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ナダルとフェデラーが勝ち、準決勝で激突 [全豪オープン]

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 全豪オープン(オーストラリア・メルボルン)の大会10日目、男子シングルスは準々決勝2試合が行われ、まず第1シードのラファエル・ナダル(スペイン)が第22シードのグリゴール・ディミトロフ(ブルガリア)を3-6 7-6(3) 7-6(7) 6-2で下し、続いて始まったナイトマッチでは第6シードのロジャー・フェデラー(スイス)が第4シードのアンディ・マレー(イギリス)を6-3 6-4 6-7(6) 6-3で退け、それぞれベスト4に駒を進めた。

 フェデラーが淡々とサービスキープを続けていく。第1セットも、第2セットも、ワンブレークに成功しての2セット連取。隙のない奪い方だった。
 第3セットも4-4という勝負どころでマレーをとらえ、この日3度目のブレークに成功。ここまでオールキープという調子を考えれば、次のゲームで終わりだった。だが、ここでまさかのブレークを許し、もつれ込んだタイブレークでも2本のマッチポイントを逃し、試合は第4セットに入った。
 
 土壇場からの生還。昨秋に背中の手術を行ったマレーは完全復帰とはまだ言い難い状態。それでもつかんだチャンスを手放すわけにはいかない。第4セットは堅実なストロークでフェデラーに食らいつき、苦しみながらもサービスゲームを死守していった。だが、3-4で迎えた第7ゲームでついにブレークを許し、これが命取りになった。フェデラーが11年連続となる4強入りを決めた。

 「(第3セット終盤は)プレッシャーがかかって、すぐに試合を締めることができなかった。相手にウィナーを決められてもあきらめない、落胆しないようにプレーした」とフェデラー。「(トレーニングで)追い込んでここにやってきた。昨年より今年の方が状態がいいし、自信を持ってプレーできている」と笑顔でインタビューに答えた。マレーとの対戦成績は、これで10勝11敗となった。

4セットの末に敗れたマレー


 もう一方の準々決勝、ナダルとディミトロフの一戦も白熱した戦いとなった。多彩なショットを操るオールラウンダーのディミトロフがスタートから飛び出す。攻撃的なストロークで第1セットを先取すると、第2セットも先にブレークを許しながら追いつき、タイブレークへ。ここはナダルに譲ったものの、第3セットでもふたたびタイブレークに突入と、世界ランク1位のナダルと互角、いやそれ以上の戦いを演じていた。

ナダルを追い詰めたディミトロフ


 しかし、錦織圭(日清食品)との4回戦もそうだったが、ナダルのタイブレークでの集中力は凄まじい。ディミトロフはポイント7-6とセットポイントを手にしたが、それを取りきれなかった。渾身のプレーにもかかわらず、タイブレークを続けて落とした落胆は大きく、それが第4セットの戦いに出てしまった。粘り強さが消え、ミスが早くなる。もはやナダルを慌てさせることはできず、試合が終わった。

勝利を決めで笑顔のナダル


 試合後のディミトロフは「勝つことしか頭になかったから、今はちょっと参ってる。まったく、とてつもない相手だよ」とナダルに敬意を表した。「間違いなく、第3セットが勝敗の分かれ目だった。彼にとってはメンタル的にきつかったと思う」とナダルが言う。ディミトロフが “ベイビー・フェデラー” の異名を存分に見せつけた試合だったが、世界王者の壁を破ることはできなかった。

 これで男子シングルスはベスト4が出揃った。準決勝は、23日にトマーシュ・ベルディヒ(チェコ)対スタニスラス・バブリンカ(スイス)、24日にナダル対フェデラーの対戦が行われる。「(ナダルは)素晴らしい相手だから過酷な戦いになる。最大の挑戦になるね」とフェデラー。対戦成績はナダルの22勝10敗。ベルディヒとバブリンカは8勝5敗でバブリンカがリードしている。

※トップ写真は、マレーを下したフェデラー




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