5月4日からスペイン・マドリッドで開幕した「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/367万1405ユーロ/クレー)。
日曜日に行われた男子決勝は、ラファエル・ナダル(スペイン)が、錦織圭(日清食品)と対戦し、ナダルから2-6 6-4 3-0となった時点で錦織が腰の故障で棄権したため、ナダルの優勝となった。
ナダルは今大会では初の連覇を果たし、このところ続いていたベスト8止まりの状態から抜け出して、今季クレーでの2勝目を挙げ、今季通算では3勝目とした。
ナダルは今週の大会ではモンテカルロやバルセロナで見せたプレーぶりよりも、向上しているところを見せたが、まだ全仏オープンを8度制した強さは取り戻せていない。
「我々(ナダルの陣営を含めた意味で)は勝者にはふさわしくないと思う。錦織のプレーは終始、我々の上をいっていた」とナダルのコーチであり叔父のトニ・ナダル氏はアンテナ3のTVインタビューで話している。「今日はすごく幸運だった。我々(ナダルのこと)はまだカムバックできていない。むしろ彼(ナダル)は傷ついた」。
両者ともに自分のサービスゲームをキープした序盤だったが、その後、錦織がパワフルなストロークを軸に5-1までリードを広げて圧倒した。ナダルには対抗策がない状態だった。
「早い段階でブレークされた後、ナダルは緊張していたし、相手(錦織)は素晴らしいレベルのプレーを見せていた」とトニ・ナダルは言う。
「みなさんにはお詫びしないといけませんね」と錦織はコメントしていた。彼は日本人男子選手としては初となるトップ10入りを確実にしている。「残念ながら、今日は痛みがありました。戦い続けるには痛みが強過ぎました」。
ナダルはこの日の勝利で、全仏オープンをナンバーワンのままで迎えられることが決まっている。(C)AP
Photo:Kei Nishikori from Japan, right, is embraced by Rafael Nadal, after the Madrid Open tennis tournament men's final match in Madrid, Spain, Sunday, May 11, 2014 . (AP Photo/Daniel Ochoa de Olza)