8月25日~9月8日の日程で、アメリカ・ニューヨークで開催されている全米オープン(グランドスラム/ハード)。
金曜日に行われた2回戦で、エルネスツ・グルビス(ラトビア)が今年の男子トップ20の選手の内、最初の敗退者となった。グルビスを破ったのは彼の友人で練習のパートナーでもあるというドミニク・ティーム(オーストリア)だった。
ティームは4-6 3-6 6-4 6-3 6-3での勝利で、両者は同じコーチのギュンター・ブレズニック氏をシェアする関係でもある。
20歳のティームにとっては初の5セットマッチのフルセットの経験だった。
ティームはこれでグランドスラムでは初の3回戦進出となり、次は第19シードのフェリシアーノ・ロペス(スペイン)と戦うことになる。
グルビスは全仏オープンではロジャー・フェデラー(スイス)などを破ってベスト4に進出していたが、この日のグルビスは、ティームの倍近いアンフォーストエラーを犯し、それが敗因になった。アンフォーストエラーの数はティームの41本に対してグルビスは78本だった。
また、バーナード・トミック(オーストラリア)はダビド・フェレール(スペイン)との試合前に左臀部の故障のため棄権し、フェレールは不戦勝で3回戦進出となった。
トミックは1月に臀部の両側を手術した経緯があり、1回戦でも同じ箇所の具合が悪かったのだという。今の状態でフェレールのような走るタイプの選手と対戦するのは、危険すぎるとトミックは判断した。このあと、医師の診断を受ける予定だという。
トミックはこれまで全米オープンは2回戦より上に進んだことがない。
また、第6シードのトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)は65位のマルティン・クーリザン(スロバキア)を6-3 4-6 6-2 3-6 6-3のフルセット、3時間45分の試合で退け、2回戦を突破した。
第5セットの第4ゲームではクーリザンがダブルフォールトでベルディヒに3-1リードを献上。続くベルディヒのサービスゲームでもクーリザンはブレークポイントがあったが、ここはベルディヒがビッグサービスでしのいでキープし、流れをつかんだ。
最後となったゲームでもブレークポイントを与えたベルディヒだったが、なんとかしのいで試合を終わらせた。クーリザンは66本のアンフォーストエラーが痛かった。
2年前の全米ではベスト4に進出したのがベルディヒ。クーリザンは昨年の大会ではジョーウィルフライ・ツォンガ(フランス)などを破って4回戦に進出していた。(C)AP
※トップ写真はグルビス(左)とティーム