開になったよ。2勝してブライアン兄弟のダブルスを迎えられる」とアメリカのジム・クーリエ監督。「サムもジムもスタートはスローだったけど、最後は強かった。最後は彼らの最高のプレーを見せてくれたと思う」。
クエリーは現在51位。第1セットのタイブレークでは相手にセットポイントを握られていた。しかし、2本続けてのサービスエースでこのビンチを乗り切り、57位のクーリザンを振り切った。
「タフな状況だったけど、僕のサービスは最大の武器だからね」とクエリー。「彼にちゃんとプレッシャーをかけられたよ」。
ゴンボスは126位のスロバキアのナンバー2だが、4月のゾーン予選のオーストリア戦でデ杯デビューを果たし、ドミニク・ティーム(オーストリア)を破る活躍を見せている。
だが、今回はイズナーのパワフルなサービスを前に2度ブレークポイントを握るのが精一杯だった。
「5セットのこういう試合では、僕のサービスが破られたとしても驚きはないよ」とイズナーは言う。「(サービスゲームで相手を圧倒するのは)以前にはできていたというのは確かなこと。僕の試合では一番大事な部分でもあるし、この先もこれに頼って行くことになると思う」。
イズナーは第1セットのタイブレークでは2-4とリードされたが、その後はゴンボスのボレーミスや、イズナーの強力なサービスで巻き返してタイブレークを7-5で取り切り、その後は安定した試合ぶりで勝利した。
「最初は緊張していて、それで第1セットを取るのに本当に苦労したんだ。でも、一度落ち着いてきたら、そのまま試合をモノにできたよ。深呼吸したら、いいプレーができるようになったんだ」とイズナーは話し、「決して簡単な試合ではなかった。でも、第1セットはとても大事なポイントだったね」。
敗れたゴンボスは「彼のサービスが完璧なのはわかってたけど、まるでエッフェル塔の上から叩き込んでくるように感じたよ」とゴンボス。「あんなサービスをリターンなんてできないよ。他の選手たちのとは全然違って彼は本当に背が高いし、バウンドもすごく跳ね上がるんだ」。
アメリカは今年のデ杯ではイギリスに敗退。1988年にワールドグループに復帰して以降は、ワールドグループを維持してきた。
一方のスロバキアは2006年以来のワールドグループ復帰を目指しての戦いだ。
「非常にタフな状況になった。できれば今日1勝でもしておきたかった」とスロバキアのミロスラフ・メチージュ監督は話している。「もっと運が向いてくればさらに結果も望めるけど、これが現実だからね」。(C)AP
Photo:John Isner, right, of the United States, clasps hands with Norbert Gombos, of Slovakia, after Isner defeated Gombos in a Davis Cup tennis match Friday, Sept. 12, 2014, in Hoffman Estates, Ill. (AP Photo/Charles Rex Arbogast)