5月4日からスペイン・マドリッドで開幕した「ムトゥア・マドリッド・オープン」(ATP1000/367万1405ユーロ/クレー)。
土曜日に行われた男子シングルス準決勝で錦織圭(日清食品)がダビド・フェレール(スペイン)を7-6(5) 5-7 6-3で破り、決勝進出を果たした。
フェレールは緊張の見えた錦織を相手に9度マッチポイントをしのいだが、錦織が押しきり、キャリア初となるマスターズ大会レベルでの決勝進出を決めた。
錦織は第1セットを取った後、第10ゲームで最初のマッチポイントを握ったが、フェレールはエースでこれをしのぎ、5度目のプレークポイントで錦織のサービスゲームをブレークして第2セットを取り返した。
錦織は第3セットに入る前には右脚の太ももの治療を受ける状態だったが、パワフルなストロークでフェレールを押し、第6ゲームでフェレールのサービスゲームをブレーク。第9ゲームは20分近くの激戦となるドラマティックな展開となった。
地元ファンがフェレールの後押しをする中で、錦織はスマッシュのミスを犯すなどして苦しんだが、フェレールを何とか振りきって12試合連続での勝利と、今季のクレーでの戦績を10連勝と伸ばした。
「自分でもちょっとした驚き」と錦織。彼は次週のランキングで日本人男子選手としては初となるトップ10選手になることが決まっている。「(ナダル)キング・オブ・クレー(ナダル)との試合も、できればこのままの調子でいいプレーをしたい」と彼は続けている。
今季のクレーでは不調が続いていたナダルだが、「今の僕は精神面でとても落ち着いていて、自信もより出てきているし、物事がうまく運んでいる感じがする。明日の試合に向けてはもちろん、この先にとってもいい感じだと思うよ」と話している。(C)AP
PHoto:Kei Nishikori from Japan celebrates his victory during a Madrid Open tennis tournament match against David Ferrer from Spain in Madrid, Spain, Saturday, May 10, 2014. (AP Photo/Andres Kudacki)