8月25日~9月8日の日程で、アメリカ・ニューヨークで開催されている全米オープン(グランドスラム/ハード)。
ジョン・イズナー(アメリカ)が3回戦でフィリップ・コールシュライバー(ドイツ)に敗れ、今年もまたアメリカ勢がベスト16に残れない大会となった。昨年もベスト16にアメリカ勢がいない事態となったが、これは1881年に大会がスタートして以来、一度もなかったことだった。
風が強く、曇った天気の下で、第13シードのイズナーは42本のサービスエースを記録し、すべてのブレークポイントをしのぐプレーを見せていたが、3度のタイブレークでは大事なポイントを取りきれず、6-7(4) 6-4 6-7(2) 6-7(4)のスコアでコールシュライバーに敗れた。
「個人的には残念だと思うけど、アメリカ全体として残念だとは思わない」とイズナーは言う。
イズナーとコールシュライバーが3回戦で顔を合わせるのは今回で3年連続で、コールシュライバーの3連勝。長身のビッグサーバーのイズナーを相手に、コールシュライバーは2012年はフルセット、2013年は4セットで勝利していた。
イズナーは12本のブレークポイントを握ったが、モノにできたのは1本だけだった。
「正直に言うと、足が辛くなっていた。本当に必要なポイントで足がうまく動かなくなっていたんだ」とイズナー。「チャンスはあった。でも、それを生かせなかった」。
イズナーは現在のアメリカ人男子では唯一のトップ45の選手だが、彼はその立場を楽しんではいない。
ルイ・アームストロングスタジアムには、イズナーを応援するファンたちからの「レッツゴー・イズナー」というかけ声が第4セットの間中飛んでいた。
しかし、タイブレークが取れなかった。イズナーはタイブレークに強い選手で、この日までのタイブレークの戦績は37勝17敗できており、対するコールシュライバーは9勝11敗だったが、この日は3つのタイブレークを落として敗れた。(C)AP