Quantcast
Channel: TENNIS DAILYのNEWS
Viewing all articles
Browse latest Browse all 10853

ダブルス元世界1位のネスターを日本は倒せるか? [デ杯日本対カナダ2日目の見どころ]

$
0
0
 デ杯ワールドグループ1回戦「日本対カナダ」(1月31日~2月2日/東京・有明コロシアム)の大会2日目、2月1日(土)はダブルス。
 初日のシングルス2試合に続いて3試合目にダブルスが組まれているというのが、デ杯の面白いところで、これをどちらの国が取るかで最終日の緊迫度が変わる。シングルスだけで勝敗を決めてしまうのではなく、テニスの “総合的な強さ” で争うという意味が込められたスケジューリングと言っていいだろう。

 1勝1敗でダブルスを迎えた今回の対戦では、このダブルスに勝った国が王手となり、最終日のエース対決でチームの勝利を決着する権利を握る。日本がダブルスに勝てば錦織圭(日清食品)に勝負がかかり、負ければエース対決で錦織が勝っても、日本チームの勝敗は最終戦に委ねられることになる。

 出場選手は試合開始の1時間前まで変更が可能なので、現時点ではチームの思惑次第で変更がありえ、両国の監督ともにその可能性を否定しなかった。ドローミーティングの段階で発表されている顔合わせは、日本が杉田祐一(三菱電機)と内山靖崇(北日本物産)、カナダはダニエル・ネスターとバセック・ポスピショルとなっている。

 ミロシュ・ラオニッチの欠場とポスピショルのシングルス回避で、今回の対戦はシングルスでは日本が上という関係だが、ダブルスでは現時点でのランキング、実績ともにカナダが大きく上で、日本は純然たるチャレンジャーの立場となる。

 中でもネスターは現在の世界を代表するダブルス・スペシャリスト。全豪オープン終了時点でのツアー優勝は83。すべてのグランドスラムと、五輪の金メダル、さらにATPツアー最終戦のタイトル獲得経験もあるダブルス最強の選手の一人だ。
 パートナーのポスピショルは背中を傷めてシングルスは回避したとはいえ、ベスト4に進出した昨年のデ杯ではレギュラーだったコンビ。すでに熟成は進んだダブルスだ。仮にポスピショルが本調子でなかったとしても、ネスターはそれをカバーするだけの技術と方法を持っていると見ていい。

 一方、日本の内山はシングルスで現在、自己最高位を更新中で、前週のマウイのチャレンジャー大会ではダブルスで優勝しての今回のデ杯。大会のレベルが違うとは言え、上り調子で迎えられるのは心強い。
 そして、今回のパートナーはリターン力に秀でる杉田。内山のネット前でのプレーがより生かせる組み合わせだ。彼らが自分たちのサービスゲームを落ち着いてキープし続ける展開さえつくれれば、リターンゲームで強豪相手に一泡吹かせる可能性もある。

 チームのことを考えれば、日本ペアに求められるのが勝利なのは確かだが、何よりもまず、挑戦者としてすべての力を出しきる日本らしいダブルスが見たい。全力を出しきって初めて可能性が見えてくるのが今回の相手。杉田と内山にとっては、メンタル面で大きな成長ができるチャンスと考えて戦ってほしいところだ。

(テニスマガジン/ライター◎浅岡隆太)

試合結果およびスケジュール

1月31日(金) 13:00~
第1試合シングルス ○錦織圭(単18位) 6-4 6-4 6-4 ●ピーター・ポランスキー(単135位)
第2試合シングルス ●添田豪(単140位)4-6 6-7(2) 1-6 ○フランク・ダンシェビッチ(単119位)

2月1日(土) 13:00~
第3試合ダブルス  杉田祐一/内山靖崇(複738位/215位)対バセック・ポスピショル/ダニエル・ネスター(複82位/16位)

2月2日(日) 13:00~
第4試合シングルス 錦織圭対フランク・ダンシェビッチ
第5試合シングルス 添田豪対ピーター・ポランスキー


 デ杯は3日間にわたって行われる1チーム4人の団体戦(男子国別対抗戦)。初日に「シングルス1、シングルス2」の2試合、2日目にダブルス1試合、最終日に「シングルス1同士」「シングルス2同士」の対戦が行われる。全5試合のうち、先に3勝したチームが勝者となる。




Viewing all articles
Browse latest Browse all 10853

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>